比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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表彰式

 

 

八幡side

 

 

どうも皆さん、只今URA本部の大広間に来ている比企谷八幡だ。どうしてこんな所に赴いているのかと言うと、今年の全てのレース過程が終了してから3日が経ち、駿川さんから催しがある事を聞いたのだ。去年もそんな事があったが、その時は確か話を蹴ったんだよな。だが今年は参加しなければ流石に痛い目で見られると思ったから参加している次第だ。周りにはベテランのトレーナーや重賞を何回も制覇したウマ娘達がゴロゴロと居る。

 

そんな中、俺は1人……ではないが、飲み物の入ったグラス片手に立っているだけだ。立食も出来るのだが、あまり食べる気にはならないでいる。

 

 

エアグルーヴ「何だ、食べないのか?」

 

八幡「食べる気にならない。そもそも俺今腹減ってないし、何よりこういう場で食事をしたいとはあまり思えなくてな。」

 

エアグルーヴ「慣れていると思っていたが、思い違いだったか……」

 

八幡「思い違いもいいところだ。」

 

エアグルーヴ「……今日は眼鏡を着けていないのだな。何故だ?」

 

八幡「理由なんてねぇよ。連日慣れないもん着けてると耳裏痛いんだよ。」

 

エアグルーヴ「持って来ているのか?」

 

八幡「一応は、な。」

 

エアグルーヴ「そうか……だが、着けなかったのは正解だ。その判断は正しい。」

 

八幡「何でだ?」

 

エアグルーヴ「……黙秘する。」

 

八幡「え、何で?」

 

 

エアグルーヴ(貴様の眼鏡姿は色々とやり過ぎるのだ!提案したのは我々で目標は達成したのだが、そのせいでお前の周りに女性が集まるようになったのはどうも気に食わんのだっ!!)

 

 

八幡「……まぁいい、それよかそろそろだな。」

 

エアグルーヴ「あぁ、そうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『皆様、お楽しみいただけておりますでしょうか?それではこれより、今年のクラス別の表彰式を行いたいと思います!まず最初にジュニアクラスからの発表です!ジュニアクラスで最も輝きを放ったウマ娘は………メジロ家のご令嬢、メジロドーベルさんです!!年内5戦4勝の内GⅢとGⅠを1つずつ制覇!!更に後半のローテーションは去年の受賞者であるエアグルーヴさんと同じ!鮮やかな末脚で先行勢を抜き去った彼女がジュニアクラスの王者です!!』

 

八幡「メジロドーベルって確か、お前がトレーニングをつけてやってる奴だったな。」

 

エアグルーヴ「あぁ。その甲斐あって今はトレーナーにも恵まれ、先日には阪神JFも勝利した。これは強力なライバルが増えたな。」

 

 

呼ばれたメジロドーベルはやや緊張気味に舞台に登壇した。やはりまだ周囲の目が気になるのか、落ち着きが無い様子だ。

 

 

『続いてクラシッククラスです。クラシッククラスで最も輝いたのは………史上初、無敗のティアラ3冠を獲ったエアグルーヴさんです!!今年は4戦4勝と少ないキャリアですが、内容はGⅢ1勝とGⅠ3勝と文句無しっ!!ジュニアクラスと合わせると7戦7勝と無敗記録を更新!!ティアラ路線最後の秋華賞では2着のウマ娘に12バ身もの差をつけて完封勝ち!そしてクラシッククラスの部門ではエアグルーヴさんのみという満場一致の評価でした!!』

 

 

エアグルーヴ「では、行ってくる。」

 

八幡「おう。」

 

 

『そしてシニアクラスです。シニアクラスで最も輝いたのは………1年間かけて見事に復活、シニアクラスの長距離を制覇しましたサクラローレルさんです!!5戦4勝の内、GⅡ2勝にGⅠ2勝!1年前の目黒記念後に怪我を患い、長期離脱。その後今年の中山記念を制し、天皇賞・春、年末の有馬記念を優勝!シニアクラスの長距離路線を見事に勝ち抜きました!!』

 

 

3人のウマ娘達がトロフィーを持って横1列に並んで写真を撮られている。あの場所には立ちたくないなぁ………

 

 

『それでは3名は降壇してください………では最後に年度代表ウマ娘の発表です。この年最も活躍したウマ娘は………クラシッククラス、エアグルーヴさんです!!』

 

 

エアグルーヴ「な、何?」

 

 

『無敗でのティアラ3冠制覇は誰も成し遂げていなかった大偉業!!それを評価しない方は居ません!!エアグルーヴさんはもう1度登壇をお願いします。』

 

 

それからエアグルーヴはもう1度行く事になって、違うトロフィーを手に写真を撮られまくっていた。うん、まぁそれだけの事をしたからな。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

エアグルーヴ「………」

 

八幡「お疲れさん。いやホントに。」

 

エアグルーヴ「あぁ……もう当分フラッシュはいい。」

 

八幡「まぁそれだけの事をしたからな、当然だ。」

 

 

『では次にトレーナー部門の表彰に移ります。今年最も活躍したウマ娘をターフに送る事が出来たのは………』

 

八幡「まぁサクラローレルのトレーナーが妥当だろう。1年間もの間、一緒に付き添ってここまで来たんだ。ならない方が『史上最速にして最年少!キャリア2年目で3冠トレーナーの称号を獲得し、エアグルーヴさんを世代の頂点に輝かせた比企谷八幡トレーナーですっ!!』………はぁ?」

 

 

いやいやいやいや!!待て待て待て待て!!俺よりももっと相応しい人が居るでしょう!!サクラローレルのトレーナーは!?マーベラスを6連勝で天皇賞まで持ってったトレーナーは!?バブルを育てた○○先輩だって居るんだぞっ!?

 

 

『比企谷八幡トレーナーは登壇をお願いします。』

 

 

八幡「oh………」

 

エアグルーヴ「おい、まさか眼鏡を持って来ていないなんて事は無いだろうな?」

 

八幡「それはねぇけどよ……はぁ、行くか。」

 

 

俺は眼鏡を着けて舞台へと登壇。役員の方からバッジを付けさせてもらい、メダルを授与された。そして俺の大嫌いなカメラに向けて取り敢えず愛想を振り撒く。

 

はぁ……ホントやだ。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「もうやだ、カメラとフラッシュ。」

 

エアグルーヴ「……今日は気が合うな。」

 

『ではこれにて、表彰式を終了いたします。皆様は引き続き、パーティをお楽しみください。」

 

 

 




八幡「ホントもうフラッシュ浴びたくねぇ……」

エアグルーヴ「サングラスをかけるわけにはいかんのだろうか?」

八幡「諦めろ、絶対却下されるのが目に見えてる。」

2人「………はぁ。」
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