比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2人のお誘い

 

 

八幡side

 

 

オグリとスぺが料理特訓を始めてから数週間が経過した。一応は俺もあの2人の近況報告は聞くようにしているが、日に日に上達しているとタマやスズカから聞いている。まぁ俺も元々は小学生レベルの料理スキルだったが、先生のスパルタのおかげでここまで上達したから、アイツ等もそれなりには出来るようになるだろうとは思っている。

 

けど予想に反してアイツ等が1度も顔を出さないのには少し驚いた。

 

 

八幡「これが普通なんだろうが、少し物寂しく感じるな。」

 

ルドルフ「兄さんらしくもない発言だな。突然どうしたんだい?」

 

八幡「いいや、飯をたかりに来るあの2人の声をこんなに長く聞かなくなるとは思わなかったからな。まぁブライアンからは相変わらずだけどな。」

 

ブライアン「兄貴が美味そうな肉料理を作るからだ。」

 

八幡「じゃあ今度から生肉ぶら下げるか。」

 

ルドルフ「あはは、ブライアンは料理をしないのかい?」

 

ブライアン「………始めたらアマさんがうるさくなりそうだからな。」

 

ルドルフ「……成る程、納得した。」

 

ブライアン「それに姉貴が両親に電話して色々送ってきそうだしな。」

 

八幡「あぁ~……何となく分かる気がする。」

 

 

前門のアマゾン、後門のハヤヒデってわけか……どっちに転がっても遠くない未来で何かは起きるだろうな。

 

 

エアグルーヴ「会長、ただいま戻りました……兄上も居たか。」

 

八幡「あぁ、お邪魔してる。紅茶飲むか?」

 

エアグルーヴ「いただこう。それで兄上はどうして此処に?」

 

八幡「仕事の目途がついて暇だったから生徒会の手伝いでもと思ったんだが、終わった後みたいだったからな。そもそもお前達が業務を滞納させるとも思わないが。」

 

ルドルフ「偶々今日のノルマが少なかったからさ。それにこの生徒会には優秀な者が多いからね、手分けをすればすぐに終わるさ。」

 

 

まぁ、そうだろうな。総動員しても片付かない時があるとすれば、理事長が変な事を計画しようとしている時くらいだ。

 

 

エアグルーヴ「兄上、1つ聞きたい。兄上は料理が好きなのか?」

 

八幡「いや、特に好きというわけではない。この職に就く上で最低限必要だからって俺の先生が言っていたから色々と学んだって感じだ。」

 

エアグルーヴ「ほう、その先生も料理が上手いのか?」

 

八幡「俺よりも上手いぞ。」

 

 

先生の場合は当時のウマ娘と比べてかなり多く食べていたから、自分自身でより満足出来る食事やメニューを突き詰めた結果とも言っていたな。だってすげぇぞ?こってりラーメンでも10杯なんて軽く平らげちまうんだから。大学生時代に先生とラーメン食べに行った時の事は今でも忘れない。

 

 

ルドルフ「確かセクレタリアト殿、だったね。その方は今も日本に?」

 

八幡「あぁ、居る筈だ。きっと目を光らせてるんじゃないか。」

 

ブライアン「何故だ?」

 

八幡「ライスの天皇賞の一件があっただろ、もし同じような事が起こったらアメリカに移籍とか考えてるんだと思うぞ。実際、ヨーロッパの3国は取りに来てたしな。スピードさんが必死に止めてくれてたらしいけど。」

 

ルドルフ「初耳なのだが……」

 

八幡「割と本気だったみたいだぞ?しかもそれを聞いた先生とプロフェッサーが本腰入れようとしているのも聞いた。俺がその気は無いって言ったから何も起こらずに済んだけど。」

 

 

まさかとは思うが今でもそれが起きてたりなんてしないよな?

 

 

ブライアン「そんな事が起きていたのか……」

 

エアグルーヴ「トレーナーの引き抜きとは思い切った事を……」

 

ルドルフ「それだけ兄さんが評価されているという証明でもある。担当ウマ娘としては誇らしいよ。」

 

エアグルーヴ「移籍を承諾するとは思わなかったのですか?」

 

ルドルフ「その心配は無いさ。何せ兄さんの担当にはライスが居るのだからね、彼女が兄さんの担当である限りは移籍の心配は無いという事さ。」

 

八幡「……否定の材料が見つからない。」

 

 

コンコンコンッ

 

 

ルドルフ「おや、客人かな?どうぞ。」

 

オグリ「失礼する。おぉ、本当に居た。」

 

スぺ「し、失礼します。」

 

ルドルフ「オグリにスペシャルウィーク、生徒会に何か用かな?」

 

オグリ「いいや、用があるのはトレーナーなんだ。」

 

八幡「俺に?」

 

スぺ「はい、トレーナーさん。お弁当の交換……させてもらえませんか?」

 

 

おっ、漸く来たか。

 

 

八幡「あぁ、いいぞ。」

 

オグリ「やはりダメか………ん?今なんて?」

 

八幡「だからOKだって。早速明日か?」

 

スぺ「……あっ、はい!明日でお願いしますっ!」

 

八幡「ん、分かった。一応言っておくが常識の範囲内の量で頼むぞ。決してお前達の常識を作って持ってくるなよ?」

 

スぺ「分かりました!」

 

オグリ「トレーナーも明日はよろしく頼む。」

 

八幡「あぁ。でもよく此処に居るって分かったな。」

 

スぺ「さっき生徒会室に入っていくのを見たってたづなさんが教えてくれたんです。」

 

ルドルフ「成る程、そういう事だったか。」

 

 

いよいよ明日か、どんな料理を作って来るのか少し楽しみだな。半分不安でもあるが、そこは気にしない事にしよう。

 

 

 




いよいよ2人のお弁当がっ!
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