アルダンside
アルダン「ふっ……ふっ……ふっ……はあああぁぁぁぁぁ!!」
ピッ!
八幡「……よし、記録更新だ。良い感じにスピードが出てきてるな。」
アルダン「はぁ……はぁ……良かったです。」
八幡「それもこれも、併走トレーニングに付き合ってくれてる相方に感謝だな。」
アルダン「えぇ、本当に。」ニコッ
ドーベル「ア、アルダンさん!頭を上げてくださいっ!あたしはただアルダンさんの手伝いをしているだけなんですから。」
アルダン「承知していますよ。それでも私の身になっているのですから、感謝をするのは当然です。」
八幡「そうだな。アルダンが連れて来た時は驚いたが、走りを見た時には併走相手に申し分無かったしな。今では感謝している。」
ドーベル「う、うん……まぁアンタなら、アルダンさんのトレーナーなら信用出来るから。」
八幡「そうか?理由はどうであれ男が苦手な奴からそう言ってくれるとはな。」
ドーベル「か、完全に信用したわけじゃないから勘違いしないでっ!」
八幡「えぇ~……いきなりツンデレされてもなぁ~どう対処していいのか分からないんだけど?」
アルダン「兄様、お気になさらずに。それにドーベルがこうして男性の方にお話出来ているのが証拠です。普通であれば睨み付けているところですから。」
ドーベル「ア、アルダンさん!」
アルダン「ふふふっ、兄様なら大丈夫ですよドーベル。貴方の苦手な男性とは違うと断言しましょう。」
八幡「目が腐ってるけどな。」
ドーベル「ふふっ、何よそれ。」
八幡「ほら、残り1本だ。アルダン、次も記録更新頼むぞ。」
アルダン「えぇ、きっと出してみせましょう。」
最後の併走も記録更新出来ましたので、少し安心しました。あの後はトレーニングを終了して片付けてから部室に戻りました。
アルダン「ドーベル、今日の併走トレーニングもありがとうございます。」
ドーベル「いえ、アルダンさんの次のレースを考えたら当然です。」
八幡「……なぁドーベル、少し聞いてもいいか?」
ドーベル「何?」
八幡「デリカシーが無いっていうのは承知しているが、どうして男が苦手なんだ?あぁ、答えるのが嫌だった別に言わなくても大丈夫だ。」
ドーベル「えっと……男の人はただ単に今まであまり関わってこなかったから。後は……私が小さい頃にちょっとしたイベントがあってさ、それからは人前に出るのが苦手になっちゃって……」
八幡「成る程……深くは聞かないでおく、あまり思い出したくないだろうし。だがその過去を克服するだけでも大きく成長出来るだろう。」
ドーベル「っ!それってどんな風にっ!?」
八幡「それは俺じゃ分からない、どんな風に形になるのかは自分自身じゃないと分からない。全てはドーベル次第だって事だ。」
ドーベル「……そう。」
アルダン「では兄様、私達はこれで失礼しますが、兄様はどうされますか?」
八幡「俺はトレーナー室に戻る。少し作業してから帰る。」
アルダン「あまりご無理はなされないでくださいね?お忙しいのは充分に理解していますが、休息も取られてくださいね。」
八幡「分かってる。ダービー挑戦前に潰れるなんて縁起悪過ぎだからな。程々にする。」
アルダン「約束ですよ?」
八幡「あぁ。」
ドーベル「………」
ーーー校門前ーーー
ドーベル「あの、アルダンさん……」
アルダン「?どうかしましたか?」
ドーベル「アルダンさんとトレーナーって、いつもあんな感じなんですか?」
アルダン「あんな感じ、とは?」
ドーベル「その……あたしが見た事のあるウマ娘とトレーナーと違って、お2人の距離が近いような気がして。」
アルダン「そうですね……他の皆様と比較は出来ませんが、私と兄様の関係は良好としか言えません。自身のトレーナーを兄と呼んでいる時点で客観的に見ると良好以上、だと思われますが。」
ドーベル(……でも、何だろう。最後に会話した時のアルダンさんとトレーナーの会話、とても普通のトレーナーとウマ娘の会話には思えなかったっていうか……もっと深い関係に見えたっていうか……)
アルダンside
八幡side
八幡「おい、何してるんだ?」
シービー「待ってたよ~八幡っ♪」
ラモーヌ「………」
何故か俺のトレーナー室にラモーヌとチャランポランタンなウマ娘が居た。
八幡「もう1回聞くぞ、何で居る?」
シービー「待ってた!」
ラモーヌ「貴方の情熱を見に。」
八幡「癖のある返答ありがとう、帰って?」
シービー「帰る時は一緒にだよね♪」
ラモーヌ「勿論、送り届けてくださるのよね?」
八幡「はぁ……もういい、好きにしろ。ラモーヌに関しては門限過ぎても知らんからな。」
ラモーヌ「それなら早く、貴方の情熱を見せてくれるかしら?」
八幡「どうやって出してるのかも分からないのに、どうしろってんだよ。」
ラモーヌ「簡単よ、貴方の愛を語ってくれれば出てきてくれるわ……貴方の瞳から。」
シービー「八幡~早く仕事終わらせて帰ろうよ~。」
コイツ等……はぁ、もういい。早く仕事終わらせて早く帰ろっと。