八幡side
なんかもう一触即発のムードなんだけど?っていうかジャーニー!何でお前はそんなに何とも無さそうな顔をしてんだよっ!?姉なんだから普通は止めろよ!呑気にお茶漬け食ってる場合かっ!!
オルフェ「何をしている、2度は言わぬ……」
先輩1「この……少し実力があるからって調子に乗っているみたいだな。だがそんな態度じゃ、お前を担当するトレーナーの先が思いやられるな。実力は認めたが、やはりスカウトは止めだ。」
オルフェ「……勘違いも甚だしい。貴様はただ【王】に選ばれなかっただけの事、ただ望むだけの頓マが余を導けると思うな。貴様には敢えて言っておこう……無能に【王】のトレーナーは務まらん。」
先輩1「っ!!何だと「ストップです。」……比企谷。」
八幡「こんな空気じゃ満足に飯も食えませんよ。先輩1、コイツにこれだけ言われて腹が立つ気持ちは分かりますが、それ以上はコイツの言う通りになってしまいます。」
先輩1「っ………」ギリギリ…
「あ、貴方っ!オルフェーヴル様に向かって「黙れ。」っ!?」
八幡「お前達もお前達だ。自分達を臣下だと自称するなら、上の奴の間違いくらい正してやるのが下の役目でもある。イエスマンになるだけの木偶なら口出ししないでくれ。」
『………』
八幡「最後にお前だ。お前がそういう性格なのは知ってたから途中までは目を瞑る事は出来たが、最後のは言い過ぎだ。お前の所有物ならその言葉を言っても文句は無いが、そうで無いのなら発言に気を付けろ。今のお前は正論であっても、ただただ暴論をぶつけているようにしか見えない。それは【王】ではない。」
オルフェ「………」
八幡「はぁ……冷めたわ、気分もお茶漬けも色々と。ジャーニー、妹とその他臣下達の事は任せた。行きますよ先輩1。」
先輩1「………」
ったく、とんだ昼食だ。けどまぁ、これで喧嘩両成敗だ。
先輩1「………さっきは悪かった。」
八幡「別に気にしてませんよ。それにアイツの発言の方が問題は多かった、それを指摘しただけですよ。それに俺が実績の無いトレーナーだっていうのも事実ですからね。」
先輩1「………」
八幡「とりあえず飯にしませんか?俺の作った焼きおにぎり茶漬けです。」
先輩1「お前、あんな風に言われて悔しくないのか?」
八幡「悔しい悔しくない関係無しに事実ですから、今の俺には受け止めるくらいしか方法は無いんですよ。言い返せる材料は実績が出来てからって事になりますね。」
先輩1「……そうか。お茶漬け、いただく。」
八幡「どうぞ。」
俺の事が気に入らない人だってのは前々から聞いてはいたが、話してみると普通だな。
先輩1「なぁ、オルフェーヴルの逆スカウト……どうするつもりなんだ?」
八幡「あの時は答えを渋りましたけど、なる気はありませんよ。アイツが答えを見つけるまでは。」
先輩1「答え?」
八幡「はい。アイツも人の事が言えないくらいには盛大に勘違いをしていますからね。それが分からない内は、担当になんてなりませんよ。俺にだって選択する権利はあるんですから。」
先輩1「……新人の事だから飛び付くと思ったいた。」
八幡「勘弁してくださいよ、誤解もいいところです。じゃあ先輩はカルストンライトオとサクラバクシンオーとゴールドシップ、この3人だったら誰を担当にしたいですか?因みに俺はどの3人もお断りですからね?」
先輩1「………俺も、こっちから断るかもしれない。」
だろうな。だってこの3人、話聞かない上に勝手な行動しそうだし。トレーニングも勝手に変な事を始めそうだしな。
先輩1「因みにその答えってのは何なのか、教えてもらえたりはするのか?」
八幡「いいですよ。でも誰にだって分かりそうな事ですよ?」
八幡sideout
オルフェside
オルフェ「………」
「あ、あの……オルフェーヴル様?」
ジャーニー「あぁ、大丈夫だよ。オルは今、少し考え事をしている最中だからね。君達も肩の力を抜いて構わないよ。」
「いえ、何と言えばいいのか……トレーナーさんの言葉に、少し………」
ジャーニー「あぁ……確か、『上の奴の間違いくらい正してやるのが下の役目』だったかな?」
「それもあるのですが、最後のイエスマンになるだけの木偶という部分に……」
オルフェ「………貴様等に休息を与える。暫しの間自由にせよ。」
「っ!!【王】よ、それでは身の回りの事が「それなら私がやるから心配無いよ。皆はオルの声がかかるまで自由にするといいよ。」……仰せのままに。」
………どうした事か、ただ比企谷に異議を唱えられただけの事。だというのに、何故これ程までに落ち着かぬ?
ジャーニー「オル、場所を移そうか。此処じゃあ気分も収まらないだろう?」
オルフェ「………うむ。」
ーーー遠征支援委員会ーーー
ジャーニー「少しは落ち着いたかい?」
オルフェ「……姉上。比企谷の言葉、どう思う?」
ジャーニー「そうだね……棘こそあったものの、正しいものだったと思うよ。何より……トレーナーさんはあの時、正論だけであの場を収めた。オルやあの子達の心がモヤモヤしているのは、何か引っかかる事があるからだと私は感じるよ。きっとヒントはトレーナーさんが言った言葉の中にあるんじゃないかな。」
オルフェ「………」
比企谷の言葉に………
何だか怪しげな雰囲気に……