比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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面倒な事

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

 

大阪杯へのトレーニングが順調に進んでいる。残りは約1ヵ月と2週間くらい、時間はまだある。アルの調子も良くなっているし、他のメンバーも徐々にアルに着いていけるようになってるし、ライアンとブライトとパーマーに至っては長距離のトレーニングをメインにやってるから、今では2,500mのトレーニングをしている。ドーベルはマイルと中距離メインにトレーニングしているから、アルとよく併走している。それにアル以外のメンバーの脚質が逃げか差しのどちらかだから、トレーニングの幅が広がって助かっている。

 

 

六平「それでだ比企谷、ちょうと相談させてくれ。」

 

八幡「料理以外なら聞きますよ。」

 

六平「いきなり話の腰を折らないでくれよ……」

 

八幡「じゃあ話は終わりですかね?」

 

六平「そこを頼むぜ……」

 

八幡「じゃあ聞くだけ聞くにシフトチェンジします。」

 

六平「それじゃあ何も意味ねぇだろうが……まぁいい、オグリに飯を作ってやってくれないか?」

 

八幡「食欲が無くなってるんですか?」

 

六平「そういうわけじゃねぇんだ……有マ記念が終わって大阪杯に向けてのトレーニングをしてるんだけどよ、お前さんにも行ったと思うが、食う量のせいで思うトレーニングが出来ていなくてな。」

 

八幡「アイツの場合、食べる量を減らしたら減らしたでずっと腹の虫が鳴りそうですしね。」

 

六平「だから頼む比企谷……飯、作ってくれねぇか?」

 

八幡「六平さん、本当に困っているんでしょうけど無理ですよ。俺だって次のレースに勝ちたいんですから。しかも最大の相手のトレーナーが目の前に居るともなれば警戒するでしょうに。それで用件を聞いてみれば食事の催促って少し拍子抜けですよ……」

 

六平「やっぱ無理か……幾らだ?」

 

八幡「金で解決は止めましょうって。1番しょうもないですって。」

 

 

どうやらオグリの健啖っぷりは年が明けてからも健在らしく、その量は六平さんも毎回頭を悩ませる程みたいだな。合宿の時も頼まれたが、敵に塩を送るのは流石にな……

 

 

六平「はぁ……何とかしてみるか。」

 

八幡「頑張ってください。六平さんも料理してみたらどうですか?」

 

六平「こんなジジィに何言ってんだよお前さんは。」

 

八幡「もしかしたらそれでオグリが食生活を見直してくれるかもしれないじゃないですか。」

 

六平「アイツがそれで直ると思うか?」

 

 

ちっとも思いませんね。

 

六平さんのお願いを断った俺は学園の校庭で少しだけ気分転換をする事にした。今はもう冬期休暇が終わって普通に学園がスタートしているから、こうして校庭に来ても来る人が居るとすれば、用務員の人達や俺と同じトレーナー、事務員さんくらいだ。

 

 

八幡「寒っ……だよな、まだ1月だもんな。」

 

 

さて、どうしようか……する事が無い。メニューも作り終えたし番組とか取材とかの処理も終わった。だから今、俺は手持ち無沙汰ってわけだ。仕事が欲しいってわけじゃないが、俺って暇になるとこんなにもする事が無い人間なんだなって。

 

 

八幡「趣味ねぇ……俺に何かあったっけか?大学に入って先生と出会ってからはずっとトレーナーの事ばかりだったからなぁ~。」

 

「おや、比企谷トレーナーさん。こんな所で何油を売ってんだい?」

 

八幡「やる事が無くなっちゃったんです。別にサボってるわけじゃないですからね?」

 

「ははは、そんな事思ってないよ。それよりもトレーナーさん、髪伸ばしてるのかい?」

 

八幡「あぁ、これは………」

 

 

ーーー回想・去年の11月ーーー

 

 

ライアン「そういえばトレーナーさん、髪が伸びてきましたね。」

 

八幡「ん?あぁ~最近忙しいから散髪に行く時間も惜しくてな。ずっと切ってなかったな……後もう少ししたら切るか。」

 

パーマー「でもさ、そのまま伸ばして後ろに結んだらカッコ良くなるんじゃない?髪の長い男の人って良く見るしさ。トレーナーもそれしてみたら?」

 

八幡「手入れがめんどくさいから却下。それに想像してみろよ、ロン毛の俺。なんかキモくね?」

 

アルダン「髪が長くて後ろに結んでる兄様………」

 

ドーベル「………」

 

 

(少女妄想中)

 

 

アルダン「兄様、伸ばしましょう。」

 

八幡「は?」

 

アルダン「似合うか似合わないかは1度見てから判断すればいい話。まずは結べるようになるまで伸ばしてみませんか?」

 

八幡「いや、結べるようになるまでって……どのくらいかかるか分かってるだろ?流石に「伸ばして。」……え?」

 

ドーベル「今のアンタよりかは雰囲気良くなると思うから、伸ばした方が良い。」

 

八幡「何で俺、この少しの会話で雰囲気否定されてんの?」

 

ドーベル「そんな事いいから。アルダンさんの言う通り、結べるようになるまで伸ばして。髪の留め方なら教えるから。」

 

八幡「既に伸ばすの確定なのか?」

 

パーマー「結び方くらいなら教えられるから、ガンバ!」

 

ライアン「す、すみませんトレーナーさん。あたしは短髪なのでお役には立てられなさそうです……」

 

八幡「なぁ、切るって選択肢は無いのか?」

 

ア・ド「無いです(から)。」

 

八幡「……はい。」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

八幡「……担当達からの圧が凄くて。」

 

「良く分からないけど、頑張ってね。」

 

 

髪伸ばすのに頑張るも何もありませんけど、シャンプーとかは面倒になってきたのは否定しません。

 

 

 

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