比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夏の憩い

 

 

八幡side

 

 

トレセン学園で働くようになってから3ヵ月が経って、7月に突入した。この学園は夏に合宿所に行って猛トレーニングをするという夏の伝統があるらしく、この夏も例外に外れず大勢の生徒とウマ娘達が合宿所に赴いている。一方で俺とアルダンはまだデビューを果たしていない上にアルダンの身体もまだ完成とは言えない為、合宿には参加せず学園に残ってそのまま調整する事にしている。参加しても良かったのだが、今の時点で参加しても得られるものは少ないと思ったからだ。

 

 

八幡「ふぅ……にしても、暑いな。」

 

アルダン「今年の夏も暑い日々が続きますね。夏合宿では此処よりも気温が高いらしいので、体調管理が大変そうですね。」

 

八幡「そうだな……今だけはこの涼しさに感謝しないとな。」

 

アルダン「この部屋に入った瞬間、とても涼しかったので気持ちが良かったです。それに、兄様が作ってくださったゼリーもとても冷たくて美味しいです♪」

 

八幡「今年は学園に残ったが来年はきっと夏合宿に参加する事になるだろうから、今の内に対策を考えておかないとな。」

 

アルダン「今のようにすれば良いのでは?」

 

八幡「自分の部屋だけなら別に構わないんだが、もし避難所にでもされたら一気に部屋の温度が上がるだろうしな。」

 

 

今日のトレーニングは日曜日だからお休みにしていて、今は夏レースに入っているから主要のレース場の開催はお休みになっている。今は東北の函館と福島、北九州の小倉で開催されている。見に行っても全然構わないんだが、その分出費もかさむからなぁ~……まぁメジロ家だからアルダンは問題無いんだろうけど。

 

 

アルダン「ところで兄様、私のデビュー戦の事でお聞きしたいのですが、何か決めている事はありますか?」

 

八幡「距離はまだ決めてないが、きっとマイルか中距離だな。年が明けてから走りたいから東京レース場で組みたいと思ってる。まぁこのくらいだな。」

 

アルダン「成る程……」

 

八幡「何か要望とかあるなら聞くぞ?お前の意見も言ってくれて構わないからな、走るのはアルダンなんだからな。」

 

アルダン「いえ、特に要望とかはありませんが……レース場まで決めてくださっていたんですね。」

 

八幡「決めたのはお前の聞いてからだな。」

 

アルダン「私の?」

 

八幡「クラシック3冠路線の中で最も価値のあるレース、やっぱ日本レースの祭典とも呼ばれている日本ダービーだと思ってな。少しでも本番に近いレース場で走った方が良い経験が積めるしな。」

 

アルダン「他の皐月賞と菊花賞はどのような考えを?」

 

八幡「1番可能性が無いのは菊花賞だ。流石にアルダンに3,000mは長過ぎる、今の時点で長距離の適性があるとは言えない状況で挑戦するもは流石に無謀だ。次に皐月賞だが、流石に期間が短過ぎる。デビュー戦を1月にしたとしてももう1戦しないと流石に参戦は出来ないだろうし2月3月にデビューしてみろ、地獄を見る。だから皐月賞も無し。んで、期間とか適性とかも考えた結果として日本ダービーに決めたってわけだ。勿論、皐月賞を諦めているわけじゃないが、デビュー戦の事を含めて考えると出走は現実的じゃないってだけだ。」

 

アルダン「それはつまり、状況次第では皐月賞の参戦も出来る……という事でしょうか?」

 

八幡「まぁそういう事だ。菊花賞はその時のアルダンの適性を見て判断になるけどな。」

 

 

アルダンのデビュー戦の内容によってはOPを通り越して重賞に挑戦させるかもしれないし、皐月賞の出走は別に不可能ではない。皐月賞に関しては本当にデビュー戦の内容次第って感じだな。

 

 

アルダン「……兄様のお考えは理解しました。その時になったらまたご相談してもよろしいでしょうか?」

 

八幡「あぁ、それに関してはお前を交えて話さないといけない事だと思ってるから、遠慮無しで何でも言って構わないからな。」

 

アルダン「はい、分かりました。」

 

八幡「まぁとりあえず今は涼みながら冷たいゼリー食べてのんびりするのがお仕事だ。」

 

アルダン「ふふ、こちらに来て正解でした。マックがコレを見たらきっと欲しがるでしょうね。」

 

八幡「マックって……マックイーンの事か?」

 

アルダン「はい、あの子は甘い物が好きですので。ですがその反面、太りやすい体質とも聞いた事がありますので……」

 

 

うわぁ……難儀な体質だなそりゃ。だから4月の時のクッキーにあんなに食い付いてたのか……うん、理由が分かった。

 

 

八幡「まっ、作ってやろうって気にはならないけどな。アルダンにならまだしも担当じゃない奴に力を入れても意味は無いからな。だからアルダン、マックイーンが合宿から帰ってきたら目の前でパフェ食べてやれ。俺が作るから。」

 

アルダン「まぁ、兄様ったら……ふふふっ♪」クスクス

 

八幡「因みにどんなパフェが好きだ?フルーツにチョコ、抹茶とか色々あるだろ?」

 

アルダン「そうですね……では、チョコレートパフェをお願いしてもよろしいでしょうか?マックの前で食べるのかは別にして、兄様の作るお料理はとても美味しいので。」

 

八幡「分かった、時が来たら作るから。」

 

 

 




マックイーン気を付けろ、学園に戻ったら誘惑が襲ってくるぞ。
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