比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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クラシックが始まって

 

 

八幡side

 

 

アルダンがクラシッククラスに上がってから早1ヶ月、怪我から復帰したクリークも無事にデビューを果たして、残すはヤエノを残すのみとなっている。そのクリークも今月のGⅢのきさらぎ賞に参戦する予定で、ヤエノも今月にデビュー予定だ。ライバル達が続々と追い上げてきているが、俺達は自分達のペースで前に進み続けるだけだ。さて、アルダンは青葉賞までしっかりトレーニングを積ませる予定だ。流石に間隔を空け過ぎかとも思いはしたが、本来のアルダンなら前走でもっと間隔を空けるべきだったからちょうど良いと判断している。それに1月はトレーニングをしてはいたが追い込んだメニューはしていない。軽めのトレーニングでリフレッシュをさせながらって感じだ。今月から徐々に負荷をかけていくから、アルダンもきっと察してくれるだろう。

 

 

八幡「……よし、完成だ。」

 

沖野「おっ、比企谷の料理が完成したってよ~!」

 

八幡「誰もあげるなんて言ってませんけど?」

 

沖野「いいじゃねぇかよ、少しくらいあやかってもよ~!」

 

同期2「そうだそうだ、少しくらい分けろ~!」

 

南坂「あはは……でも作るようになってから思っていましたが、本当に美味しそうですよね。何かコツとかはあるんですか?」

 

八幡「そういうのは特に……教えられてからは出来るようになっていましたので。」

 

沖野「出たな、比企谷の謎の恩師って奴だな?なぁ、教えてくれたっていいんじゃねぇか?誰にも言わないからよ~。」

 

八幡「言った瞬間にチーム・スピカの面々にトレーナーを懲らしめるように言いますから。マックイーンには全力で関節技決めるように指示出すので。」

 

沖野「お前、サラッと恐ろしい事を言うなよ……」

 

東条「仕方ないじゃない、アンタはそういう奴だって思われてるのよ。」

 

黒沼「今更だな。」

 

 

こんな風に俺の1日が始まる。高確率で同僚と先輩から飯を要求されるのだが、一蹴している。でも贅沢な話だよな、この寮にだって飯はちゃんと出るんだから贅沢言わずにいただけばいいのに。俺とは違ってプロなんだぞ?

 

 

ーーー通勤路ーーー

 

 

そんなこんなで俺は通勤するのだが、教職員とトレーナーを兼任している東条さんとかは朝に出勤するのだが、他のトレーナーはトレーニングの時間になるまでは正直に言うとやる事はあまり無い……って言うと誤解があるが、トレーニングメニューの作成や次のレースの確認、ライバルの情報収集なんかもするからトレーニングが始まるまでは自分なりのやり方で担当をどう育成するのか、どんな風に育て上げるのかを研鑽する時間と言っても過言では無い。俺は去年入ったばかりの新人だから、こうして朝から出勤してウマ娘と交流とかしたり、図書館に行って調べものとかしたり、自分のトレーナー室で色々作業とかしている。後は偶にトレーニングとかだな。

 

 

八幡「まぁ、今はトレーナー室で作業とトレーニングくらいしかしてねぇけど。」

 

シービー「何が?」

 

八幡「いいや、何でもない。それよりもさ、離れない?」

 

シービー「それはちょっとお断りかなぁ~。」ギュ∼!

 

八幡「歌舞伎揚げあげるからさ、離れよう?」

 

シービー「あ~んすれば解決っ♪」ギュ∼!

 

 

………朝の出勤から俺は【ターフの演出家】で有名なミスターシービーに捕まっている。ここ最近はこうして俺の腕によく抱き着きながら登校する。一応、俺も大人だからこういうのはマズいと思って離れるように説得はしているのだが、一向に聞き入れてもらえる様子は無い。

 

 

シービー「ねぇ八幡、歌舞伎揚げまだ~?」ギュ∼!

 

八幡「離れてくれないからお預けだ。」

 

ライス「あっお兄様、おはようございますっ♪」

 

八幡「おう、おはようさん。ライス、歌舞伎揚げ食べるか?」

 

ライス「え?でも朝ご飯食べたばっかりだから……」

 

八幡「今食べろって言ってるわけじゃないから。小腹が空いた時にでも摘まんどけ。」

 

ライス「ありがとう、お兄様っ!」

 

シービー「ねぇ八幡~、それあたしの歌舞伎揚げ~!」ギュ∼!

 

八幡「はいはいまた今度ね。腕を離してくれたのなら贈呈してやるから。」

 

エアグルーヴ「誰かと思えばまた貴様か……不純異性交遊だと何度言えば分かる?」

 

八幡「お前こそ、この状況を見てくれと何度言えば理解してくれるんだ?明らかに不純異性交遊をさせられてる側なんだが?」

 

エアグルーヴ「どうだろうな、男は単純だ。」

 

 

うん、まぁ……そこは否定しないでおくけど。

 

 

ルドルフ「朝から賑やかじゃないか。やはり君の周りには自然と人が集まるようだ、おはよう八幡君。」

 

八幡「あぁ、おはよう。樹液の役割を果たしているわけじゃないんだが、頼みがある。コイツ引き剝がしてくれない?」

 

ルドルフ「残念ながら私では不可能だよ。力づくというのであれば吝かではないが、その場合君が無事では済まされないだろうからね。」

 

八幡「どの道このまま登校するしか無いのか……」

 

ライス「お兄様、大丈夫?」

 

八幡「俺の味方はお前だけだよライス………」

 

シービー「あたしも味方だよっ!」ギュ∼!

 

八幡「現在進行形で俺の邪魔しかしていない君は味方じゃないんで。」

 

ルドルフ「では私とエアグルーヴはどうかな?」

 

八幡「とりあえず中間って事で。」

 

 

この場にアルダンが居たら、絶対に俺の味方をしてくれる筈だ………筈だ。

 

 

 

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