比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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年初めの学園

 

 

八幡side

 

 

トレセン学園に戻ってきてから2週間が経ち、既にトレーニングを始めている学生やチームが殆どで、ウチもその内の1つだ。チームが結成されてからも全員まだ1度も怪我をしていないから順調そのものだ。アルダン以外のメンバーの中では、ライアンとパーマーをデビューさせるつもりで動くつもりだ。ドーベルとブライトについてはもう少し鍛え上げてからデビューさせようと思っている。

 

アルダンはこのまま大阪杯に直行する。トライアルって手も考えたんだが、オグリがどんなローテで来るかまだ判明していない以上、こっちは本番に備えて動いた方が得策だと思った。まだ1月だからどのウマ娘が出てくるのかは分かっていないが、六平さんは大阪杯に出走させるって言ってたからオグリは確定だろう。

 

 

八幡「んで、どうして俺は生徒会室でお前達の手伝いをさせられているんだろうな?もう1人の副会長は何してんだよ。」

 

ルドルフ「済まないな比企谷君、ブライアンは何処かに行っていまっていてね。」

 

八幡「アイツの机の上に全部置いといたらよくね?」

 

エアグルーヴ「そんな事をすればアイツはこの部屋に来なくなってしまうだろうな。」

 

八幡「その時は肉で釣ればいい、極僅かな肉でな。」

 

エアグルーヴ「悪知恵だけは働くようだな、貴様は。」

 

八幡「そもそもの話なんだが、アイツってこういう作業って出来るのか?」

 

ルドルフ「出来るには出来るのだが、あまり得意な方ではないな。」

 

八幡「完全に肉体労働係だな。」

 

 

副会長としてそれは大丈夫なのかと少し心配ではあるが、俺が気にしてもしょうがないよな。

 

 

エアグルーヴ「時に比企谷、ドーベルから聞いている。貴様のトレーニングのおかげで力がついてきていると。後輩に教えている身として感謝する。」

 

八幡「そんな事言ってたのか?俺には何も言ってくれないのにな……まぁアイツが男が苦手ってのもあるが。」

 

エアグルーヴ「それもあるとは思うが、貴様とはある程度の会話は出来るとも聞いている。これからもよろしく頼むぞ。」

 

八幡「俺への不平不満が募って契約を破棄すると言われない限りはな。」

 

ルドルフ「しかし、君には本当に驚かされるよ。」

 

八幡「?何がだ?」

 

ルドルフ「メジロアルダンは入学当初から身体面の影響もあって入退院を繰り返す事の多い生徒でね、そんなハンデを抱えた彼女にこれだけの実績を作ってしまうのだからね。」

 

八幡「それこそアルダンの潜在能力を引き出せさえすれば誰にだって出来る事だ。この学園に入学出来た時点で能力があるのは確定なんだから。アルダンの場合、それが身体が弱いって理由で隠れていたに過ぎない。それが無ければアルダンならGⅠを勝つ事くらいなら出来ると思ってるしな。」

 

ルドルフ「それを本当にやってしまうのだから、君には驚かされるのだよ。今年は確か、大阪杯からだったね。」

 

八幡「あぁ。」

 

ルドルフ「4つ目のタイトルを獲得出来る事を祈っているよ。」

 

八幡「いいのか、生徒会長がそんな事言っちまって?」

 

ルドルフ「今のは生徒会長としてではなく、一個人のシンボリルドルフとして言わせてもらったよ。」

 

 

ありがたい言葉をもらった俺は書類処理を進めて、全てを終わらせてから生徒会室を後にした。

 

 

ーーー廊下ーーー

 

 

余談なのだが、あの裁判が終わった後に元トレーナー達が元々所属していたトレセン学園に再就職していて、トレーナーとして活動を再開していると聞いている。それによって地方のトレーナー事情は一気に活性化し始めいる。トレーナー不足という事情は変わらないが、それでも勢いが今まで以上に乗っている。地方の笠松ではフェートノーザンっていうウマ娘が地方レースで連勝中だし、去年の東京大賞典を勝った大井所属のイナリワンが今年から中央に移籍してくるって話だ。復帰したトレーナー達の活躍も注目しておかないとな。

 

 

アルダン「兄様!」

 

八幡「ん?アルダン……それにヤエノとチヨノオーも。チヨノオーは怪我はもういいのか?」

 

チヨノオー「こんにちはトレーナーさん!まだリハビリ中なんですけど、順調です!」

 

八幡「そうか。ヤエノの次は日経迎春杯だったな、頑張れよ。」

 

ヤエノ「はい、ありがとうございます!そして来る春に備えます!」

 

八幡「となるとだアルダン、この春はもう1人手強いライバルが出走する事になりそうだ。」

 

アルダン「えぇ、私達も気が抜けませんね。」

 

チヨノオー「ところでトレーナーさんは此処で何をしていたんですか?」

 

八幡「ちょっと生徒会にな、大した事じゃない。そういうお前達こそ何してるんだ?まだ冬期休暇だろ?」

 

チヨノオー「お茶会をしようという事になったんです!年始だったので集まる機会があまり無かったので、こうやって集まったんです。」

 

アルダン「よろしければ兄様もご一緒にいかがですか?」

 

八幡「折角の集まりに水を差すのはアレだから遠慮しとく、3人で楽しんでくれ。じゃあな。」

 

 

さて、トレーナー室に戻って仕事するか……っつっても朝来た時点で何も無かったからする事ってメニュー作るだけなんだが。

 

 

 

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