比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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成果

 

 

オルフェside

 

 

「お疲れ様でした。タオルと水を用意してあります。」

 

オルフェ「ご苦労。」

 

「この次はダートコースにてトレーニングとなります!ご案内致します。」

 

 

余は今、比企谷が献上した改善案が記されたトレーニングを実践している。だがこのトレーニング……あまりにも普通ではない、それでありながら効果は分かりやすく現れる。確か比企谷はこう言っていたな……大学時代にトレーナーの知識を授けたウマ娘が居たと。もしそのウマ娘の知識による賜物だとするならば……叡智と呼ぶに相応しい。

 

 

オルフェ「……貴様等に問う。このトレーニングをどう思う?」

 

「トレーナーさんのトレーニングは理論的でありながら、とても効果的だと感じます。目に見えてオルフェーヴル様の動きが良くなっているのが良く分かります。」

 

「私も同意見です。オルフェーヴル様の走りに益々輝きが増しているように感じます。それに私自身も感じています、まるでいつもの走りが良い方向に変わっていく感覚です。」

 

オルフェ「そうか………」

 

 

どうやらこの者達も同じ感覚のようだ……比企谷の作ったこの改善案、どうやらこの場に居る全員に効果のあるトレーニングのようだ。

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

今日やるトレーニングは全てやり終えた……残すは最後の模擬レースのみ。さて、どうするか……

 

 

ジャーニー「やぁオル、お疲れ様。これから模擬レースみたいだけど、どうやら少しお困りのようだね。」

 

オルフェ「………」

 

「オ、オルフェーヴル様がっ!?」

 

「そ、そんな……気付きませんでした……」

 

ジャーニー「そんな現状に困っているオルに最適な人物を連れてきたよ。」

 

八幡「それが俺です。」

 

オルフェ「………姉上、感謝する。」

 

ジャーニー「いいんだよオル、このくらいの事は何でもないさ。」

 

オルフェ「比企谷、貴様は我が臣下に策を言い渡せ。私を倒す気概で、尽力せよ。貴様等も、その力を奮え。【王】を存分に試すがいい。」

 

『はいっ!!』

 

八幡「……とりあえずお前達の走りを教えてくれ、策はそれからだ。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

「オルフェーヴル様、御前失礼っ!」

 

オルフェ「……よい、それでこそ我が臣下よ。」

 

「っ!?【王】が後方に…・・・っ!?」

 

 

八幡(まっ、アイツが1番あのパワーを使えるとするならあの位置だろうな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルフェ「オオオォォォォォ!!!

 

 

………結果は上々。満足の行く成果であった。

 

 

オルフェ「……皆、ご苦労。良き糧であった。」

 

「流石です、オルフェーヴル様!あのような走りもあったのだと、学ばせていただきました!」

 

オルフェ「貴様の気迫、中々崩し甲斐があったぞ。その戦意、引き続き余の為に奮うがいい。」

 

「勿体無きお言葉、身に余る光栄ですっ!私も【王】のように、次の選抜レースで結果を……!」

 

「我が【王】。己の未熟さ、油断を示していただきありがとうございます!」

 

オルフェ「殊勝だな。我が走りに一早く勘付いたその目、更に研ぎ澄ませておけ。」

 

「はっ!必ずや未勝利を脱し、より高みを目指す所存です!」

 

オルフェ「……者共、それぞれに励め。貴様等が奮う力、その全てを糧としてくれる。そして私は示そう。真なる【王】は、あらゆる苦難を糧とし、思考の存在として必ずや君臨する事を。」

 

 

八幡(……演説、終わったかな?)

 

 

ジャーニー「トレーナーさん、ご足労いただきありがとうございました。オルも他の皆さんも良い成果を出せたみたいです。」

 

八幡「じゃあもう大丈夫か?」

 

ジャーニー「えぇ。」

 

八幡「んじゃ、俺は戻るからな。」

 

「トレーナーさん、今日はありがとうございました!」

 

オルフェ「比企谷、大義であった。」

 

八幡「おう。」

 

 

その言葉と同時に比企谷はコース場から足し去った……

 

 

「【王】の前であの態度……本当なら物申したいところですが、このトレーニングを授けてくださったのはあのトレーナーさん。」

 

オルフェ「よい、比企谷がどういう人物なのかは既に知っている。奴の不敬も余は許そう。」

 

ジャーニー「さぁ、トレーニングは終わりにして戻ろうか。君達も帰り支度をして寮に帰って構わないよ。」

 

 

ーーー寮ーーー

 

 

ジャーニー「オル、今日のトレーニングお疲れ様。途中からしか見られていないけど、オルの走りが劇的に良くなってるのが分かったよ。オルも感じていたみたいだけど、どうだったかな?」

 

オルフェ「実に良い成果であった……先の選抜レースから程無くしてここまで変化をもたらすとは思わなんだ。比企谷……良きトレーナーであるのは確かなようだ。」

 

ジャーニー「おぉ、オルがそこまで言うのは珍しいね。それじゃああのトレーナーさんを担当にしたらどうかな?」

 

オルフェ「………」

 

 

比企谷をトレーナーにか……悪くない。選抜レース以来、他のトレーナーからのスカウトも止まぬ……いっその事トレーナーを決めてしまった方がこの騒ぎも収まるだろう。だが……

 

 

オルフェ「【王】である余が選んだトレーナー……比企谷を除いて他には居るまい。」

 

ジャーニー「それじゃあまた呼ぶのかい?」

 

オルフェ「否。明日の昼も比企谷と共に食を交わす。その時に話そう。」

 

 

 




オルフェーヴル様、遂にっ!

それと、活動報告を更新しましたので、よければ見てください!
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