比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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献上された策

 

 

オルフェside

 

 

オルフェ「……貴様等、用意は出来ているか?」

 

「はっ!湯も茶菓子も準備万端です。」

 

オルフェ「ならばよい。」

 

 

まさか余がたった1人のトレーナーの為にこうも動くとはな……

 

 

コンコンコンッ

 

ガチャッ

 

 

「失礼致します、オルフェーヴル様。姉君のドリームジャーニー様がお越しになられています。」

 

オルフェ「……入れろ。」

 

「承知いたしました、どうぞドリームジャーニー様。」

 

ジャーニー「どうもありがとう。やぁオル………誰か来るのかい?」

 

オルフェ「あぁ……例のトレーナーだ。」

 

ジャーニー「例の……あぁ、寮で話していたトレーナーさんの事だね。オルの誘いを断った肝の据わったトレーナーさん……」

 

オルフェ「うむ……先の選抜レースの事を聞く。」

 

ジャーニー「……オル、そのお話に私も参加してもいいかな?大丈夫、口出しは一切しないから。」

 

オルフェ「好きにしろ……」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

ガチャッ

 

 

「失礼致します、王。連れて参りました。」

 

オルフェ「ご苦労、入れろ。」

 

「かしこまりました……どうぞ、お入りください。」

 

八幡「失礼す~……って何処だこの部屋?本当にトレセン学園の一教室か?」

 

オルフェ「座るが良よい、茶と菓子を用意している。」

 

八幡「いくつか席があるみたいだが、どこに座ればいいんだ?」

 

オルフェ「……どこでも構わぬ、好きな場所に座れ。」

 

八幡「そうか、じゃあ遠慮無く。」

 

 

トレーナーは余の目の前、つまり対面する位置に座った。やはり対等に見ている……

 

 

八幡「昼休みの話の続きだったな。まぁ色々あるんだが、どこから話す?順を追って話した方がいいか?それともお前の気になっているところから話した方がいいか?」

 

オルフェ「貴様の思うところから話せ。」

 

八幡「ん、じゃあレース見ながら話そうか。パソコンも持って来てるし……あっ、そっち行ってもいいか?」

 

「ちょっと貴方!いくらトレーナーとはいえ、王の横に座るなんてっ!」

 

「そうよ!無礼にも程があるわっ!」

 

八幡「いや、だって一緒に見た方が説明もしやすいだろ。後、隣に座らないし……まぁこの部屋にプロジェクターでもあればそれを借りるが、どうせ無いだろ?」

 

オルフェ「許す、疾く参れ。」

 

『っ!!?』

 

八幡「ん、じゃあそっちに行く。」

 

ジャーニー「………」

 

 

それからはパソコンでレース映像を見ながら改善点の説明を聞いていたのだが、この者の説明に理論は目を見張るものがある……

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「……っていう感じだな、これで一応一通りの説明は終わりだ。俺のペースで喋り続けてたが、何かあるか?」

 

オルフェ「無論、ある。貴様はこれだけの改善点を余に捧げた。であれば、余の走りを磨く為の策は用意してあるのか?」

 

八幡「お前の事だからそう言うと思って作ってある。」

 

オルフェ「っ!」

 

 

………作ってある、だと?

 

 

八幡「じゃあコレが……って何だよ、鳩が豆鉄砲喰らったかのような顔してよ。」

 

「あ、貴方!さっきからオルフェーヴル様に失礼ですよ!」

 

八幡「いやだって、本当にそういう顔してるから。」

 

オルフェ「……貴様に問う。それをいつ作った?」

 

八幡「昼休み終わってからだけど、それがどうかしたか?」

 

 

昼休みからこの部屋に来るまで数時間の猶予……上がってきた改善点は大きく分けて6つ、それだけならば良かろう。しかしこの者はどうだ?改善点を出しただけでなく、その策まで作っている。しかもそれをたったの数時間、それもこの量………

 

 

オルフェ「………」

 

ジャーニー「これは凄い……たった1度の走りでこれだけまとめ上げられるなんて。トレーナーさん、一体どうやってコレを?」

 

八幡「どうやってって言われても、俺としては普通に作ったつもりなんだがな。もっと凝れって言われたらする事も出来たが、流石に担当じゃない奴にそんな事をする義理無いから、とりあえずそれだけ作った。それで何とかしてみろ、中には併走とかが必要になるメニューもあるが、お前には姉とか臣下が居るみたいだからどうとでも出来るだろ。」

 

オルフェ「……名を名乗る事を許す。」

 

八幡「……なぁ、名乗って何かあるのか?」

 

ジャーニー「ありますよ、オルに名前を呼んでもらえますし、その方の名前を覚える価値があると判断したという証拠でもありますので。」

 

八幡「ふぅ~ん……まぁいいか、比企谷だ。」

 

オルフェ「比企谷………その名、覚えておこう。」

 

八幡「んじゃ、俺はもう行かせてもらう。お茶ご馳走さん。」

 

ジャーニー「おっと、忘れるところでした。少しよろしいでしょうかトレーナーさん。」

 

八幡「ん、何だ?」

 

ジャーニー「オルから聞いたのですが、今日のお昼に貴方とオルが食べたお茶漬け……オルから聞きました、大変に美味だったと。そこで、よろしければそのお茶漬けを明日に作ってはいただけないでしょうか?私もオル同様、お茶漬けに目が無いものでして。」

 

八幡「要は自分も食いたくなったって事だろ?今日と同じでもいいか?」

 

ジャーニー「はい、構いません。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。」

 

オルフェ「比企谷、王命である。余の分も作れ。」

 

八幡「急に前のめりに話しかけてくるなよ。分かったよ、作るから。」

 

 

………明日の昼餉も比企谷の茶漬けか、期待しておこう。

 

 

 




オルフェーヴル様、八幡の名前を覚える価値があると判断!
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