そして物語の重要点でもありますので、少し長めにしてます!
エアグルーヴside
ふぅ………もう何も考えるまい。大丈夫だ、これが終わったら何気なく渡せば良いだけの事だ。何も難しい事など無い、今は目の前の事に集中するのみだ。
実況『注目のエアグルーヴは4枠4番、2番人気のロイヤルタッチは1枠1番!一昨年のジュニアクラスのGⅠを制した2人が初の対決となります!さぁシニアクラスになって初戦を迎えるエアグルーヴ、今日も勝ち星を得る事は出来るのか!?さぁ各ウマ娘ゲートへ向かって行きます。最後に大外11番シーズグレイスが収まって体勢整いました………スタートしました!!』
京都は去年の秋華賞で経験済み、今回はそれよりも200m距離延長されているが問題は無い。私の走りに徹するまでだ!
実況『エアグルーヴは中団、好位に着けています!先頭行くのはファンドリリヴリア、すぐ後ろにシーズグレイスが続く!そしてロイヤルタッチ、イブキヤモンカグラ、ギガトンが団子状態!そしてその後ろにエアグルーヴ、さぁここからどんな展開を見せるのか?ザフォリアが1バ身離れたこの位置、すぐ後ろにユウトウセイとサンデーフィニッシュ、マルカダイシスが後方に2人目で最後方にスキーワールドです。』
フジ「八幡トレーナー、今回の敵は誰だい?」
八幡「いや、この中には居ないな。それにあの体勢ならいつでもどこでも抜け出せる。それにアイツ内に沿って走ったままって事は4コーナー曲がって最内から抜くつもりだな、エゲツない勝ち方するつもりだな。」
実況『さぁ3コーナーを曲がって後続勢が前へと迫ってくる!エアグルーヴはまだ動かない!内でジッと様子を見ているが大丈夫か!?前に迫る3人を交えて4コーナー曲がってさぁ直線です!!』
よし、此処だ!!
実況『京都メインレースは横一列になっての直線争い!!内からエアグルーヴが纏めて抜き去った!連れて上がってくるのはユウトウセイ!ロイヤルタッチも追い込んでくる!しかし抜けたエアグルーヴ強い強い、快勝で今ゴールイン!!8連勝です、重賞は7連勝のまま無敗記録をまた更新しました!どこまで行っても勝ってやる!【女帝】の力はまだまだこんなものではない!!』
うむ、問題無く勝てたな。これならば大阪杯でも良い動きが出来るだろう。春に出走予定のGⅠは全て獲るつもりで行かなければな。
その後は取材、ライブと続き今は電車の中で揺られている。隣にはトレーナーが居る。フジは寮生の面倒がある為、先に帰った。
八幡「にしても、今回も圧勝だったな。既にニュースになってるぞ。【楽勝で最後は流し!それでも2バ身差の快勝!!】また荒れるだろうな、世間は。」
エアグルーヴ「今はまだいい。だがそれもすぐにクラシッククラスへと移るだろう。何せ今年はドーベルが居るのだからな。」
八幡「大注目らしいな、ティアラ路線は。今はそのドーベル一強なんだろ?」
エアグルーヴ「世間ではそんな風に呼ばれているらしいな。」
八幡「去年のお前とまんまだな。」
ドーベルには才能がある。それに溺れないだけの思慮も備わっている。このクラシッククラス、物にするのは間違い無いだろう。
ーーー数時間後・東京ーーー
八幡「ふぅ……やっと着いたな。」
エアグルーヴ「あぁ、長時間の着席はやはり身体に堪える。身体が固くなっていかん。」
八幡「そうだな……少し休んでくか。」
エアグルーヴ「近くに広い公園がある、そこで少し休む事としよう。」
ーーー公園ーーー
八幡「あぁ〜………伸びって良いよなぁ。」
エアグルーヴ「………」ソワソワ
八幡「だがまだ2月だから肌寒いな……ん?おい、どうかしたのか?」
エアグルーヴ「い、いや、何でもない………おい、少し離れるが、何処にも行くなよ?」
八幡「行かねぇよ、担当ほっぽって何処行くんだよ。」
………大丈夫だ、ただ渡すだけだ。何の気無しに渡せばいいだけだ!それで済む!難しく考える必要は無いのだ!日頃の感謝と共に手渡せばそれで終わりだ!!
エアグルーヴ「ふぅ……よしっ!!」
エアグルーヴ「おい、待たせ………」
………誰だ、お前の隣に居る女は?
エアグルーヴsideout
八幡side
八幡「はぁ………しかし、俺ももうすぐ3年目か。トレーナー業、これは順調って言っても良いのかね?俺の生活ってなんか普通とはかけ離れてるみたいだしな。」
???「あれ、比企谷君じゃん〜♪」
八幡「………?」
???「久しぶりだね〜私の事覚えてる?」
八幡「さぁ誰でしたっけ?覚えてませんね、仕事が忙しい上に昔の事は振り返らない主義なんで。」
???「ふぅ〜ん……覚えてるよね?」
…………………………はぁ。
八幡「一応……お久しぶりです、雪ノ下さん。」
陽乃「うんうん久しぶりだね、比企谷君……ありゃ?それじゃあさっきは嘘ついてたって事かなぁ?お姉さん悲しいなぁ〜。」
八幡「じゃあ誰かに慰めてもらったらどうです?」
陽乃「……なんか性格変わったね?君ってそんな事を言うタイプだったかな?」
八幡「それなりに変わるでしょ。」
早く居なくなって欲しい。それよりもエアグルーヴ、早く帰ってきてくれ。そしたら俺もここからトンズラ出来るから!
陽乃「ん〜……じゃあ比企谷君に慰めてもらおっかなぁ〜。ほら、責任取ってよ。」ズイッ
八幡「遠慮しておきます、面倒なので。」
陽乃「そんな事言わずにさ〜……ね?」
何が『ね?』だよ。絶対に願い下げだ。
エアグルーヴ「………おい。」
八幡「っ!?お、おぉエアグルーヴ、遅かったな。」
エアグルーヴ「そんな事はどうでもいい。それよりも貴様の隣に居る女性は誰だ?」
な、何だ……なんかエアグルーヴがすげぇ目で俺を見てるっていうか睨みつけてきてる。
八幡「あぁ、この人は「それは君が今想像してる事で間違いないんじゃない?」ちょっ、何言ってんですか!」
陽乃「【百聞は一見にしかず】って言うでしょ?」
エアグルーヴ「……やはり、そうか。」
八幡「エアグルーヴ、落ち着け。今のは「近付くなっ!!!」っ!!」
エアグルーヴ「貴様に、貴様なんかに心を許した私がバカだった………」
八幡「っ!待て!おい、エアグ………」
俺がエアグルーヴを引き止める前にエアグルーヴは走りながらその場を去ってしまった。方向的にはトレセン学園だから問題は無い………だが、今後に大きな問題を抱えてしまった。
八幡「……どういうつもりですか、雪ノ下さん?」
陽乃「ん〜まぁさっきの意趣返しっていうのもあるけど、あの態度昔の雪乃ちゃんを見てるようでさ、何だか揶揄いたくなったんだよね〜。」
八幡「………つまり、俺の担当してるウマ娘を
陽乃「人聞きの悪い事言わないでよ。まぁそう捉えられても不思議じゃ………っ!!?」
八幡「おい、どうなんだよ?黙ってねぇでハッキリ言えよ。」ゴゴゴゴゴ…
陽乃「………」ブルブル
八幡「………」ギロッ!!
陽乃(な、何……何なのこれ?身体が、動かない………全身の震えも止まらない!!)
八幡「黙ってても分かんねぇよ………前みたいにふざけた喋り方で言ってみたらどうだよ?」ゴゴゴゴゴ…
陽乃「はぁ……は、はぁ…はぁ…はぁ……!」
「そこまでだ、八幡。」
八幡「っ………先生。」
「君がここまで感情的になるのは初めて見たよ。だが女性にそんな事をするのはどうかと思うがね?それに、そのまま彼女を追い詰めていたら、気を失っていたぞ?」
八幡「自分の担当ウマ娘を勝手に玩具にされておいてそれを黙って見ていろと?先生も随分と優しいんですね?俺にはそんな事出来ませんが?」
「ならば君が今すべき事は此処で油を売る事ではないと思うが?違うか?」
八幡「………」
………先生の言う通りだ、こんな奴に構ってる場合じゃねぇ。今はエアグルーヴの所に行かねぇと。
八幡「すいません、先生。失礼な事を言いました。」
「いいや、構わない。寧ろお前のそういう一面を見れて嬉しく思っているところだ。そちらの女性は私が相手をする、お前は早くエアグルーヴの所に行け。行き先は分かっているのだろう?」
八幡「はい、失礼します。」
この誤解を早く解かねぇと!
「さて、少し話を聞かせてもらうよ。」
陽乃「っ!」
「安心しろ、取って食べるわけではない。経緯を知りたいだけだ。まぁそれも君次第だが、ね。」
というわけで雪ノ下陽乃さんの登場ですが、やってくれましたね………2人の関係が一気にマイナス方向に……
八幡もガチギレでしたね。