比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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愚痴

 

 

八幡side

 

 

なんかもう、辟易してきているというのが現状だ。その理由というのがアルダンの次走についてだ。俺は正式にアルダンの次走を発表しているのだが、未だにあれやこれやと騒がしい連中が居る。発表した時にも理由は述べた、『アルダンの最大の目標は日本ダービーである。』っと。その間のローテーションも説明しながら発表したのにも関わらず、物申す連中が後を絶たない。まぁ確かに変則的ではあるというのは否定しない。だって日本ダービーのトライアルレースを走ってからNHKマイルCに出走して、その次にダービーだからな。変だって言うのは分かっているが、そんなに突っ込まれるような事か?

 

よく聞くのは、『王道路線でも構わないのでは?』という意見だ。確かにそれも考えた、だが皐月賞は別名【最も速いウマ娘が勝つ。】と言われているレース。スピード勝負になれば、まず今のアルダンに勝ち目は無い。良くても掲示板に入るくらいだ。だから今はスピードトレーニングを重点的に行っているし、2,400mを走り切れるだけのスタミナも身に付けたいから、そのトレーニングもやっているところだ。皐月賞は万全な状態であっても勝てない……その最大の理由が、アルダンのスピードでは1着を獲れないと分かっているからだ。

 

 

八幡「説明したんだけどなぁ~……それを言ったらマイルはどうなんだって。マイルと中距離のスピード勝負を同じにするなって言いたくなるものだ。」

 

ルドルフ「私もその会見は見ていたよ。確かに君の説明は見事だった、分かりやすく要点をまとめられていたし、しっかりとした理由も説明が出来ていたと思う。だがそれでも納得できないのだろう、ホープフルSを勝利した彼女なら皐月賞に、3冠路線に進むのが普通だというのは自然の流れだ。」

 

八幡「理由の無い自然だな。それを言うならシンザン記念に出るウマ娘の殆どは3冠路線組だ、ティアラ路線に進むのは全くと言っていいくらい存在しない。これもおかしな話だとは思わないか?」

 

ルドルフ「……流石だよ、よく調べているな君は。」

 

八幡「……なんか悪いな、愚痴言ってるみたいになっちまって。」

 

ルドルフ「構わないよ、誰にだってそういう時はあるさ。」

 

八幡「お前が愚痴るところを俺は見た事が無いんだが?」

 

ルドルフ「ふふふ、適度に発散しているからね。それに私の場合、チェスやダジャレをする事でストレスを溜め込まないようにしているんだ。」

 

 

……ストレスを溜め込まないように、か。俺もそういうのを考えておくか、その方が俺の今後の為にもなるだろう。

 

 

八幡「そろそろ行く、邪魔して悪かったな。」

 

ルドルフ「また来てくれて構わない、美味しいお茶菓子を持って来てくれるともっと歓迎しよう。」

 

八幡「お茶菓子程度で大歓迎かよ……まぁいい、また来る時がくれば用意しておこう。」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

ストレス発散の方法かぁ……何があるのか。

 

 

アルダン「兄様、何かお考えですか?」

 

八幡「ん?あぁ~……そうだな。アルダン、お前はストレス発散する時に何をする?」

 

アルダン「ストレス発散、ですか……申しわけありません、私にもよく分かりません。何分、あまり感じた事が無いものですから。」

 

八幡「そうか……」

 

アルダン「ですが、どうしてそのような事を?」

 

八幡「アルダンも知っていると思うが、お前の次走の事で色々と騒がれているのは知っているだろ?相手にはしていないつもりだが、見てしまうものだからな。」

 

アルダン「成る程……私もその内容を見る事はあります。ですが私の場合は割り切ってしまう事が多いです。これも入院暮らしが多かった事が影響しているのかもしれません。」

 

八幡「そういう事か。まぁ確かにそういう事なら、仕方ないと思って割り切ろうと思う機会は多いだろうな。」

 

アルダン「………もしかすると、例の会社の記事でしょうか?」

 

八幡「あぁ、▲▲社だ。遠回しにではあるが、俺や他の陣営の次走についての記事が書かれていた。書いたのは俺に執着しているアイツじゃなかったが、その次走で合っているのかみたいな書かれ方をしていたな。」

 

アルダン「兄様や他のトレーナーの皆様の事も知らずに……身勝手な事を。」

 

八幡「そうもうかもしれないが、この程度の記事なら痛くも痒くも無いって事なんだろう。今年に入ってからこういう記事は何回か目にした事はある。」

 

アルダン「ですが、それでは担当トレーナーが批判を受けてしまいます。担当ウマ娘と相談して決めた事を、このような形で批判していい理由なんてどこにもございません!」

 

八幡「確かにその通りだ。だがそれを言ったところで向こうは知らぬ存ぜぬで躱すだろうな。実際にこうして平気で記事を書いているのが証拠と言ってもいいだろう。」

 

 

どちらにしても、この会社とは早く縁を切りたいところだ。あれから連絡してくる頻度は減ったにしても、しつこく取材の連絡をしてくる事は変わっていない。

 

 

八幡「新しい年がまだ始まったばかりだというのに、何だか不安な幸先だな。」

 

アルダン「えぇ……これ以上に状況が悪くならない事を願うばかりです。」

 

 

俺もそう思う。けどそう思う時に限って良くない事って起きるんだよなぁ………

 

 

 

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