比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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条件と自習時間

 

 

アルダンside

 

 

アルダン「それで兄様、いつから私の事をアルと呼んでくださるのでしょうか?」

 

八幡「え、お前アレを本気にしていたのか?あの時も言っただろ、冗談だって。」

 

アルダン「ですが私はあだ名で呼ばれた事が1度もありません。1度くらいは呼ばれてみたいと思っているのです。」

 

八幡「だったら友人にでも「いえ、最初は兄様が良いのです。」えぇ~……アルダンじゃだめなのか?」

 

アルダン「先日兄様の口から出たアルが良いです。」

 

 

八幡(まさかここまでマジになるとは思わなかった……どうしよう、もう諦めて呼ぶか?いや、でもなぁ……ハードル高いじゃん?)

 

 

アルダン「兄様?」

 

八幡「……じゃあ条件だ。次のトレーニングでタイムを計る予定だ。もし基準のタイムをクリア出来たら、お望み通り呼んでやるよ。」

 

アルダン「分かりました、そのタイム計測はいつ行うのですか?」

 

八幡「出来れば万全の状態でやりたいから1週間後だな、流石にダービーの疲れは数日やそこらじゃ取れないだろうから。」

 

アルダン「分かりました。では1週間後のトレーニング、よろしくお願いします。」

 

八幡「おう。(でもどうしよう、本当にクリアしちゃったら……)」

 

 

来週……いつでも走れるように準備だけは怠らないようにしておきましょう。

 

 

八幡「んでアルダン、1つ聞きたいんだが、よろしい?」

 

アルダン「はい、何でしょうか?」

 

八幡「どうして呼んでもいないコイツ等までこのテーブル囲ってるわけ?」

 

 

兄様の言う方達とはオグリさん達の事です。同期の皆さんがこのテーブルに集まっているのです。

 

 

サッカーボーイ「へへへ、別にいいじゃねぇかよ。それにしてもトレーナー、中々に面白い話が聞けたぜ~?」

 

八幡「面白がるんじゃねぇ。」

 

オグリ「トレーナー、今日はトレーナーが料理を作る日じゃないのか?」

 

八幡「そんな日を作った覚えは無い。仮にあったとしてもお前には米1粒もやるつもりは無い。」

 

クリーク「オグリちゃんったら、アルダンさんのお話を聞いてトレーナーさんの料理を食べたくなっちゃったみたいですね~。」

 

オグリ「あぁ……どんな美味しい料理なのか想像しただけでも………」ジュルリ…

 

サッカーボーイ「涎垂れてるぞ~。」

 

八幡「っていうか先に聞くべきだったが、お前等授業は?まだ授業中だろ?」

 

アルダン「今日のこの授業だけ教師の体調不良で自習となりましたので、お腹が鳴ったオグリさんの為にカフェテリアに来たというわけです。」

 

八幡「あぁ~コイツの腹の虫うるさいもんな。何か食わせないと永遠に鳴り続けるし。」

 

オグリ「そ、そんなつもりじゃないんだぞ。」

 

 

グウウウゥゥゥゥゥ∼……

 

 

八幡「……デカくて長い腹の虫だな?ん?」

 

オグリ「ト、トレーナー……意地悪は言わないでくれ。」

 

八幡「はぁ、まぁいい……」スタスタ

 

サッカーボーイ「?おい、何処行くんだよ?」

 

八幡「仕込みの様子を見に行くんだよ。」スタスタ

 

サッカーボーイ「仕込みぃ?」

 

アルダン「きっと料理の様子を見に行く、という意味だと思われます。」

 

オグリ「っ!!アルダン、今日のご飯は何か知っているのか!?」

 

アルダン「いえ、私も楽しみにしていますので聞かないようにしているのです。ですが、兄様の料理は決まって美味しいのですよ。」

 

オグリ「それは楽しみだっ!」

 

クリーク「楽しみを壊すようで申しわけ無いのですが、オグリちゃんはあまり期待しない方がいいと思いますよ?」

 

オグリ「?どうしてだ?」

 

サッカーボーイ「いやいやだってよ、トレーナーは一言もお前に食わせるなんて言ってなかっただろ。あくまでもアルダンの為の料理なんだからよ。もしくは自分の為。」

 

オグリ「ま、まさかそれを私の目の前で食べる、なんて事をするつもりじゃ………?」

 

 

………兄様の性格的に否定が100%出来ないというのが少し怖いですね。

 

 

八幡「……オグリは何で百面相してるんだ?」

 

アルダン「っ!兄様。その、色々と良くない想像をしていたみたいでして……」

 

八幡「?よく分からんが、とりあえずお前等これでも食っとけ。」

 

クリーク「まぁ、ミネストローネですねっ!」

 

八幡「正解だ。まぁそれはメインじゃないけど、多く作ってあるからお裾分けだ。」

 

オグリ「いいのかっ!?」

 

八幡「要らなかったら俺の胃袋に収めるだけだが?」

 

オグリ「勿論いただくっ!!」

 

サッカーボーイ「確かに美味そうだな。トレーナーって聞いてた通り料理も出来んだな。」

 

八幡「一応な。お代わりしても構わないが、午後の授業もあるから程々にしておく事を勧める。最後の方で絶対に腹減るだろうし。」

 

アルダン「では兄様の申し付け通り、私はこの1杯だけにします。きっと昼食も美味しい料理を用意してくださっていると思いますので。」

 

八幡「まっ、料理出してる時点でそう捉えるよな。」

 

 

今日の昼食が楽しみですね。それにしてもオグリさん、いつものようなスピードで食べていませんが、どうしてでしょうか?

 

 

オグリ「トレーナー、どうやってこの料理を覚えたんだ?」

 

八幡「ん?普通にレシピ見てだけど。」

 

オグリ「笠松に来た事は無いかっ!?」

 

八幡「笠松……岐阜に?いいや、1回も無いけど。」

 

オグリ「そうなのか……凄いな、トメさんの作る味によく似てる。」

 

 

八幡(え、トメさん?誰?よく分からないが、その人の作るミネストローネと似てるって事か?)

 

 

 

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