比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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盛大な勘違い

 

 

アルダンside

 

 

アルダン「では次の安田記念は応援に行かなければなりませんね。」

 

ヤエノ「そうですね。チヨノオーさんの久しぶりのレースですからね。」

 

チヨノオー「えへへ……1着獲れるように頑張りますっ!」

 

 

大阪杯から1ヶ月が過ぎて、今は5月。クラシック競走の興奮が冷め止まない中でシニアクラスのウマ娘も大きく動きを見せています。タマモクロスさんがトゥインクルシリーズを退いてからは、オグリさんが中心となっていますが、今は怪我で療養中。天皇賞・春も見送りましたので、次は宝塚記念になりそうです。春のレースを2つも回避する事になってしまったのは本人にとっても予想外の事でしょうが、【急いては事を仕損じる】とも言います。今は焦らずじっくりと完治するのを待つ時だと私は思っています。

 

 

ヤエノ「しかし、この前の天皇賞・春には驚かされました。まさか中央に移籍して僅か5ヶ月でGⅠを、しかもこれまでの適性を全て無視した上での勝利でしたからね。」

 

アルダン「そうですね……しかも後ろに5バ身の差をつけての勝利です、きっと中距離でも良い走りをすると思われます。」

 

チヨノオー「その、教室ではどのような感じなんですか?」

 

アルダン「とても友好的な方ですよ。特にお祭りがお好きみたいでして、トレセン学園にもイベントがあると聞いた途端、楽しそうにしておられましたから。」

 

ヤエノ「ほう、お祭りですか……」

 

アルダン「今年の聖蹄祭に参加出来なかった事には、とても悔やんでおいででした。」

 

チヨノオー「そうでしょうね………」

 

 

白くなっていましたからね、イナリさん……タマモクロスさんの言葉が気にならないくらいには。

 

 

ヤエノ「そうとなれば、イナリワンさんの次のレースは宝塚記念でしょうか。」

 

アルダン「順当に行けば、そうなるでしょうね。」

 

ヤエノ「オグリさん以外にも強力なライバルがまた出てきましたね。」

 

アルダン「それは貴女達も含まれていますよ。私にとっては大切な友達でもあり、負けたくないライバルでもありますから。」

 

ヤエノ「……えぇ。次の宝塚記念では私が先着してみせます。」

 

アルダン「私も負けるつもりはありませんからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六平「おう、お前等確かオグリの同期連中だったな?」

 

アルダン「っ!これはこれは六平トレーナー、お疲れ様です。どうかなされましたか?」

 

六平「あぁ、ちょいとオグリを探してんだが……見てねぇか?」

 

ヤエノ「いえ、お見かけしておりませんが……急ぎですか?携帯で呼んではいかがでしょう?」

 

六平「アイツは携帯も碌に触れない奴でな、持ってねぇんだよ。ったく、方向音痴の行動は見当もつかねぇぜ。邪魔したな。」

 

アルダン「……行ってしまいましたね。」

 

チヨノオー「はい、何だったんでしょうか?」

 

アルダン「さぁ………」

 

チヨノオー「でもよかったんでしょうか?お手伝いしなくて。」

 

ヤエノ「また会った時に見つからなかった時は、探すのを手伝う事にしましょう。」

 

 

ーーー数時間後・廊下ーーー

 

 

チヨノオー「あの後、トレーナーさんは大丈夫だったんでしょうか?」

 

ヤエノ「見つけられた事を祈る以外ありませんね。」

 

アルダン「時間もかなり経っていますし、流石に見つかったとは思いますが……」

 

チヨノオー「そうだと良いんですけど……あっ、あの人ってアルダンさんのトレーナーさんですよね?」

 

アルダン「……そうですね、お休みだというのに今日もお仕事をされているみたいですね。」

 

ヤエノ「トレーナーという職業も忙しいですからね、無理もありません。」

 

 

 

シービー『はっちまぁ~ん!!

 

八幡『ん?何だシービーか、どうした?』

 

シービー『あっそういう反応しちゃダメなんだよ八幡~!しかも『何だ』って何さ『何だ』ってぇ~!』

 

八幡『近い近いうるさいやかましい煩わしい、耳元で大声出すな。ってか何?俺今仕事中。』

 

シービー『八幡~………お家デートしよっ♪』

 

八幡『………』ジトォ∼…

 

シービー『ちょ、何さその目っ!?まるであたしが変な事を言ったみたいな反応じゃん!』

 

八幡『そういう目をしてんだよ。お断りだ、受けるメリットが無い。』

 

 

 

チヨノオー「……アルダンさんのトレーナーさんとミスターシービーさんって仲が良かったんですね。」

 

ヤエノ「えぇ、初めて見ました……普段は飄々としている彼女が、あんな風になるなんて。」

 

アルダン「………」テクテク…

 

ヤエノ「?アルダンさん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルダン「兄様。」

 

八幡「?おぉアルダン……どうした?」

 

アルダン「?何がでしょうか?」

 

八幡「いや、なんか……雰囲気いつもと違うから。」

 

シービー「ねぇ八幡、いつだったら大丈夫?いつだったら行ける?」ウキウキッ!

 

八幡「行きません。もうホントその誘いしつこいからやめてくんない?」

 

アルダン「シービーさん、兄様の言う通りです。過度なご勧誘はおやめください。いくら兄様の新居にご興味があるとはいえ、あまりにも不躾が過ぎると思われます。」

 

シービー「………え?八幡って今寮じゃないの?え、引っ越ししたの?」

 

アルダン「……え?兄さ……?」

 

八幡「コイツに1番耳に入れて欲しくない事を入れられてしまった………はぁぁぁ~………」

 

シービー「嘘っ!!八幡ってばいつの間に寮から1人暮らしになったの!?何それ興味津々~すっごい楽しそうなんだけど~っ!!ねぇねぇ、今度遊びに行ってもいいっ!?良いよねっ!?」グイグイッ!

 

アルダン「あ、あの……兄様。私、もしかしたらとんでもない勘違いを………」サァ…

 

八幡「あぁ、盛大な勘違いをしたな……罪滅ぼしとして、目の前に居る暴走ウマ娘を止めるの手伝ってくれ。」

 

 

どうやら兄様はシービーさんのご自宅にご招待されていたみたいで、それを断っていたみたいなのです。それを私は兄様の家にシービーさんが行くという勘違いをしてしまい、益々シービーさんをその気にさせてしまったのです………

 

 

 

 

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