比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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選抜レースの姉妹 ①

 

 

八幡side

 

 

3姉妹と関わりを持つようになってから数週間が経ったある日。今日は選抜レースが行われる日で、あの3姉妹も出走する予定でもある。ヴィルシーナとヴィブロスが芝1,600m、シュヴァルが芝1,600mのレースに出る。元々このレースは見るつもりだったのだが、

 

 

シュヴァル『あ、あの!トレーナーさんからいただいたメニューをやって……ちょっと自信がついたので、次の選抜レース……見に来てくださいっ!』

 

ヴィブロス『トレっち~私の走りも見てほしい~!ねぇねぇ~私のレースも見てくれるよね?』

 

 

……このように次女と末女から熱烈な招待があったものだから、来ないわけにもいかなかった。最初はヴィブロスが出るレースを見る。

 

 

ヴィブロス「…あっ!やっぱり来てくれた!お~い、トレっち~♪」

 

八幡「おう、見に来たぞ。つっても最初から見に来る予定だったけどな。」

 

ヴィブロス「でも私を見に来る予定じゃなかったでしょ?ちゃんと誘わなきゃ見に来てくれないでしょ?」

 

八幡「……否定はしない。」

 

ヴィブロス「私、結構頑張っちゃうから!目を離しちゃダメだよ?私だけ、見ててね~♪」

 

ヴィルシーナ「頑張ってね、ヴィブロス。」

 

シュヴァル「……頑張って。」

 

 

いや、流石にそれは無理だ。他のウマ娘も並行して見るつもりだし。

 

そして、ヴィブロスの走る選抜レースが始まった。

 

 

良いスタートを切って、すぐに先行集団の好位についた。それにあの位置、ちゃんと自分に有利な位置を理解している動きだから勘は良いみたいだな。そして最後の直線……ほう、良い末脚を使うな。

 

 

ヴィブロス「えへへ、トレっち~~~!私、凄いでしょ~~~!」

 

八幡「アイツ、走りながら喋るなよ……」

 

 

……だがそれは余裕があるという裏返しだ。最後の直線では他のウマ娘を突き放しながらスパートをかけていて、最後は流す余裕を見せつけて1着を獲った。

 

 

シュヴァル「昔からこうなんだ、ヴィブロスは。

 

八幡「?」

 

シュヴァル「生まれ持ったセンスで何でもこなせる。不器用な僕とは、全然違う……

 

八幡「……そうは言うが、この前話したように、お前にだって長所はあるぞ。」

 

シュヴァル「っ!あ、え……あ、ありがとうございます。」

 

八幡「とりあえずお前もアップしてこい。もう少しで出番だろ?」

 

シュヴァル「あ、はい!行ってきます!」

 

ヴィルシーナ「……ありがとうございます、トレーナーさん。」

 

八幡「何の事だ?俺はただ本当の事を言っただけだが?」

 

ヴィルシーナ「そういう事にしておきます。ヴィブロスは……どうやらトレーナーの皆様にスカウトされているみたいですね。」

 

八幡「まっ、あれだけの走りを見せられたら誰だってスカウトしたくなるだろ。」

 

ヴィルシーナ「そういうトレーナーさんは妹の所に向かわず此処で私とお喋りをしていますが、その点に関しては?」

 

八幡「アイツなら何も言わなくても此処に来ると踏んでるからだ。」

 

ヴィルシーナ「成る程……説得力がありますね。」

 

 

その後も選抜レースが行われ、色々と見ていた。その間、何故か何処にも行く様子を見せないヴィルシーナとヴィブロスが両隣に居たのだが、気にしないでおこう。そしていよいよ次はシュヴァルのレースだ。

 

 

八幡「(なんか、俯いてるな……)………」

 

ヴィルシーナ「………」

 

ヴィブロス「頑張れ~シュヴァち~……っ!」

 

 

そして、レースが始まった。

 

シュヴァルはヴィブロスと同じく先行を得意としているから、先頭を走っているキタサンブラックの後ろについている。だがキタサンは逃げの脚質でも普通の逃げではなく、後ろのウマ娘を引き付けながら逃げる、所謂『溜め逃げ』の戦法を得意とするウマ娘だ。ペース次第では逃げ切られる可能性だってある。さて、シュヴァルはどう攻める?

 

そして最終直線では………

 

 

キタサン「たぁぁぁっ!!」

 

シュヴァル「っ!僕だって!」

 

 

キタサンブラックの脚はまだ充分残ってる。さてシュヴァルはどうだ?

 

 

ヴィブロス「シュヴァち~……っ!」

 

ヴィルシーナ「………」

 

シュヴァル「あああぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

シュヴァルとキタサンは並ぶようにゴールインをした。際どいかと思われたのだが、近くでスマホでビデオを撮っていたウマ娘の話では、ギリギリの差でシュヴァルが先着したらしい。それを聞いたトレーナー達はシュヴァルとキタサンの2人に再びスカウトをしに行った。

 

 

ヴィブロス「うわぁ~凄い人~。」

 

八幡「他人事だな、さっきのお前もあんな感じだったぞ?最もお前の場合1人だけだったから、花に群がる虫状態だったけどな。」

 

ヴィブロス「でもシュヴァち大丈夫かなぁ~?人混みとか得意じゃないし。」

 

八幡「……まぁ、そこは本人の問題だから頑張ってもらわないとな。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

シュヴァル「た、ただいま戻りました……」

 

ヴィブロス「お帰りシュヴァち~!凄かったよ~♪」

 

八幡「あぁ、良い走りだった。」

 

シュヴァル「ありがとうございます……良かった………」

 

ヴィブロス「次いよいよお姉ちゃんのレースだねっ!楽しみだなぁ~!」

 

 

……確かに楽しみだ。俺はまだ見た事は無いが、逃げを得意としているというのは聞いた事がある。だがそれ以上に気になる事がある、それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じレースに出る相手の1人、【貴婦人(ジェンティルドンナ)】の存在だ。

 

 

 




ヴィブロスとシュヴァルは1着、おめでとう!

ヴィルシーナも頑張れっ!
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