比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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久々に2人で

 

 

八幡side

 

 

タリアト「何年ぶりだろうな、お前とこうして酒を交わすのは……確か20歳になって初めて居酒屋に行った時か?いいや、その後も行った記憶はあるな。私も歳だな、弟子と酒を交わした回数すら忘れてしまっているとはな。」

 

八幡「いや、流石に俺も行った回数までは把握してませんよ。けど確か、最後に行ったのは俺がトレセン学園のトレーナー試験に合格した時だったと思います。あの時の先生の食いっぷりと飲みのペースはいつにも増して凄かったですから。」

 

タリアト「聞いているとは思うが、師もアメリカで大歓喜していたとアドミラルも言っていたぞ。」

 

八幡「聞きました、この表現が合っているかどうかは分かりませんが、狂喜乱舞だったとも言ってましたね。」

 

タリアト「師の言葉を借りるのであれば、可愛い孫弟子だからだろうな。今この状況を知ったら間違いなく羨むだろうな。」

 

八幡「だからって連絡とか自慢とかするのやめてくださいね?苦労するのは俺なんですから。」

 

タリアト「その時は師に付き合ってやってくれ。数少ない孫弟子との時間なのだ。」

 

八幡「それを言われたら何も言えないじゃないですか……」

 

 

俺は今、先生と2人で都内の居酒屋で久々に飲みに来ている。確か合格祝いの時もこうやって2人で飲み食いしていた。とは言っても、月に1~2回は先生に連れて行ってもらってたから、実はかなりの回数連れて行ってもらっている。でも色んな形だ。今日みたいに居酒屋だったり、バーで飲んだり、普通に食事みたいだったりと、本当に色々だ。

 

 

タリアト「しかし驚いたぞ、お前があのメジロの専属トレーナーと聞いた時は。海外でも有名だからな、メジロのブランドは。」

 

八幡「そうでしょうね。俺も少しギャップに思うところがあります。俺の前では普通にしていても、いざお偉方の前にすると堂々としていますから。流石はメジロのウマ娘だと感服する時があります。担当トレーナーとしては、常に見られている意識を忘れないようにしています。」

 

タリアト「そうか。まぁ今くらいはその意識を忘れろ、此処にはそういう無粋な事を言う輩は居ない。私とお前だけなのだからな。」

 

八幡「えぇ、存分に気を抜きながら食事を楽しみますよ。」

 

タリアト「あぁ、そうするといい。今くらいは仕事の事は忘れろ、そういう時間も必要だからな。」

 

 

俺は先生と会話をしながら食事を楽しんでいる。先生は3月で大学を退職して、今は自由にしているらしい。まぁ先生なら働かなくてもこのまま余生を過ごせるくらいの貯蓄があるから問題無いだろうしな。俺も先生に近況報告をしたりしているのだが………

 

 

タリアト「八幡……家を借りたのならもっと早く言って欲しかったぞ。お前の時間が空いた時にでも招待させてくれ。」

 

八幡「それは構いませんけど、頻繁に来るのはやめてくださいね?きっと他にも家に押しかけてくるのが居そうなので。」

 

タリアト「?まさか交際相手でも出来たのか?」

 

八幡「冗談はよしてください、俺に交際相手なんか出来るわけないじゃないですか。違います、俺の同僚が来るかもしれないって事です。俺の作る飯が気に入ったから来るかもしれないって事です。まぁ、家の場所は教えてないですし、まだ可能性の範囲内の話ですけど。」

 

タリアト「お前の料理か……私も久しく食べていないな。よし、ならばその内行くとしよう。」

 

八幡「先生まで………まぁ、先生ならいいか。」

 

タリアト「八幡。お前の近況は一応、師にも伝えてある。その上で今の内に伝えておこう。まだ確定ではないが、今年のジャパンCは師も日本に来るかもしれないという事だ。」

 

八幡「それって正式な形で来日するって事ですか?」

 

タリアト「その辺りの事はまだ未確定だが師の事だ、来る事が確定すれば必ずお前の家に泊まると息巻いて来る事になると思うぞ。」

 

八幡「それっていいんですか?」

 

タリアト「師が細かい事を気にするような人に見えるか?」

 

八幡「見えませんね。寧ろそれと決めたらその道しか行かなそうな人ですからね。」

 

タリアト「そういう事だ。決まったらお前にも知らせる、その時は準備だけはしておいてくれ。」

 

八幡「分かりました。まぁ俺もプロフェッサーの顔は見たいですし、断りはしませんよ。」

 

 

ジャパンCかぁ……去年はアメリカのペイザバトラーがオグリとタマモクロスを抑えて優勝したんだよな。今年はどうなるか……けど、俺達にもチャンスはあるよな。アルダンはダービーを勝ってるし、2,400mを走り切ってるわけだから勝てる見込みはある。

 

 

タリアト「八幡、次は何を飲む?もう空だぞ。」

 

八幡「……じゃあ同じので。先生はまだ食べられるんですか?一応俺もまだ食べられますけど、そんなには食えませんよ?」

 

タリアト「私からすれば、この場にある量だけでは足りんがな。」

 

八幡「……先生ってそんなに食べられましたっけ?なんか前よりも食べる量増えてるような気がするんですけど……俺の気のせいですか?」

 

タリアト「今日は特別、食べる量が増えているかもしれんな。これもお前の影響だろう。」

 

八幡「そんな顕著に影響って出るんですか?」

 

タリアト「現にこうやって出ているのだからそうとしか言う他あるまい。」

 

 

じゃあ、そういう事にしておきます。

 

 

 

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