比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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息抜き

 

 

八幡side

 

 

今日は日曜日でトレーニングは休日にしている。今日は京都レ-ス場で菊花賞が開催されている日だから、殆どのウマ娘は京都に赴いているだろう。俺も行きたいところだったんだが、流石に天皇賞の事もあるから行かない事にした。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

オグリとタマモクロスの末脚にどうやったら勝てる?アルダンの得意脚質は先行、オグリは差しでタマモクロスは追込……末脚勝負になったら確実に相手に軍配が上がる。アルダンも2,000mは経験しているが、オグリのように切れる脚は持っていないし、タマモクロスのように長い脚は使えない……やっぱり道中で何かしらの作戦を立てるべきか?それとも相手を焦らせるような作戦?

 

………ダメだ、あの2人には通用するような気がしない。

 

 

八幡「ふぅ……少し外の空気でも吸うか。」

 

 

ーーーコース場ーーー

 

 

八幡「……やっぱ今は少ないな。」

 

 

生徒はまばらに居るという感じで、いつものような活気は無い。だが少なくとも残っている生徒達は実力をつける為に研鑽を重ねているんだと思う。観戦に行ってる生徒達は自分の未来をより具体的に想像する為に観に行ってるんだと、俺は勝手に思ってる。まぁどちらも悪い事では無いからな。

 

 

ドーベル「はぁ……はぁ……っ!トレーナー?」

 

八幡「よぅ、精が出るな。」

 

ドーベル「何か用?」

 

八幡「別に。ただ外の空気を吸いに来ただけだ。少し行き詰っててな……」

 

ドーベル「……アンタにもそういう時ってあるんだ。」

 

八幡「あるに決まってんだろ。毎回の事ながらお前達メジロのウマ娘は俺の事を何だと思ってんだ?」

 

ドーベル「アルダンさんをダービーに勝たせるくらいには凄いトレーナーだと思ってる。それにもうGⅠ3勝もしてるし、凄くないと思わない方がおかしいじゃない。」

 

八幡「………」

 

 

アル以外からこういうのってあまり聞かないから少し新鮮だな。

 

 

ドーベル「何とか言いなさいよ。」

 

八幡「ん?いや、アルダン以外から褒め言葉を貰った事はあまり無い事だから新鮮だと思っていただけだ。」

 

ドーベル「っ!?べ、別に褒めたわけじゃないから!ただ事実を言っただけ!」

 

八幡「そうか……まぁトレーニングの邪魔したらアレだから、俺はもう行く「ちょっとまちなさいよ!」……何だ?」

 

ドーベル「アンタも知ってると思うけど、あたしはまだ担当が決まってないからトレーニングを見てくれる人は教官くらいなの。だから……アンタ今時間空いてるんでしょ?ちょっと付き合いなさいよ。」

 

八幡「……ツンが強いなぁ~。」

 

ドーベル「なっ何よそれっ!!」

 

八幡「あぁ~悪い悪い。」

 

 

でも、そうだな……アルダン以外のウマ娘のトレーニングを見るのも良いかもしれない。

 

 

八幡「分かった、お前の口車に乗ろう。今日のメニューってどんな感じなんだ?もし作ってあるのなら見せてくれ。」

 

ドーベル「え……あっうん、ちょっと待って!」

 

 

ドーベルは荷物が置いてある所に行って再び戻って来た。手には今日のメニューであろう1枚の紙を入れたファイルが握られていた。

 

 

ドーベル「コレ、メニュー。」

 

八幡「ん、見させてもらうぞ。」

 

 

……ふむ、学生にしてはよく組まれているメニューだ。

 

 

八幡「……このメニュー、このままで行くか?もし構わないのなら少し改良するぞ?」

 

ドーベル「じゃ、じゃあお願い。」

 

八幡「よし、じゃあ少しだけ時間を貰うぞ。」

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

八幡「よし、これでトレーニングは終了だ。」

 

ドーベル「ありがとう、ございました……」

 

八幡「ん、帰った後もストレッチはしっかりな。」

 

 

ドーベル(今日のトレーニング、凄かった……だっていつもやってるトレーニングとは全然違ったから。もしかしてアルダンさんはいつもこんなトレーニングをしてるの?今日がやったトレーニングはあまりキツくなかったから、きっとアルダンさんはもっと負荷の強いトレーニングをしてるに違いない。)

 

 

ドーベル「ねぇ、アルダンさんってもっと凄いトレーニングをしてるの?」

 

八幡「あぁ、そうだな。担当になる少し前から今に至るまでずっとやってる。」

 

ドーベル「……そのトレーニング、あたしにもやってくれない?」

 

八幡「……やるのは構わないが、それだとアルダンと同じメニューをするって事になるからかなりキツいと思うぞ。大丈夫か?」

 

ドーベル「大丈夫、少しでも強くなりたいから。」

 

八幡「……分かった、それじゃあアルダンにもこの事は伝えておく。次から……っというか明日からトレーニングだな。だがお前の方でも気を付けておけ。」

 

ドーベル「それってどういう意味?」

 

八幡「俺はまだチームを持っていなければ複数の担当持ちも許されていない、ただの新米トレーナーだ。周りからの目というものもある。それは承知しておいてくれ。」

 

ドーベル「……うん、分かった。」

 

 

明日からはドーベルを含めたトレーニングになりそうだが、出来るのは天皇賞に向けた併走トレーニングくらいだな。だが今週だけならどちらにとってもプラスに動くだろう。問題はその後だな、ドーベルがどのくらい食らいついてこれるかだな。

 

 

 

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