比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1241 / 1583
メジロアルダン編 ~刹那の輝き~
硝子と共に


 

 

八幡side

 

 

メジロアルダンと担当契約をしてから1ヵ月が経ち、トレーニングは順調そのものだった。この1ヵ月のトレーニングでアルダンはかなり強くなっていると思うし、元々虚弱だった身体も徐々に逞しくなっている。そして気になるアルダンのデビュー戦なのだが、俺は来年まではデビュー戦に出走させずにじっくりと仕上げる方針を取る事にした。アルダンにもそれは説明して了承しているし、それに向けて動いてもいる。まだ始まったばかりではあるが、今の時点では問題無い。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

アルダン「………」ジィ∼…

 

八幡「……デビュー戦は翌年の1~3月にするとして、それまではトレーニングだから……秋までは追い込んだトレーニングでも問題無いか。」カキカキ

 

アルダン「……兄様は必ず筆でメニューを書くのですね。」

 

八幡「最低でも早くて10月、遅くても11月の中旬まではハードでやっても大丈夫だな。その後はデビュー戦に向けての調整と身体のメンテナンスを中心にしていくか。」カキカキ

 

アルダン「……聞こえていないのでしょうか?」

 

八幡「その後のデビュー戦の内容次第でクラシックのトライアルに参戦か条件戦のどちらかだな。どちらにしても今すぐ決めるべきでは無いな。これもアルダンと相談して決めるか。」カキカキ

 

 

とにかく今はアルダンを強くする事と体質の改善を並行しながらやっていく事だけに集中するか。それに少しずつアルダンの走れる時間は長くなっている、このまま行けば中距離は勿論、長距離2,500mまでなら走り切れるかもしれないしな。

 

 

八幡「……ん?うおっ!?居たのか……」

 

アルダン「はい、ずっと。それにしても兄様の集中力は凄まじいですね、私がこれだけ近くに居ても気付かないのですから。」

 

八幡「悪いな、俺の短所でもあるんだ。集中し過ぎると周りが見えなくなる上に聞こえなくなっちまうんだ。触られるか自分で時間とかを確認でもしない限り気付かないんだよな。」

 

アルダン「それはそれは……でしたら兄様が夢中になり過ぎていましたら、私も止めて差し上げますね。」

 

八幡「その時が来たら、頼むかもしれない。よろしくな。」

 

 

今の時間は……もうすぐ昼時か。もうそんな時間だったか……よし、飯にするか。

 

 

八幡「アルダン、俺は昼飯にするがお前はどうする?」

 

アルダン「ご一緒させていただきます。その、今日は何をお作りになるのですか?」

 

八幡「もう作ってある。今日はクリームシチューを作ってる。お前も食べるか?」

 

アルダン「よろしいのですか?」

 

八幡「あぁ。」

 

 

俺とアルダンは昼食を摂る為にカフェテリアに向かった。あっ、因みに今日は土曜日だから授業はお休みでレース開催日なのだが、アルダンはレース場に行かず俺のトレーナー室に来ていた。どうしてなのかは俺にも分からん。

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

八幡「ほい、よそったぞ。」

 

アルダン「ありがとうございます。まぁ、とても美味しそうですっ♪」

 

八幡「見た目だけは、だろ?」

 

アルダン「兄様の用意してくださるお料理はどれもとても美味しいので、その言葉には騙されません。それに近頃ではオグリさんやチヨノオーさんが羨ましそうに見てくるんですよ。」

 

八幡「チヨノオーは構わないがオグリにはやるなよ?間違い無くたかられるから。」

 

アルダン「オグリさんはとてもよく食べますからね。」

 

八幡「そんなレベルじゃないだろ、アイツは。腹が出てもお代わりを要求するくらいには胃袋のキャパがヤバい奴なんだから。」

 

 

それとスペシャルウィークもかなり食べてたよな。ライスもあんな小柄な身体なのによく食べていたのを見た事がある。他に大食いな生徒は見た事は無いが、隠れ大食いも居るんだろうな。探す気にはならないが。

 

 

アルダン「やはり皆さんレース場に行っているからか、利用している方が少ないですね。ふふ、いつもは賑やかなカフェテリアがこんなに静かなのは新鮮ですね。」

 

八幡「確かにな。だからこういう事も出来る。」

 

アルダン「っ!それは……」

 

八幡「チョコムースだ。普段だったらお前んところの甘党にガン見されるから出せないんだが、こういう休日なら安全に出せるしな。」

 

アルダン「ふふふ、策士ですね。」

 

八幡「まっ、これは後で食べるデザートだから、今はシチューを食べるぞ。遠慮せずに食べてくれ。」

 

アルダン「はい、いただきます。」

 

 

それから俺達はクリームシチューを食べつつ会話をしながら食事を楽しんだ。俺はシチューを2杯お代わりしたのだが、アルダンはシチューを4杯くらいお代わりをした。なので俺が3杯でアルダンが5杯となった。4杯目からはアルダンが少し恥ずかしそうにしていたが、別に恥ずかしい事では無い。寧ろ俺としては自分の作った料理を美味そうに食べてくれて嬉しいくらいだ。それにアスリートなんだ、よく食べるのは悪い事じゃない。流石に暴飲暴食はダメだけどな。

 

………いや待てよ、そう考えたらオグリ達はどうなんだ?どう考えても適量オーバーしてるよな?それなのにどうしてあれだけ走れるんだ?やっぱウマ娘は謎が多いな………

 

 

 




はい、っというわけでメインストーリー【メジロアルダン】編に突入しましたっ!今後100話(多分)くらいはアルダンを中心にストーリーを書いていきますので。よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。