比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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条件?

 

 

八幡side

 

 

いよいよ大阪杯まで2日前となり、アルの追い切りも終盤となった。他のメンバーのトレーニングも順調で、ライアンとパーマーのデビュー戦も期待が出来そうだ。ドーベルとブライトのデビュー戦はまだ先になりそうだが、その分鍛え上げる事に集中出来る。

 

 

八幡「よし、じゃあ今日もお疲れさん。各自入浴後のストレッチとかは忘れるなよ。」

 

ライアン「はいっ!」

 

ブライト「はい~。」

 

八幡「はい、それじゃあ解散。」

 

パーマー「あれ、トレーナーは?」

 

八幡「この後は直で帰る予定だからトレーナー室にはもう行かない。」

 

パーマー「だったらさ、途中まで一緒に帰ろうよ。そのくらいだったら大丈夫でしょ?別に寮に入れなんて言ってないんだから。」

 

八幡「……分かった。けど言っておくぞ、俺の後をつけたりなんてするなよ?特にそこのガラスのお嬢様と呼ばれた黒鹿毛のお嬢様?」

 

アルダン「………誰の事でしょうか?」

 

 

この部室に黒鹿毛のウマ娘はお前しか居ないだろうが。何をしらばっくれてんだよ。

 

 

ーーー学生寮前ーーー

 

 

ドーベル「着いたわね。ほらブライト、しっかりして。」

 

ブライト「ほわぁ~?」

 

八幡「まさか寝ながら歩いていたのか?」

 

ブライト「あら~?不思議ですわね~。さっきまで部室に居ましたのに~。」

 

 

マジで寝てたんじゃん……

 

 

パーマー「それじゃあトレーナー、今日もありがとうね~!ほらブライト行くよ~。」

 

ブライト「はぁ~い~……」

 

八幡「あれ、本当に大丈夫なのか?」

 

ライアン「同室のツヨシに何とかしてもらうしか無いですね。それじゃあ、あたし達も行きますね。今日もお疲れ様でした。」

 

ドーベル「お疲れ様。」

 

八幡「ん、お疲れさん。」

 

アルダン「………」

 

八幡「………帰らないのか?」

 

アルダン「兄様のご自宅にお伺いしようと思いまして。」

 

八幡「もう隠す気も無ぇじゃん。教えた日から何日も探ろうとしてるが、何でそんなに知りたいわけ?別にお前が知っても何1つメリットは無いと思うんだが?」

 

アルダン「いいえ、メリットならありますよ?」

 

八幡「ほう、お前にはあるのか……じゃあ俺のメリットは?」

 

アルダン「……兄様のメリットは………」

 

八幡「無いだろ?別にお前を家に入れたくないってわけじゃないが、流石に異性を家に上げるような事はあまりしたくないんでな。それにトレーナーが自宅に担当ウマ娘を連れ込んでいると知られてみろ、停職に加えて自宅謹慎は間違い無しだ。っていうかそもそもまだ入れねぇし。まだ契約しただけで荷物も何も無いし。」

 

アルダン「で、ですが……」

 

八幡「ですがじゃないの、ダメなものはダメなんだ。何度でも言ってや【♪~♪~】……はい、比企谷です。」

 

爺や『突然のお電話申しわけございません比企谷様。私はメジロ家で執事をしております爺やでございます。』

 

八幡「はぁ……どうも。それで、何か御用ですか?」

 

爺や『これより先は奥様がご説明してくださりますので、少々お待ちください……奥様、比企谷様でございます。』

 

 

あっ、目の前に居たんだ。

 

 

アサマ『ご無沙汰しております、比企谷トレーナー。さて、この度お電話させていただいた件なのですが、比企谷トレーナーは4月よりトレーナー寮から別の物件に移られる事になったとか。』

 

八幡「はい、その通りですが……どうしてその事を?お孫さんの誰かから?」

 

アサマ『いいえ、娘婿から直接です。』

 

八幡「娘婿………失礼ですが何方のでしょうか?」

 

アサマ『アルダンとラモーヌの、ですよ。彼は不動産の経営をしていましてね、なので今回の比企谷トレーナーのご契約も正規のルートで知る事が出来たというわけでございます。』

 

八幡「入手ルートは分かりました。それで、まさかそれだけの理由でお電話をしたわけではありませんよね?」

 

アサマ『勿論です。娘婿と話し合って決めた末、今回のご契約に加えてこれからお支払いする家賃や光熱費を全て免除またはメジロ家が負担する事にいたしました。』

 

 

え………マジですか?

 

 

アサマ『つきましては、少しお願いしたい事がございます。』

 

八幡「あっ、もしそれが条件という事なのであればお断りします。」

 

アサマ『そのような事ではございません、簡単な事です。比企谷トレーナーの引っ越し後に訪問したいと孫娘達が言うようであれば、入れてあげてほしいのです。勿論、見せられる範囲で構いませんので。』

 

八幡「……分かりました。それだけの事をしてくれるのです、俺も妥協しましょう。」

 

アサマ『ご無理を言ってしまったようで申しわけありません。その時が来ましたら、よろしくお願いします。』

 

八幡「分かりました、出来る限りそうしましょう。」

 

アサマ『感謝します、比企谷トレーナー。では、失礼いたします。』

 

 

………ふぅ、これは目の前に居る奴が1番喜びそうな報告が出来ちまったな。まぁ、まだ言うつもりはねぇけど。

 

 

八幡「さて、帰るか。お前も早く中に入れ、3月とはいえまだ冷えるんだから。」

 

アルダン「……兄様はやっぱり意地悪です。」

 

 

その内なったら招待するから我慢してくれ、もうすぐそうなるんだから。

 

 

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