比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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舌戦?

 

 

八幡side

 

 

「これより、裁判を開廷するっ!」

 

 

……現在、俺は東京の裁判所に来ている。こちらには俺と秋川理事長、駿川さんの3人が来ている。対する向こう側には▲▲社の社長と俺のスキャンダル記事を書いたであろうジャーナリストが座っている。今のところは分からないが、また今回も逃げ切れると思っているのだろうか?だとしても俺はあの2人を逃がすつもりは無いし、これまで被害に遭ってきたトレーナー達の分も含めて徹底的に戦うつもりだ。しかしあのジャーナリストの男、随分と余裕そうな顔をしているな……そこが少し怖い。

 

最初は俺が受けた被害と事実無根の記事についての事を弁護士が話してくれた。こちらもかなりの証拠を用意しているから大丈夫だと思うが、向こうがどんな武器を用意しているのかも気になるな。こっちは事実のみを話しているが、まだ証拠品とかは提出していない段階だから向こう側の言い分とは五分の状態から始まる。だから、俺や弁護士が用意してくれた証拠がどれだけ役に立つかだな。それで今は向こう側の弁護士が話していくれていて、それが終わったら証拠品や証人を使って言葉での戦争だ。

 

 

「……では次に争点整理、証拠調べ、証人及び当事者尋問を行う。」

 

「発言をよろしいでしょうか?」

 

「発言を許可する。」

 

「はい。まず最初に私とそちらに居る比企谷トレーナーはお互いの了解をした上で取材を行いました。こちらには当時の取材を録音したボイスレコーダーも残っております、音声につきましては証拠にもなりますので今は再生する事は出来ません。比企谷トレーナーの言う事実とは違う記事とありましたが、自分はボイスレコーダーと聞いた話をそのまま記事にしましたので、私の書いた記事に間違いは一切無い事を主張します。」

 

弁護士「発言、よろしいでしょうか?」

 

「許可する。」

 

弁護士「ありがとうございます。少々お聞きしたいのですが、取材の際にお使いになったボイスレコーダーは当時使っていた機材そのものですか?」

 

「勿論です。」

 

弁護士「質問を続けます。そのボイスレコーダーに録音した時間はどの程度の時間なのかお聞きしてもよろしいですか?」

 

「えぇ、40分です。」

 

弁護士「それは少しおかしいですね。比企谷トレーナーからお預かりしたボイスレコーダーには40分ではなく、それよりも30分以上長い70分と表示されているのですが、これは間違いでしょうか?」

 

「私は最初から最後まで録音したボイスレコーダーを使用しています。なのでこちらの使っているボイスレコーダーで間違いありません。」

 

弁護士「成る程、ではこちらはどうでしょうか?裁判長、証拠品2番の映像を流したいのですが、よろしいでしょうか?」

 

「許可する。」

 

 

こっちの弁護人は俺と相手のジャーナリストが取材したであろう小料理屋の監視カメラの映像を流した。そこにはハッキリと時間も載せられていた。

 

 

弁護士「この監視カメラの映像のように、右下にはカメラの録画時間が記載さいれています。比企谷トレーナーと▲▲社のジャーナリストさんが取材を始めたのは大体11時頃、そしてこの取材を早送りします……その後2人が別れたのが12時半。これだけではまだ証拠としては不充分ですので、こちらにご注目ください。」

 

 

弁護士が注目させたのは取材が始まったであろう時間のジャーナリストの手元にあるボイスレコーダーと監視カメラの時間だった。

 

 

弁護士「仮に▲▲社のジャーナリストさんがこの時間に録音を始めたとしましょう、その後にボイスレコーダーをしまうところまで早送りしましょう……その時間を計算しますと、約70分の取材時間だという事が分かります。しかしながら先程の話では40分の取材時間だったと聞きました。この30分の差は何の差なのかお聞きしてもよろしいでしょうか?」

 

「………」

 

 

あら、黙り込んじゃった……っていうか相手側は弁護士を用意していなかったから、全部自分達でやらないといけないわけだ。今の時点で何も言い返せなくなってるんじゃん……向こう側の嘘を1つ見破っちゃったよ。

 

 

弁護士「……お答えいただけませんでしたので、次の質問に移らせていただきます。取材の内容についてです。私は証拠品の確認の為に比企谷トレーナーからお預かりしたボイスレコーダーの音声を確認しました。その内容と雑誌の内容を確認したところ、いくつかおかしな点がありましたので質問します。まず1つ目なのですが、比企谷トレーナーの行っているトレーニングについてです。」

 

 

その後はウチの弁護士が相手側に質問をしまくっていたのだが、ボイスレコーダーの嘘がバレたからか、まともな返答が返ってこなかった。まさかこんな事になるとは思わなかった。だって最初の時の余裕が全く無い……だって社長なんて隣を睨みつけるばかりで、ジャーナリストも青い顔をしたままでパニクッているのが丸分かりだ。だがまだだ、まだ終わらせるわけにはいかない。他のトレーナー達の事も色々と聞かなきゃいけないからな。

 

 

 

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