比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2人を他所に

 

 

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八幡とアルダンが学園で過ごす一方、1人のウマ娘は夏合宿に参加せずとある場所でお茶を交わしていた。

 

 

父「連絡があった時は驚いたよ、急にお茶のお誘いをしてくるんだからな。」

 

ヒリュウ「そうね。けれど突然どうしたの?お茶のお誘いもだけど、貴女はそんな事をする子じゃないと思っていたけれど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラモーヌ「えぇ、少し聞きたい事があるの。アルダンのトレーナーの事でね。」

 

父「あぁ、あの人の事か。彼ならメジロ家に来たよ、当主様がお呼びしてね。」

 

ラモーヌ「………」

 

ヒリュウ「きっとお婆様なりにトレーナーさんの事を知りたかったのだと思うわ。けれど彼は信用に値するトレーナーだと私達もお婆様もご判断されたわ。」

 

ラモーヌ「……聞きたい事を先に答えられては、此処に来た意味が無くなってしまうのだけど。」

 

父「君は私達とお茶をしに来たんだろう?まさかもう帰るなんて言わないだろう?」

 

ラモーヌ「……ふふっ。」

 

 

合宿に参加せずメジロ家に来ていたのはメジロラモーヌ。アルダンの姉だった。

 

 

ヒリュウ「貴女がトレーナーさんの事を聞きに来たって事は、お婆様に口添えでもしに来たってところかしら?」

 

ラモーヌ「当たらずも遠からず、というところね。」

 

父「ラモーヌの事だ、トレーナーさんの事を試したんだろう?」

 

ヒリュウ「貴女から見るトレーナーさんはどうだったのかしら?」

 

ラモーヌ「……そうね、他のトレーナーには無い情熱が彼にはあったわ。私がレースを愛するように、彼にも同じような愛を感じた……あの時の瞳、いつまでも見ていたいと思える程に情熱的だったわ///」

 

父「……お前がそこまで言う程なのか、あのトレーナーさんは。」

 

ラモーヌ「比較するのはつまらないけれど、彼はこれまで会ってきたどのトレーナーよりも優秀だと思うわ。」

 

ヒリュウ「ふふ……アルダンが羨ましいのね?今の貴女、妹に嫉妬しているように見えるわよ?」

 

ラモーヌ「もし彼が私のトレーナーだったら、もっと愛のあるレースが出来たと思ったわ。もしもの話もつまらないけれど、あのトレーナーを見るとそう思わざるを得ないわ。」

 

 

ラモーヌは少し残念そうな、羨ましそうな感じで複雑そうな表情をしていた。そんな珍しい顔を見た両親は目を丸くして驚いていたが、すぐに和やかな雰囲気になった。大人びているように見えても、こういう子供らしい一面を見られて嬉しかったのだろう。

 

 

父「そうそう、この前アルダンから連絡があったんだ。何でもトレーナーさんはトレーナーとしての知識だけでなくその他の造形も深いらしくてね。彼自身でトレーニングを作ったり、料理をしたり、運動をしたりと色々と教えてもらったよ。しかも彼の祖母はウマ娘らしいのだが、その血が彼の中で隔世遺伝したのか、ウマ娘並みの走りが出来るみたいでね。流石にレースのような本気の速度は出せないみたいだが、ランニングくらいの速度なら出来るみたいだ。」

 

ラモーヌ「ふぅん……あのトレーナーが。」

 

ヒリュウ「分かっているとは思うけれど、この事は口外しないようにね。貴女の事だから大丈夫だとは思うけれど、アルダンからも釘を刺されているのかだから。」

 

ラモーヌ「勿論……もし世間にその事が知られでもしたら、あの人が解剖されかねないもの。けれど、そうね……もし知られてしまったら、メジロ家で引き取るというのはどうかしら?」

 

父「縁起でもない事を言うものじゃない、彼の人生は彼のものだ。それを他者が踏みにじっていい理由なんて無いのだからな。もし彼が我々を頼りにしてきた時は、出来る限りでサポートしてやろうではないか。」

 

ヒリュウ「そうね、アルダンもラモーヌもトレーナーさんを気に入ってるみたいだし。」

 

 

ラモーヌ(別に気に入っているわけではないのだけど、彼の瞳を気に入っているのは事実………特に否定する必要も無いわね。)

 

 

父「ところで、ラモーヌはトレーナーさんと関わる事は無いのか?」

 

ラモーヌ「無いわね。けれど、これからは少し増えると思うわ。」

 

父「……まさかとは思うが、トレーナーさんと併走する為じゃないだろうね?」

 

ラモーヌ「………」

 

ヒリュウ「はぁ……貴女は本当に。トレーナーさんとアルダンに迷惑かけないようにね?」

 

 

それからも3人は他愛の無い話をしながら親会を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「っ!?」

 

アルダン「?どうかされましたか、兄様?」

 

八幡「いや、寒くない筈なのに何故か寒気を感じてな……なんかこう、背筋をなぞられるような感じの。」

 

アルダン「……ひょっとすると、何方からか噂をされているのでは?」

 

八幡「噂をされる程、俺は有名人になった覚えは無いぞ。もしかしたらさっき話してたマックイーンかもしれないってのは今思い浮かんだが。」

 

アルダン「ふふふ、それはあり得るかもしれませんね。本当にマックが噂しているのかもしれませんね。」

 

八幡「……パフェ、どうしよっか。」

 

アルダン「作る事自体は良いと思いますけれど、揶揄うのはやめておいた方が良いかもしれませんね。」

 

 

その頃、八幡はラモーヌ達3人が噂しているのを、マックイーンが噂していると盛大な勘違いをしていた。

 

 

 




マックイーン、知らぬ内に救われましたねww
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