比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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施しの正体

 

 

アルダンside

 

 

アルダン「それで、どうかされたのですか?こんな所まで。」

 

マックイーン「はい、アルダンさんのトレーナーさんにお願いがあってきましたの。」

 

アルダン「まぁ、それはそれは……生憎兄様は不在ですが、少しすれば戻ってくると思いますので、お待ちになりますか?」

 

マックイーン「はい、待たせていただきます。」

 

 

マックが兄様に用事とは珍しい……一体どのような用件なのでしょうか?

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「アルダン、留守番させて済まなかったな……ん?マックイーン?」

 

マックイーン「ご機嫌ようトレーナーさん、お邪魔させていただいておりますわ。」

 

八幡「あぁ、それは構わない。ゆっくりしていけ。」

 

アルダン「兄様、マックは兄様に用があってこちらまで居らしたみたいですよ。」

 

八幡「俺に?」

 

マックイーン「コホンッ、トレーナーさん。先日いただいたお菓子についてなのですが、あのお菓子には何を使用しているのでしょうか?」

 

八幡「いや、特に怪しい食材とかは入れてないんだけど?」

 

マックイーン「でしたらどうして私の体重が増えていませんのっ!?これは明らかにおかしいですわっ!!」

 

八幡「……何だ?ひょっとして文句を言いに来たのか?」

 

マックイーン「いいえ……その逆です、とても感謝しております。だからこそ謎なのですっ!どうして私の体重が全く増えておりませんのっ!?」

 

 

あぁ、成る程……そういう事でしたか。マックは昔から甘い物が好きでしたが、不摂生しないように心掛けていましたからね。

 

 

八幡「お前の推測通り、少し材料には気を遣った。牛乳は低脂肪、バターはなるべく低脂質のものを、チョコ類はチョコとプロテインのを混ぜて作った。」

 

マックイーン「まぁ!工夫に工夫を凝らした作品という事なのですねっ!」

 

八幡「そういう事だ。アルダンには普通の材料を使っているけどな、その方がアルダンの身体には合うからな。」

 

マックイーン「だから私の体重に変化がありませんでしたのね……トレーナーさん、本当にありがとうございましたっ!」

 

八幡「お前の事だからまたせびりに来るのかと思ったが、違ったか。」

 

マックイーン「食べてしまった後に後悔をしてしまいました……なので翌日起きてからの体重計がとても怖くて乗る事が出来ませんでした。ですが乗って体重が確定した瞬間に本当に驚愕しましたわ、まさか1kgも増えていなかったのですから。」

 

アルダン「ふふふ、こんなに喜んでいるマックを見るのは久しぶりですね。」

 

マックイーン「アルダンさんには分かっていただけると思いますが、本当に好きな物を我慢するのは大変なのですよ?」

 

八幡「沖野さんに頼んで作ってもらえばいいだろ、あの人だって料理は出来るんだから。」

 

マックイーン「いえ、あの方ではきっとプロテインからお菓子を作るという発想は出来ませんわ。それにお菓子を作るという発想が出てくるかどうかも怪しいですもの。」

 

八幡「そこまで言うか?担当の為ならあの人も少しは一肌脱ぐだろ。」

 

マックイーン「………そうでしょうか?」

 

 

ご自身のトレーナーだというのに、随分と信用が無いみたいですが……大丈夫でしょうか?

 

 

八幡「まぁ、思いもよらない贅沢が出来たとでも思っておけ。お前も分かってるとは思うが、本当は良くないんだからな?他の担当にこうやって食べ物を提供するのって。」

 

マックイーン「ですが今回はトレーナーさんが説得してくださったのですよね?」

 

八幡「まぁな。ドーベル達はまだ担当が付いていないから自己責任になるけど、まぁアイツ等なら特に気にする事は無いだろうな。」

 

アルダン「私も後々に聞いたのですが、本当はマックとドーベルの2人だけしか誘っていなかったところを、3人もカフェテリアに来てお茶会のようになったと。」

 

八幡「マックイーンを太らせる為にかなり作ったが、それが皆に均等に行くようになったのが良かったんだろうな。」

 

マックイーン「今だけはその発言を許しますわ。」

 

八幡「じゃあ次にお前に作る機会が来た時には、普通の材料を使っても構わないな?」

 

マックイーン「いえ、その時も低脂肪の材料を使ってくださいまし。」

 

八幡「わがままな奴だな、舌も胃袋も。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

アルダン「兄様、念の為にお聞きしますが、今後マックの為にお菓子を作る機会はあるのでしょうか?」

 

八幡「無いな。今回の例が特殊だっただけで、今後はお前以外に作る予定は無い。」

 

アルダン「まぁ、ライスさんにはお作りにならないのですか?きっと待ち遠しく思っていらっしゃると思いますよ?」

 

八幡「………他に作らないといけない奴って居たか?」

 

アルダン「そうですね………他は大丈夫だと思いますよ?」

 

八幡「疑問形で返されてもなぁ……あっ、チヨノオーとかヤエノを追加とか言うなよ?一応お前のライバルなんだから。」

 

アルダン「ふふふ、それは少々勿体無いですね。」

 

八幡「仕方ないだろ、敵に施しを与えるわけにはいかないんだから。それに他にはクリークやオグリも居るんだ。来年からは気の抜けない1年になるぞ。甘い思いをするのは今年だけだ。」

 

アルダン「はい、兄様。私も気を引き締めて参ります。」

 

 

 

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