比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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対策とトレーナーの居ない日

 

 

八幡side

 

 

NHKマイルCが終わって、今日は翌日の月曜日。俺は今トレセン学園にきているのだが、中央のではない………

 

大井トレーニングセンター学園

 

 

八幡「………」

 

「おはようございます、こちらは大井トレセン学園の受付です。ご用件は何でございましょうか?」

 

八幡「先日、学園長と対談の予約をした中央トレセン学園のトレーナーの比企谷です。」

 

「中央トレセンの比企谷トレーナーですね?伺っております。ご案内いたしますので、こちらへどうぞ。」

 

八幡「よろしくお願いします。」

 

 

ーーー学園長室前ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

 

「学園長、中央トレセン学園の比企谷トレーナーがお越しになられました。」

 

 

ガチャッ

 

 

学園長「ようこそ比企谷トレーナー、大井トレセンへ。当学園の学園長を務めている者です。ご活躍はかねがね。」

 

八幡「ご丁寧にありがとうございます。」

 

学園長「どうぞ、こちらへ。」

 

 

学園長には、俺が今日この学園に来ている理由を教えている。一応、この学園も被害者だからな。

 

 

学園長「それで、今回こちらに来たご用向きが4年前の〇〇トレーナーのスキャンダルの件についてですね?」

 

八幡「はい。差し支えなければその時の状況を詳しく教えていただきたいと思いまして。その前に〇〇トレーナーは現職中ですか?」

 

学園長「えぇ。一時期は退職も考えていたみたいですが、生徒達の努力によって今もトレーナーとして日々頑張ってくださっています。」

 

八幡「そうですか……それは良かったです。」

 

学園長「えぇ、他の学園では同じような記事の影響で退職に追い込まれたトレーナーも……」

 

八幡「……そのトレーナーの心中は察するに余りあります。」

 

 

俺は学園長が知っている当時の状況を教えてもらった。やっぱり最初は普通の取材だったみたいだが、記事が出て世間にそれが知れ渡った途端に学園に取材陣が集まってトレーニングだけでなく日常生活を送るのもままならなくなったみたいで、このままでは本人の精神面に影響が出る事を考慮して、取材陣や世間のほとぼりが冷めるまで謹慎という措置を取らせた。学園も担当ウマ娘達も〇〇トレーナーがスキャンダルを起こすような人物ではないというのは理解していたのだが、その生活が続いていた事もあって退職を決意するにまで追い込まれていた。それは何とか思い留まってくれて、現在もトレーナーを続けている。

 

 

八幡「そうですか……そんな事が。」

 

学園長「えぇ。私共としてもこのような記事を書いた会社を訴えようとしましたが、こちらが提示出来るのは雑誌と当人が覚えている限りの発した言葉のみ……とても証拠になりえるものが無く。」

 

八幡「………」

 

学園長「そんな顔をしてくださるのですね、たかだか地方のトレーナー程度に。」

 

八幡「そんなの関係ありませんよ。同じトレーナーなんですから。場所は違えど志すものは一緒の筈ですから。」

 

学園長「………その言葉、地方のトレーナーの皆さんが聞いたら喜ぶでしょう。」

 

 

そんなに大した事を言ったつもりは無いんだが……けど、学園長から良い事は聞けた。後は……

 

 

八幡「すみません、今日〇〇トレーナーは?」

 

学園長「きっと既に出勤していると思いますよ。お会いになられますか?」

 

八幡「当時の事を詳しく聞きたいとは思っているのですが、流石に断りなく聞くのは失礼なので。」

 

学園長「では、私の方から連絡してお話を聞けるかどうか聞いてみましょう。」

 

八幡「では、お願いします。もし話しづらそうでしたら大丈夫ですので。」

 

学園長「わかりました。」

 

 

話、聞けると良いなぁ……この辺りじゃ大井だけだからな。

 

 

八幡sideout

 

アルダンside

 

 

アルダン「あ、あの……何か?」

 

オグリ「アルダン、今日はトレーナーは来ないのか?」

 

アルダン「今日は所用があると聞いていますので、学園に来る予定はありませんよ。」

 

オグリ「そ、そうなのか……」

 

アルダン「何かあったのですか?」

 

クリーク「アルダンさん、先日のカフェテリアでトレーナーさんにお料理を作ってもらっていましたよね?」

 

アルダン「え?えぇ、確かに……確かいただいたのは……コロッケでしたね。」

 

オグリ「中身はっ!?」

 

アルダン「……かぼちゃ、メンチ、じゃがいも、たまごでした。」

 

オグリ「かぼちゃ……メンチ……じゃが、いも……たまご……」

 

アルダン「あの、オグリさんが凄く落ち込まれているのですが……」

 

クリーク「きっと、コロッケの中身を聞いて食べたくなったのと、それを食べられなかった事にショックを受けているのだと。」

 

アルダン「食べられるのが前提なのですね……その前に兄様にお料理を貰えるかどうかを確認した方がいいのでは?」

 

オグリ「アルダンは他に何を食べたんだ?ちなみに私はトレーナーから貰ったのは飴とカロリーメイトだ。」

 

 

ア・ク(料理ではないのですね……)

 

 

アルダン「そうですね……色々ありますよ。和洋中様々なお料理をいただきました、中でも美味しかったのはホットサンドでしたね。」

 

オグリ「……もっとズシッとしたのは無いのか?」

 

アルダン「ズシッとしたの……それだったら鰻をいただきました。」

 

オグリ「う、鰻………そんな美味しそうな物まで食べたのか?」

 

 

あぁ………これ以上はあまり言わない方が良いかもしれませんね。

 

 

 

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