比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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依頼と質問

 

八幡side

 

 

これでアルはGⅠを4勝……単純な数字だけでならラモーヌを超えた数字になる。そしてこれはアルの両親から教えてもらった事なのだが、ジュニア・クラシック・シニアの3クラスで勝利を収めたメジロのウマ娘はアルダンが初だそうで、これも快挙だそうだ。そもそもの話、過去にもそんなウマ娘は未だに存在しない。ジュニアからクラシック、ジュニアからシニア、クラシックからシニアという2年連続勝利という例はあっても、3年連続勝利はアルダンが大阪杯を勝利するまで現れなかった記録だ。

 

その影響もあってか、今朝の新聞は中々に賑わっていた。

 

 

【メジロアルダン、大阪杯を勝利!!3年連続GⅠ勝利の新記録樹立っ!!】

 

【遂に姉を超えたかっ!!GⅠ4勝と中距離最強を証明!!】

 

【春の中距離王者はメジロアルダンっ!!脚部不安の陰り無しっ!!】

 

【大阪杯の冠はメジロアルダンが奪取!メジロ家に新たな新風現るっ!】

 

 

……みたいな感じで新聞の表紙はアルの事でたくさんだった。4月に入って新入生も入って来たばかり、それでいきなりこの騒ぎようだから中々に凄いと言ってもいいだろう。その当の本人はというと、特に驕る事も踏ん反り返る事も無くいつも通りに過ごしている。その辺は流石メジロのウマ娘だと思う。

 

 

八幡「次は宝塚記念だとして、その後は……やっぱ天皇賞にリベンジだよな。トライアルには……今はまだ未定にしておくか。」

 

ラモーヌ「ねぇ比企谷さん、貴方もそう思わない?」

 

八幡「済まん、1つも話聞いてなかった。で、何?」

 

ラモーヌ「人の目程、物を語るものは無いと私は思うの……貴方の瞳を見ていると特にそう思うの。」

 

八幡「悪い、俺にはサッパリの世界観だな。」

 

ラモーヌ「あら、『目は口程に物を言う。』ともいうでしょう?そうは思わなくて?」

 

八幡「そんな事に同意を求められてもな……っていうか何でそんな話になってんの?」

 

ラモーヌ「特に理由は無くてよ。」

 

八幡「ねぇのかよ……」

 

 

だったらこの部屋から出て行ってくれませんかね?君は俺の担当じゃないから、本来此処に居るのは良くない事なんだが?

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「どうぞ。」

 

たづな「失礼いたします。比企谷トレーナー、お疲れ様です。先日の大阪杯をメジロアルダンが勝利された事で、多数のご依頼が来ておりますので、こちらの書類をお渡ししておきますね。」

 

八幡「あるがとうございます……って、かなりあるんですね。」

 

たづな「この界隈では影響力のあるメジロのウマ娘ですからね、これを機にと考えているのでしょう。本当のところは分かりませんが。」

 

八幡「まっ、メジロと関係を持っておきたいと思う会社は多そうですしね。」

 

たづな「では、確かにお渡ししましたので、失礼しました。」

 

八幡「……とりあえずはアルと相談してから決めるか。俺1人で決めても仕方ないし。」

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

八幡「ふぅ……ひと段落だな。」

 

アルダン「お疲れ様です、兄様。」

 

八幡「あぁ、お疲れ……アル、居たのか。」

 

アルダン「やっぱりお気付きではなかったみたいですね。1時間程前からこの部屋に来ていたのですが、とても集中して作業をしておられましたので……お声がけするのも迷惑かと思い、待っていました。」

 

八幡「全然そんな事無いぞ。寧ろ身体を揺すってくれないと気付かない時もあるくらいだから、要がある時は遠慮無く声かけてくれ。それで、どうかしたのか?」

 

アルダン「いいえ、用事は特にありません。ただ、兄様はどうされているのかと思ってこちらに来た次第です。」

 

八幡「トレーナーとしての業務をしているだけだ。あぁそうだ、ちょうどアルも来てくれている事だしコレを見てくれるか?」

 

アルダン「コレは?」

 

八幡「お前への依頼ってヤツだ。テレビに取材、モデルと色々だ。その辺りの事はお前に任せる。受けてみたいのがあれば相談に乗るし、気が乗らなければ全部断るし。まぁ気軽に考えてみてくれ。」

 

アルダン「分かりました。では1度、こちらを預からせていただいてもよろしいでしょうか?」

 

八幡「あぁ、構わない。」

 

 

よし、これで1つ仕事が減った。後はアルの返答次第だな。

 

 

アルダン「ところで兄様、1つお尋ねしても?」

 

八幡「ん?」

 

アルダン「兄様はダンスのご経験はございますか?」

 

八幡「ダンス……それってどんな?ウイニングライブのようなダンスか?それとも社交会みたいなダンスか?」

 

アルダン「後者の方ですね。」

 

八幡「生憎と経験は無いな。お前も分かっているとは思うが、トレーナーにそんな事が必要かどうかと言われれば必要じゃないからな。」

 

アルダン「ふむ………では和服と洋服、どちらごお好みですか?」

 

八幡「急にまた全然違う質問?ん~似合うならどちらでも。」

 

アルダン「では最後に私がヘリオスさんのような言葉遣いをしたらどう思いますか?」

 

八幡「頭やられたんじゃないかって思う。」

 

アルダン「……ありがとうございます。」

 

八幡「その質問、何か意味があるのか?」

 

アルダン「えぇ勿論。無ければ意味を成しませんから。」

 

 

うん、まぁ確かにその通りではあるけどよ……ちょっと質問のチョイスに癖があったからよ。特に最後の質問に至っては全く分からんし。

 

 

 

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