比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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答えを出す時

 

 

八幡side

 

 

ライアン「トレーナさん!私達話し合ったんですけど、トレーナーさんの担当になりたいのでメジロ家の専属になってくれませんか!?」

 

八幡「うん、そう言ってくれるのは嬉しいんだが……それは此処に居る全員の総意って事なのか?」

 

 

俺のトレーナー室にはメジロ家の令嬢4人が座っている。名前を挙げると、最初に提案したライアンに、ドーベル、ブライト、パーマーの4人だった。

 

 

パーマー「そっ、私達の総意。ドーベルからも聞いてるよ、トレーナーのトレーニングってホントに凄いって!しかも個別に合わせたトレーニングをしてくれるとも言ってたしね。」

 

八幡「何言ってんだよ、そんなの当然だろ。」

 

ドーベル「いや、当然じゃないから。普通のトレーナーだったら皆の適性の平均を出してトレーニングメニューを決めるんだから。だから本格的なトレーニングが出来るのはレースが控えた1~2ヵ月前くらいなんだから。」

 

八幡「……それ、マジ?」

 

 

そんなトレーニングじゃ本番に間に合わなくね?

 

 

ブライト「ですので、私達はトレーナー様の元でトレーニングを積んで、1つでも多くの栄光を手にしたいと思ったんです~。」

 

パーマー「だからお願いっ!メジロ専属のトレーナーになって!私達もラモーヌさんやアルダンさんみたいなウマ娘になりたいのっ!」

 

ドーベル「お願い、トレーナー。」

 

八幡「………」

 

 

メジロの令嬢達からは以前、『なっても良いよ~。』みたいな感じの返事だったが、今は『なってください!』に変化している件……嬉しいは嬉しいのだが、学園側は大丈夫なのだろうか?そこはあまり気にするところではないんだろうけど。

 

 

八幡「1つ聞く、今の時点でお前達が目指しているレースや目標はあるか?」

 

ドーベル「あたしはラモーヌさんみたいにティアラ路線で活躍したいと思ってる。」

 

ライアン「あたしとブライトはアルダンさんのダービーを観た時に、あんな走りが出来るウマ娘になりたいと思いました。」

 

パーマー「私は目指してるレースとか目標って無いんだけど、楽しく走りたいって感じかなぁ~。」

 

八幡「……そうか、お前達の気持ちは分かった。近い内に答えは出すつもりだから、それまでは待っててくれ。」

 

 

八幡sideout

 

アルダンside

 

 

アルダン「………」

 

ラモーヌ「………」

 

 

私は今、姉様と一緒にお茶をしております。より正確に申し上げますと、4人の帰りを待っている状況にあります。あの子達は兄様の担当になるべく行動を起こしに行きました。

 

 

ラモーヌ「……貴女はどう思っているのかしら。比企谷さんがメジロの専属トレーナーになると思う?」

 

アルダン「そうですね……兄様の事ですので、お悩みになっていると思われます。ですが、あの子達が行った事によって兄様の気持ちもきっと変化した事でしょう。私の予想では、兄様はお受けになると思います。」

 

ラモーヌ「……そうね、比企谷さんならそうするでしょうね。だって、優しいものね。」

 

アルダン「えぇ、本当に。」

 

 

トレーナーとしての職務は当然の事ですが、兄様はそれ以外にも気をかけてくださいます。それに私だけでなく他の方々にも手助けをしていますので、学園の皆様はとても助かっている事でしょう。

 

 

ライアン「あっ、ラモーヌさんにアルダンさん。」

 

ブライト「こんにちは~。」

 

ドーベル「お疲れ様です。」

 

アルダン「お疲れ様です、皆さん。どうでしたか、兄様とのお話は?」

 

パーマー「難しい話とかはしなかったよね。それに案外早く終わっちゃったし。」

 

ドーベル「うん、目標とかは聞かれたけどそれだけ。特に何かあったって感じは無かったです。」

 

アルダン「そうですか。とりあえず皆さん、お茶にしませんか?」

 

ライアン「あ、はい。それじゃあ……」

 

 

兄様のトレーナー室から帰って来た4人は戸惑った様子はありませんでした。

 

 

ドーベル「ふぅ……トレーナーは近い内に答えは出すって言ってたんですけど、それって本当にすぐの事なんですか?アルダンさんは何か聞いてますか?」

 

アルダン「お婆様とお話をした時には今年中にはお返事をいただきたいとの事でしたので、きっと兄様が答えを出すのは近日中だと思われます。お婆様からご提案があった日を境に、よくお考えになる時間が増えましたから。」

 

ブライト「そうなのですね~トレーナーさまがそんなにお悩みだったとは思いませんでしたわ~。」

 

パーマー「私達の前ではそんあな様子を見せなかったよね。そう思うとトレーナーなりによく考えてたんだね~。」

 

ラモーヌ「比企谷さんはそういう人だもの。」

 

 

ーーー数十分後・トレーナー室ーーー

 

 

アルダン「失礼いたします、お疲れ様です。」

 

八幡「おう、お疲れアル。」

 

アルダン「どうでしたか、あの子達との会話は?」

 

八幡「ん?別に何も?」

 

アルダン「本当ですか?今でも少し悩んでいるのではありませんか?」

 

八幡「正直なところ、それは多少あるが答えは出したつもりだ。」

 

アルダン「まぁ、そうでしたか。肩の荷が少し降りたのでは?」

 

八幡「そんな事は無いぞ?だって答えが出た=メジロ家に行かなくちゃいけないって事なんだから。」

 

アルダン「心労が増えたようなお顔になっていますよ?」

 

八幡「そういう顔してんの。はぁ……言うのは簡単だが、何か言われたらどうしよう本当に。」

 

 

お婆様はそういう方ではありませんから大丈夫ですよ、兄様。

 

 

 

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