比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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距離感

 

 

エアグルーヴside

 

 

…………………………どうすればいいのか分からない。あの御人から言われた言葉が今も尚、頭に焼き付いている。それに最後、トレーナーが遮って聞けなかったが言おうとした事は嫌でも分かってしまう。別のトレーナーを探せと言おうとしたのだろう。だが私とて1人のウマ娘だ、腕の良いトレーナーを手放したくはないし、その気も無い。だがこの考えがあの御人の怒りを買ったのかもしれん。

 

トレーナーを道具として………いや、そんな事は無い!私は奴の存在意義を……っ!!

 

 

エアグルーヴ「違う……これだ、この考え方だ。私のこの考え方がそもそもの原因………」

 

 

最初から全て間違っていたというのか………私は?

 

 

エアグルーヴ「………」

 

 

今日はもう寮に帰ろう………そして気持ちの整理をしてからじっくり考えるとしよう。

 

 

ーーー栗東寮ーーー

 

 

フジ「やぁ、お帰りエアグルーヴ。」

 

エアグルーヴ「………」ヨロヨロ…

 

フジ「………」

 

 

フジ(エアグルーヴ、きっと相当な何かを言われたみたいだね。八幡トレーナーさんから話は大体聞いたけど、あれは予想してた以上にダメージを受けてるね。)

 

 

ーーー自室ーーー

 

 

トレーナーの事は一定の評価をしているつもりだ。そこに嘘は無い。だがこれはトレーナーという像だけを見ているに過ぎなかった………私はアイツの事を全く見ていなかった。これではあの御人の言っている通りだ、本当に私は何も成長していない………

 

 

エアグルーヴ「私も最初からトレーナーを……いや、比企谷八幡という人間を知っておくべきだったんだ。」

 

 

そうだ、私は奴の事を何も知らん。だから私も知る必要があったんだ。トレーナーがウマ娘の走りや癖を理解しようとするように、私もトレーナーの性格や人間性を理解する必要があったのだ!

 

 

エアグルーヴ「………っ!!去年お母様が言っていたのはこういう事だったのか、今更ながら気が付いた。我ながら本当に情けない。」

 

 

だが、これからどうすべきなのかは見えてきた気がする。ともなれば、明日から行動を開始しよう。

 

 

エアグルーヴsideout

 

八幡side

 

 

………エアグルーヴの奴、大丈夫だろうか?少し心配ではあるが、さっき部室を閉めに行ったら居なかったし、寮には戻っているんだろうが………フジには大まかな説明はしたが、寮でどうなってるかまでは分からん。

 

 

八幡「さて、これからどうなるか………」

 

カフェ「……トレーナー、さん?」

 

八幡「カフェか……お友達も居るのか?」

 

 

トントンッ

 

 

八幡「居るみたいだな。」

 

カフェ「どうか、したんですか?何だか浮かない顔を、しているように見えます。」

 

八幡「あぁ、ちょっとな………まぁこれは俺と担当のウマ娘の問題だからおいそれを理由を言う事は出来ない。」

 

カフェ「いえ、無理に聞こうとは思っていません。」

 

八幡「そうか。」

 

 

けど、今後どうするかだよなぁ………エアグルーヴに任せているとはいえ、アイツが素直に契約を破棄するとは思えない。だからといってこのまま同じような関係で続けると思えない。

 

 

カフェ「とても、お悩みに見えます。」

 

八幡「まぁ……そうだな。困ってるのは確かだ。」

 

カフェ「お話をすれば楽にはなると思いますが、そう簡単に出来る事ではなさそうですので、お力にはなれなさそうですね。」

 

八幡「いや、気にするな。それだけでもありがたい。」

 

 

ノシッ

 

 

八幡「………あの〜お友達?今乗られると重さダイレクトに伝わっちゃって困るんですけど?」

 

 

(ポンポンッ)

 

 

八幡「………」

 

 

(ワシャワシャ!)

 

 

八幡「………」

 

 

(ギュー!)

 

 

八幡「アホ毛引っ張んな。」

 

カフェ「……お友達は本当にトレーナーさんの事を気に入っているみたいです。他の子には滅多に関わらないこの子がこんなにも………」

 

八幡「多分だが、気付いてないからじゃねぇのか?おい、前髪上げんな。」

 

カフェ「そうかもしれません。ですが同室のタキオンさんもお友達の事はよく知らないんですよ?」

 

八幡「そうなのか?てっきり何かやらかして酷い目に遭っているとは思ってたんだが………顔ペタペタすんな。」

 

 

お友達、どんだけイタズラ好きなんだよ……めっちゃ俺で遊んでくるじゃん。

 

 

カフェ「あぁ、それなら……タキオンさんが私の部屋の私物を勝手に触ったらしいのですが、そしたらお友達が研究資料を燃やしたみたいなんです。」

 

八幡「……すげぇ事するな、おい。資料燃えたんだろ?お前の私物は大丈夫だったのか?」

 

カフェ「はい、大丈夫でした。」

 

八幡「そっか………」

 

カフェ「なので私も少し考えました。タキオンさんとの距離感を。あの人はすぐに良からぬ事をしますので。はぁ………」

 

八幡「その時はまたお友達に資料燃やしてもらえば良いんじゃね?もしくはその時に研究してる薬液爆発させるとか。」

 

カフェ「………あの、お友達が凄くやる気を出しているのですが、どうします?」

 

八幡「………いいかお友達、それはいけない事をした時だからな?何もしてないのにするなよ?」

 

カフェ「………敬礼してます。」

 

八幡「やっぱお前のお友達ってユニークだわ。」

 

 

しかし、ホントこの2人っていつも一緒に居るんだな。まぁそんだけ信頼し合ってんだろう。羨ましいねぇ………今の俺達に1番必要なものだ。しかも今は距離感すらまともに………成る程、距離感か。

 

 

 




エアグルーヴ、何か分かったか!?

八幡も何か動きに出る模様!

そしてお友達、勝手に資料燃やしたり爆発させたりしないように!タキオンの行動次第ね!
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