比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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揃う姉妹

 

 

八幡side

 

 

………シュヴァルグランの走りを見終えた俺は、特にする事も無かったからそのまま直帰する事にした。トレーナー室に大した物は置いてないから問題無いと思ったし、持ち物自体そんなに持って来てはいなかったからだ。それはいいのだが、何故かシュヴァルグランも俺の後ろを歩いている。いや、あの後は別にこれと言って何かあったわけじゃない。一応『じゃあ俺はこれで。』みたいな感じでその場を去ったつもりなんだが……

 

それにさっき反応を試す為に時計を見るふりをして立ち止まってみたいんだが、彼女も止まった。俺に何か言いたい事でもあるんだろうか?

 

………仕方ない、こっちから切り出すか。

 

 

八幡「……あぁ~何か話したい事でも、あるのか?」

 

シュヴァル「っ!?な、何で……」

 

八幡「ずっと後ろをついて来てたからな、そりゃ気にもなるだろ。」

 

シュヴァル「え、えっと……あの……き、今日は……ありがとうございました。あんな風に褒められたのって初めてで……」

 

八幡「そうなのか?普通に見れば素質のある走りだってのは分かる。」

 

シュヴァル「で、でも、トレーナーさんが初めてだったんです。僕の走りを、真剣に見てくれた人は……他のトレーナーさん達は皆、姉と妹の方に行っちゃうから。」

 

 

不遇では無いのだろうが、その2人が余程目立つからなんだろうな。そのせいでコイツが表に立つ事が極端に少ないんだろう。

 

 

八幡「まぁでも、次の選抜レースで結果が分かるだろう。お前も出るんだろう?」

 

シュヴァル「はい。それに、姉と妹も……」

 

八幡「まっ、そこは仕方ないだろう。レースに出る為にはトレーナーは必要不可欠だ。ウマ娘1人ではレースに出られないからな。」

 

シュヴァル「……あの、トレーナーさん。その……もし、よかったらなんですけど「あぁぁぁぁ~!シュヴァち発見~!!」っ!」

 

八幡「?」

 

 

すると校門の方からヴィブロスとその姉のヴィルシーナがやって来た。

 

 

シュヴァル「ヴィブロス、姉さん……」

 

ヴィルシーナ「お疲れ様シュヴァル。今日もトレーニング?精が出るわね。トレーナーさんもお仕事お疲れ様です。」

 

八幡「あぁ、お前達もな。(成る程、この3人は3姉妹だったのか……)」

 

ヴィブロス「ねぇねぇトレーナーさん、シュヴァちと何話してたの?」

 

八幡「次の選抜レースの事だ。見に行こうと思っていたからな。」

 

シュヴァル「っ!」

 

ヴィブロス「シュヴァちだけズルい~!!トレーナーさん、私のレースも見に来て~!」

 

八幡「落ち着け、何も見るレースは1つだけって決めてるわけじゃない。全レース見るつもりだから2人のレースも見る予定だ。」

 

ヴィルシーナ「そうでしたか。ご期待に添えられるよう精進致しますね。」

 

ヴィブロス「と~こ~ろ~でぇ~、シュヴァちとトレーナーさんは選抜レースの話の前は何してたの?」

 

シュヴァル「……僕の走りを見てくれたんだ。それに色々評価も付けてくれた。」

 

八幡「聞いての通りだ。」

 

ヴィルシーナ「まぁ……それで、この子の走りはどうでしたか?」

 

八幡「それは次の選抜レースを見れば分かると思うぞ。」

 

ヴィブロス「じゃあじゃあトレーナーさんは誰かをスカウトしちゃうのかなぁ~?」

 

八幡「スカウトするにしても、両方の合意が無ければ難しいけどな。俺だってお前達以上に良いウマ娘が居れば、そっちに行く可能性だってあるわけだから。」

 

ヴィブロス「えええぇぇぇ~ダメ~!!トレっちはもう私達のだもぉ~ん!!」ダキッ!!

 

ヴィルシーナ「っ!」

 

シュヴァル「ちょ……」

 

 

トレっち……いきなり距離近くなったな。っていうか姉2人の前で異性に抱き着くんじゃありません。

 

 

八幡「昨日知り合ったばかりのトレーナーに対して心を開き過ぎじゃないか?もう少し警戒心を持った方が良いと思うが?」

 

ヴィブロス「トレっちは大丈夫!だって昨日のデートで2人の時でもトレっちは何もしてこなかったもん♪それだけでもトレっちが良い人だっていうのは分かっちゃったも~ん♪」

 

八幡「そういうものか……とりあえず腕を放そうか。」

 

ヴィルシーナ「妹がすみません。」

 

八幡「いや、こういう性格だっていうのは昨日である程度分かったから問題無い。じゃ、俺も帰るところだから。」

 

ヴィブロス「えぇ~今会ったばかりなのに~。」

 

八幡「また今度な。あぁ、それからシュヴァルグラン。」

 

シュヴァル「は、はいっ!」

 

八幡「今日の走りで改善した方がいい点をまとめたのを明日渡そうと思うんだが、都合の良い時間を教えてくれないか?俺もその時間に合わせる。」

 

シュヴァル「え……えっと、じゃあ……今日の放課後に会った場所で、どうですか?明日の朝。」

 

八幡「ん、分かった。明日の朝だな。了解だ。それじゃあな。」

 

ヴィルシーナ「ご機嫌よう、トレーナーさん。」

 

ヴィブロス「ばいばぁ~いっ♪」

 

シュヴァル「ま、また明日……」

 

 

……よし、帰ったら早速取りかかるか。しかし、この2日間でまさか3姉妹と関わりを持つとはな。凄い偶然もあるものだな。

 

 

 




八幡、この3人が姉妹だという事を知らなかったのかww
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