比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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騒ぎの理由

 

 

八幡side

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

 

昨日は変な1日だったなぁ……ショッピングモールに行ったと思ったら昼過ぎにはひったくり犯を捕まえてだからな。まぁそれ以外は特に何ら変化の無い1日だったが、あるもんなんだな~って思っちまうよ。白昼堂々とひったくりをする奴が居るんだって。

 

まぁとにかく、アルダンの走るNHKマイルCまで残り1週間を切っている。昨日買った蹄鉄で少しだけ走ってから追い切りをして感触を試してって感じだな。

 

 

八幡「……何か、今日は朝から騒がしいな。やけに車が多いっていうか、バンがよく通る……何かあったのか?」

 

 

………まぁいいや、俺も寮に戻ったら準備して学園に行かないとな。焦る時間でも無いけど。

 

 

ーーー1時間後・寮ーーー

 

 

八幡「……そういえば、今日の朝にランニングした時にやけに学園に車が多かったんですけど、何かありましたっけ?」

 

黒沼「車?どのくらいだ?」

 

八幡「俺が走ってた時は3台くらい通ってました、しかも6時くらいです。」

 

黒沼「3台もか………東条、お前は何か聞いてないか?比企谷が走ってたのは6時……どう考えても早過ぎる。」

 

東条「いいえ、何も聞いてないわ。予定なんて何も無かったわ。」

 

八幡「そうですか……まぁでも、気にする事は無いですよね。」

 

 

まぁどっかのインタビューだろう、気にする事は「何これっ!?」無い……?

 

 

黒沼「どうした?」

 

同期1「見てくださいこの新聞っ!!」

 

黒沼「新聞?」

 

八幡「……先に行きますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒沼「………本当の事、なのか?これは………」

 

 

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日本ウマ娘トレーニングセンター学園のトレーナー、ひったくり犯を捕まえる大活躍っ!!

その正体はウマ娘っ!!?

 

 

昨日の午後に府中のショッピングモールで未遂ながらひったくり事件が起きた。被害に遭ったのは高齢の女性だったが、中央トレセン学園に所属しているトレーナーの比企谷氏の咄嗟の機転によって犯人を拘束する事に成功。高齢の女性と比企谷氏に怪我は無く、被害を最小限に抑えられたと言っても過言ではない。しかし目撃者の証言によると、ひったくり犯を捕まえる際に見せた比企谷氏の走りは人間が走れる速度を明らかに超えており、ウマ娘に匹敵する速さだと確認が取れた。

 

『ウマ娘かと思ったら男の人だったからビックリしました。』

『男装したウマ娘かとも思いましたけど、見た事のある顔だったのですぐに分かりました。』

『でも、人間であんな走りって出来るものなんですかね?』

『ウマ娘以外であの走りは見た事が無い。』

 

知っての通り、ウマ娘の全力疾走の速度は50~60㎞。どのくらいの速さで走ったのかは定かではないが、人間離れした身体能力を持っているのは確かだ。しかしながら人間がウマ娘と同等の走りが出来るという前例は存在せず、比企谷氏は人間でありながらウマ娘の走りを兼ね備えた類を見ない存在だという事になる。

 

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黒沼「これは……本当の事なのか?」

 

東条「比企谷君が、ウマ娘と同じくらいの速さで走れる?」

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

八幡「学園に着いたらどうするか……っていうかなんか視線が多くね?」

 

アルダン「兄様っ!!」

 

八幡「んっ!?ア、アルダン?どうした血相変えて?」

 

アルダン「どうしたではありませんっ!早くこちらへっ!」

 

八幡「お、おぉう……っ!?」

 

 

俺はわけも分からないまま、アルダンに手を引かれて建物の陰に隠れた。

 

 

八幡「おい、一体何なんだ?そんなに慌てて……」

 

アルダン「兄様、何故そんなにも落ち着いていられるのですか!?今朝の新聞を見ていないのですかっ!?」

 

八幡「し、新聞?済まん、ちょっと気になった事があったからそれどころじゃなくてな。んで、新聞がどうしたんだよ?」

 

アルダン「………こちらが記事です。」

 

 

俺はアルダンから切り取られた新聞の一部を貰った。そこには昨日の出来事が一面ではないにしろデカデカと載せられていた。

 

 

八幡「嘘だろ………何で………」

 

アルダン「朝から各所の取材陣からトレセン学園の校門前に陣取っているんです。まるで、誰かを待っているかのように………」

 

八幡「そういう事か……だからウマ娘達からの視線が多かったのか。」

 

アルダン「もしこのまま通っていたら、兄様は捕まっていた事でしょう……」

 

ドーベル「アルダンさん……っとトレーナー。駐車場にも張っていました。トレーナーが学園に入るの、難しそうです。」

 

八幡「マジかぁ………うん、分かった。これはもうアレしか無いな。」

 

アルダン「?何か方法が?」

 

八幡「正面から突っ切る。」

 

ア・ド「………」

 

 

そんな目で見るなよ、これしか無いだろ。他に何があるってんだよ?

 

 

アルダン「……正気、ですか?」

 

八幡「だってそれしか無いだろ……ドーベルが言うにはもう何処にも無事に入れる場所は無いんだろ?だったら正面突破しか無い。」

 

アルダン「………分かりました、では私もお供します。」

 

ドーベル「ア、アルダンさんっ!?」

 

八幡「ドーベル、わざわざ済まないな。教えてくれて感謝する……じゃ、行くか。」

 

アルダン「はい。」

 

 

さて、無事に通らせてくれれば良いんだけどなぁ~。

 

 

 

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