八幡side
アルダンの次のレースがホープフルSに決定して、それを駿川さんに報告したところ、早くも反応があった。まぁ簡単に言うと賛否両論といった感じだった。
賛成派は
『あの実力なら当然。』
『既にGⅠ級の走りだったから驚かない。』
『本番でも絶対に良い走りをする。』
逆に反対派は
『流石に急ぎ過ぎ。もっと経験積んでからの方が良い。』
『来年のクラシックまでGⅠはお預けでも良いと思う。急いでGⅠに挑む理由が無い。』
『何でGⅠ?重賞ならまだ分かるけど、GⅠはまだ早い。参加表明してるウマ娘達は最低でも2戦はしてる。デビュー戦勝ったばかりのウマ娘じゃ相手にならない。』
みたいな感じだった。まぁアルダンが決めた事だから外野にアレコレ言われたくはないんだが、本番で走りを見てくれれば分かるだろう。まぁでも、俺はホープフルSに向けてアルダンを鍛え上げるだけだ。
たづな「あの、比企谷トレーナー……取材の件でお電話が来ていました。先日と同じ▲▲社からのご依頼です。」
八幡「………また、ですか。個人的な取材は何度も断っているのに。」
たづな「特定のトレーナーに執着するようであれば今後のお付き合いを考えさせていただく旨を伝えてはいるのですが、どうにもあまり伝わっていないようでして……」
八幡「すみません、お仕事を増やしてしまって。わざわざありがとうございます。次にまた連絡が来たら自分に代わってください。」
たづな「よろしいのですか?」
八幡「流石に自分からも何か言わないといけないと思っていましたので。理事長はどうお考えになっているのですか?」
たづな「報告はしています。今後も連絡の頻度が変わらないようであれば対応を考えるとも言っていました。」
八幡「そうですか……」
まだ▲▲社の対応が決まってないから、俺から目立つ行動をするのはやめておくか。しつこくされても落ち着いて対応しよう。
ーーー数時間後ーーー
八幡「………」カタカタ
アルダン「………」ペラッ
ラモーヌ「………」ジィ∼…
……今日はトレーニングを休みにしているんだが、何で2人が此処に居るんだ?いやダメではないんだが、やる事無いのか?それにアルダンは本を読んでるし、ラモーヌは俺の事ガン見してるし。
いや、もう気にしない事にしよう。俺は俺のやる事に集中しよう。
prrr…
電話か。
八幡「はい、比企谷です。」
たづな『事務所の駿川たづなです、お疲れ様です比企谷トレーナー。』
八幡「お疲れ様です。この電話からかけてきたって事は、そういう事ですか?」
たづな『はい。申しわけございませんが対応お願いいたします。番号は3番となります。』
八幡「分かりました。アルダン、ラモーヌ、少し話すから気にせず普通にしててくれ。」
はぁ~………面倒だがやるか。
八幡「お電話変わりました、トレーナーの比企谷です。」
『▲▲社の△△です、いやぁ~やっとお話出来ましたね。』
八幡「最近は忙しかったものですから。それに駿川からも自分の取材に関してはお断りしていると言われているかと思われますが。」
△△『確かに言われましたが、それで怯むような我々ではありませんので。この前のレース場でお会いした時にもお願いしましたが、取材を何とかお願い出来ないでしょうか?』
八幡「……先日のレース場並びに駿川からも聞いたと思いましたが、取材はお断りします。理由は以前も仰いましたが、そちらがよくご存知だと思います。なので何度電話しても、何度こちらに来られようと答えは変わりません。」
△△『確かにその噂があるのは事実ですが、自分はそのような取材は絶対にしません。ですのでどうか「3年前、大井学園の某トレーナーに関する記事……貴方ですよね?」っ………』
八幡「他にも4年前には高知学園と姫路学園、5年前には同じく姫路学園と佐賀学園に盛岡学園……随分と精力的に動いているみたいですが?しかも2年前にはメジロ家にも関与していたみたいですね?」
△△『た、確かにメジロ家ともお付き合いさせていただいていましたが、少しの期間ですよ!』
八幡「そうですか。とにかく今申し上げたように、貴方が過去にウマ娘のトレーナーに関するスキャンダル記事を書いたのは明白。そのような記事を書く人の言葉をどうして信じられますか?再三になりますが、自分の身が危うくなる取材はお受け出来ません。」
△△『………分かりました、また後日ご連絡させていただきますね。」
八幡「(寧ろ2度と連絡してこないでくれ。)……では、失礼します。はぁ………」
ラモーヌ「………」
アルダン「今のお電話、もしかするとこの前レース場でお会いした記者の方ですか?」
八幡「あぁ、性懲りも無く取材の依頼をしてきた。この1週間ずっと俺に取材したいって狙い撃ちしてきてたんだよ。」
ラモーヌ「ふぅん……人気者ね。」
八幡「やめろよ、あんな連中に好かれたくなんてねぇよ。」
ラモーヌ「……それよりも貴方、何か面白いお話は無いかしら?そうね……熱のあるレースの話がいいわ。」
八幡「あのなぁ……いいや、気分転換に乗ってみるか。熱のあるレースねぇ~……」
ラモーヌの無理難題に何とか答えた。因みに俺の話したレースの話は先生の伝説の1つ、31バ身差で完封優勝したベルモントSだ。
1週間に10回……しつこいですよね。