アルダンside
兄様がチームトレーナーとして活動を始めてから2週間が経過しました。兄様の、というよりも兄様の周りの環境が大きく変わりました。まずは正式に兄様がメジロ家の専属トレーナーとして活動する事が発表されました。その事で兄様の事を快く思わない方達が兄様に説明を求めていきなり詰問をしに来たり、逆に評価をしてくださっている方達は祝辞のお言葉をかけてくださりました。そしてトレーニングでも多くのトレーナーと生徒が見学に来る事が多くなりました。それは姉様も例外ではありませんが、偶に併走をしに来ます。
そして今日は………
ブライト「はっ……はっ……はっ……」
ドーベル「ふっ……ふっ……ふっ……」
ブ・ド「はぁっ!!」
八幡「そのまま最後までスピード緩めるなよ、最後まで互いに抜かれないようにスパートかけ続けろっ!」
アルダン「さて、そろそろ私達もスタート地点に向かいましょう。」
ラ・パ「はいっ!(は~いっ!)」
放課後のトレーニングを行っている最中です。今日はブライトとドーベルの
八幡「……よし、どっちも良い走りだ。次のトレーニングからは坂路でやるからな。さて、お前達、準備はいいか?」
パーマー「準備オッケー!」
アルダン「いつでも大丈夫です。」
ライアン「私も大丈夫です!」
八幡「よし、じゃあ行くぞ。」
ガッコンッ!!
そして、トレーニングが終わって私達は部室に戻ってきました。
ーーー部室ーーー
八幡「んで、お前達今週のマイルCSは観に行くのか?」
ライアン「私は今回は見送るつもりです。トレーニングに集中したいですし。」
ブライト「私も行きません。1人で行ってしまっては何処に居るのか分からなくなってしまいますから~。」
ドーベル「ブライトらしい理由ね……まぁあたしも行かないけど。」
パーマー「あたしはフリースタイルレースに行くつもりだったからパス。」
アルダン「私は中継で見る予定なので、学園に残ります。」
八幡「そうか……分かった。」
ブライト「ひょっとしてトレーナー様は現地に行かれるのですか?」
八幡「いや、そういう事じゃない。ここ最近はずっとトレーニングだっただろ?レースは観に行かないのかと思ってな。」
アルダン「兄様、私もこの子達もきっと今週ではなく来週のメインレースを観戦しに行くと思います。」
八幡「やっぱそうか……気にならないわけ無いしな、ジャパンC。」
済まないな婆ちゃん、墓参りはまた来年に持ち越しになりそうだ。次に行けるの、いつだろうな………
ドーベル「マイルCSを観たかったの?」
八幡「まぁ用事のついでにって感じだな。まぁでも誰も行かないのなら別に行く必要も無いな。」
ライアン「用事って……何かあったんですか?」
八幡「いいや、個人的な用事だから気にするな。しかし未だに収まらないな、周りの目ってのは。」
パーマー「もう慣れたけどね~。」
ライアン「やっぱりあたし達がメジロのウマ娘だからかな?」
八幡「そうだろうな。まぁでも、最初の頃と比べてかなり減ったけどな。」
アルダン「確かに最初の時はコース場の外を埋め尽くすくらいの生徒とトレーナーの皆様でたくさんでしたからね。」
ドーベル「模擬レースや選抜レースでもあんなに集まらないのに……」
アルダン「それだけ今回の発表が驚きだったという事でしょう。それに普通に考えても誰にも予想出来る筈がありませんから、トレーナー歴の浅い方がいきなりチームトレーナーに任命されるのは。」
八幡「本当にな、これに関しては俺も予想外だった。」
パーマー「お婆様も思い切った事するよね~。まさかトレーナーになって間もないトレーナーをチームトレーナーにさせるなんてさ~。」
八幡「それを判断したのはメジロアサマさんじゃなくて理事長だけどな。俺は別にチームトレーナーになるつもりなんて無かったんだ、理事長曰くこっちの方が自然だからという理由だ。どの道、俺が注目されるのには変わりなかったけどな。」
寧ろその発表のおかげでこの騒ぎなんだけどな。
ドーベル「とりあえず早く帰らない?もうブライトが限界そうだし。」
ブライト「ほわぁ~………」
パーマー「確かに。じゃあトレーナー、今日もありがとね!」
八幡「おう、お疲れさん。あっ、そうだ。明日の昼飯は生姜焼きにするから。」
ライアン「ありがとうございます!明日のお昼も楽しみですっ!」
八幡「………んで、お前は帰らないのか?」
アルダン「チームが結成されてからは2人の時間が急激に減りましたから。」
八幡「確かに。カフェテリアでもトレーナー室でも必ず誰かは居たしな。一部例外が居たけどな。」
アルダン「マックの事ですね……食後には必ずと言っても良いくらいテーブルに来ていましたからね。」
八幡「チームを結成してからというものの、遠慮無しに来るようになったしな。なぁ、何とかならないか?」
アルダン「それは少し厳しいかもしれませんね……マックが減量中の時は大丈夫かもしれませんが。」
八幡「常に減量中にしてくれればいいのに。」