比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ダービー制覇のお祝い

 

 

八幡side

 

 

アサマ「それでは、メジロアルダンの日本ダービー制覇を祝して……乾杯。」

 

『乾杯。』

 

ヒ・父「乾杯。」

 

ラ・パ「かんぱ~いっ!」

 

ド・マ「乾杯。」

 

ブライト「かんぱぁ~い~。」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「………乾杯。」

 

アルダン「皆様、ありがとうございます。」

 

 

冒頭から失礼、比企谷八幡です。俺は今、豪華な屋敷の中に居る。つまりはメジロ家の屋敷内って事だ。メジロ家当主のさっきの挨拶でもう理解してるとは思うが、アルダンのダービ-制覇の祝勝会だ。長いメジロ家でもダービ-ウマ娘を輩出するのはこれが初めてで、そのくらい嬉しい快挙という事だ。そんで目の前には大量の食べ物に飲み物が並べられていて、集まっている顔ぶれも豪華そのものだった。だって考えてみ?集まってるのって所謂身内だぞ?それが勢揃いしてるんだから豪華じゃないわけが無いっていうか、俺が此処に居てもいいのかって思うくらいには場違い感が半端じゃない……

 

とりあえず俺は隅っこで大人しくしていよう、その方が絶対に良い。だってあんなキラキラした所に居られないもん。

 

 

ドーベル「ちょっと、アンタ何してるのよ?」

 

八幡「え、何が?」

 

ドーベル「もう1人の主役が何処に行こうとしてるのよって言ってるの。」

 

八幡「え、いや、俺ただ招待されただけなんだけど?」

 

ヒリュウ「あら、ご自分がただ招待されただけだと本気でお思いですか?」

 

八幡「……違うのですか?」

 

ヒリュウ「貴方はメジロ家で初めてのダービーウマ娘を輩出してくださったトレーナーなのです、そんな方をただの祝勝会に参加させるだけではこちらの面子が潰れてしまいます。」

 

八幡「いや、俺みたいな庶民は寧ろこういう場だけでもうお腹いっぱいなんですけど……」

 

ドーベル「アンタ、伯母様の前なんだからもうちょっとシャキッとしなさいよ。」

 

ヒリュウ「構わないわよドーベル。私も夫も、貴女のご両親もトレーナーさんとはお会いしているから、為人は理解しているつもりだから。」

 

ドーベル「……伯母様がそう言うなら。」

 

 

ん~何ていうか、この人ってやっぱあの2人の親なんだな。ところどころラモーヌとアルダンに似てるって思うところがある。

 

 

ヒリュウ「それでお話を戻しますが、アルダンをダービーを含めたGⅠ3勝を達成したトレーナーさんには恐らく、自身の娘を是非担当にというお声掛けがされると思われます。トレーナーさんにはトレーナーさんの事情があるとは思われますが、きっと一筋縄では引いてくれないと思いますので、1つの忠告だと思ってください。」

 

八幡「その忠告、今から何とかなりませんか?」

 

ヒリュウ「ふふふ、なりませんね。ですがどの子も素質は充分にありますので、選んでも損は無いとだけは言わせていただきます。では……」

 

ドーベル「………あのさ、担当って増やせるの?」

 

八幡「いいや、2~3年で複数担当を持つなんて俺は聞いた事無いな。それよりもお前さっきから俺の近くに居るけど平気なわけ?」

 

ドーベル「べ、別に!ただのミジンコだと思えば何でもないわよっ!」

 

八幡「ひでぇ言われようだな……」

 

アルダン「兄様、こちらにいらしたのですね。楽しんでいただけていますか?」

 

八幡「空気だけでもうお腹いっぱいなので退室してもいいですか?」

 

アルダン「それは少し難しいですね。」ニコッ

 

 

やっぱそうですよね……っていうか満面の笑みで言わないでくれる?

 

 

ベル父「おぉ~ベルちゃん、トレーナーさんの近くに居たんだね。何処に居るのかと探し回ったんだよ。」

 

八幡「……ベルちゃん?」

 

ドーベル「ちょ、お父さん!人前でベルちゃんはやめてって言ってるでしょ!」

 

ベル父「ははは、ごめんよ。お久しぶりですねトレーナーさん。いやはや、男性が苦手なベルちゃんがこんなに近くに居ても平気でいられるとは……トレーナーさんには娘を安心して任せられますね。」

 

ドーベル「な、何言ってるのよっ!?」

 

八幡「お気持ちはありがたいですけど、俺はまだ新人トレーナーの域を出ていない駆け出しのトレーナーです。まだ複数の担当を持つ事は出来ませんので。」

 

ベル父「そうですか……では時期がきましたら、娘を担当にする事を検討していただきたいですね。」

 

八幡「ははは……今はまだ目の前の担当を優先しますよ。」

 

ベル父「はははっ、分かってはいましたがトレーナーさんは実に誠実な方ですね。ベルちゃん、トレーナーさんの担当になりたいとは思わないのかい?」

 

ドーベル「べ、別に……けど、少しは信用出来る人だとは思ってる。」

 

ベル父「そうかそうか、それを聞けて少し安心したよ。アルダンちゃんもダービー制覇おめでとう。画面越しではあったけど、応援させてもらったよ。」

 

アルダン「恐縮です、叔父様。」

 

ベル父「じゃあ僕もこれで失礼するよ。トレーナーさんも楽しんでいってください。」

 

 

………

 

 

ドーベル「何度言っても止めてくれないんだから……」

 

八幡「しかし意外だったな、親からはそんな風に呼ばれてるんだな。」

 

ドーベル「呼んだら蹴るから。」

 

八幡「呼ばねぇよ、それなら1年の付き合いがあるアルダンをアルって呼ぶ方が自然だろ。」

 

アルダン「まぁ!今のは私のあだ名ですね!」キラキラ

 

八幡「ま、まぁ普通に呼びやすさで選んだだけだが……」

 

アルダン「では兄様、これからは私の事をアルと呼んで「いや、無理。流石に馴れ馴れし過ぎるから。それに冗談だから。」……ですが、私はとても良いと思うのですが。」

 

 

いやいや、俺のメンタルが持たないから。お嬢様相手にあだ名呼びって普通に考えたらとんでもない事だし。

 

 

 

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