比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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悲報と決意

 

 

八幡side

 

 

アルダン「オグリさんが大阪杯を回避っ!?」

 

八幡「あぁ、さっき六平さんから連絡があってな。登録も無くなっていた。まぁ怪我だから仕方ないが、再戦にはならなかったな。」

 

アルダン「……そうですか。」

 

パーマー「オグリさんの怪我ってどんななの?」

 

八幡「右脚の捻挫だ。大阪杯には流石にトレーニング不足だからって回避するが、天皇賞・春には間に合わせるって六平さんが息巻いてたな。あんまり無理しないといいけどな。」

 

アルダン「そうですね。ですが、これだけ同期の方々が怪我をされるのは悲しくなります。」

 

八幡「そう言ってるお前が1番怪我のリスクがあったんだけどな。それが今では無病息災でここまで来てるから分からないもんだ。」

 

 

アルの同期には怪我でレースの出走を断念したウマ娘が大勢居る。去年にはレース後の怪我で春を全て休みに回したスーパークリーク、同じ頃に怪我で皐月賞を回避したサッカーボーイ、ダービー後に骨折してしまったチヨノオー、こう聞くとGⅠウマ娘達ばかりが故障してしまっているように見えるな。

 

 

ドーベル「アルダンさんは大丈夫なんですか?その、どこかに違和感があったりとか、いつもと少し変とかは無いですか?」

 

アルダン「ありがとうドーベル、けれど大丈夫。どこにも違和感は無いし、変に思うところも無いから。それに、もしそんな事があれば、兄様にご相談していますので。」

 

ライアン「ですよね。でもオグリさんの怪我が捻挫程度で良かったですよ、不幸中の幸いですよね。」

 

八幡「そうだな。もしこれが骨折だったら春のレースは全て厳しくなっていただろうしな。怪我をしたのは不運だったが、逆にこの程度で済んで御の字とも言える。天皇賞・春には間に合わなくても、安田記念か宝塚記念が残ってるしな。」

 

パーマー「そっかぁ〜………でさでさトレーナー。話変わるんだけど、あたしとライアンを今年中にデビューさせるってホント?」

 

八幡「あぁ、今年の夏に函館でデビューを予定している。けど、もし2人の間で何かあるのなら遠慮無く言ってくれ。あくまでもこれは予定だからな、それにお前達の意思を無視してまで出走させるつもりなんて無いし。」

 

ライアン「いえ、あたしからは何もありません。それに、アルダンさんを除いた皆で話していたんです。早くデビュー戦がしたいって。自分がどれだけの力を持っているのか早く試したいって思っているんです。なのであたしもパーマーもデビュー戦の予定に関しては、何の不満もありません。」

 

パーマー「あたしもだよトレーナー!寧ろ早く出させろ〜ってくらいだったから。けどまだ半年くらい先なのかぁ〜。それまで待てるかなぁ〜?」

 

八幡「待ってもらわなくちゃ困る。その代わりデビュー戦では思い切り暴れても構わないから。物理ではなく走りでな。」

 

パーマー「分かってるってそのくらい〜!」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

オグリの大阪杯回避は残念だが、こちらとしては強いライバルが不在になって勝ちやすくなったとも言える。芝2,000mのレースだからマイルから長距離のウマ娘が集まる、その中で最も有力視されていたのがオグリだからな。天皇賞ではアルが先着したとはいえ、有マ記念ではタマモクロスを半バ身差抑えて勝ったからな。

 

 

八幡「走りたかったみたいだな、オグリと。」

 

アルダン「まだ決着がついていませんでしたので。」

 

八幡「それもそうか、お前からすればお楽しみをお預けにされたようなもんか……」

 

アルダン「はい……ですが、決まってしまった事を憂いていても状況は変わりません。次にオグリさんと走れる時を待つのみです。それにオグリさんが回避しなかったとしても、他の皆さんも実力のある方達ばかり。気は抜けません。」

 

八幡「まっ、とりあえず準備期間とでも思っておけ。」

 

 

前々から再戦を望んでいたアルにとっては予想外の展開になっただろうが、怪我ならば仕方のない事。誰も責められない。

 

 

アルダン「兄様、大阪杯までのトレーニングはもうお決まりですか?」

 

八幡「大体は決めてある。何だ、変更してほしいとでも言うつもりか?」

 

アルダン「オグリさんが居なかったから勝てた、なんて言われたくは無いのです。オグリさんが不在であっても実力のあるウマ娘は居ると証明したいのです。」

 

八幡「……分かった。だが可能な範囲内でだ、流石にもう2ヶ月を切ってる状況でハードトレーニングをするのは週に2〜3回が限界だ。2週間前には調整と追い切りをするんだからな。」

 

アルダン「ありがとうございます。」

 

八幡「……少しは肩の力を抜け。今から走るわけでも無いのに体を強張らせてどうする?」

 

アルダン「………そのようなつもりは無かったのですが、そう見えてしまっていたのですね。」

 

八幡「アイツ等も気付いてたと思うぞ?だから少し早く此処を出てったんだと思うし。」

 

アルダン「……あの子達には悪い事をしてしまいましたね。」

 

八幡「別に構わないだろ、元々そんなに長くいる場所でも無いんだからよ。それにそんな事を引き摺るような器の小さい奴等でも無いだろ?」

 

アルダン「えぇ、その通りです。」

 

 

 

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