八幡side
昨日のカフェとお友達のおかげで色々と思い付いた事や思い出した事がある。そして昨夜、俺も頭と心を少し落ち着かせながら考えてみた。その結果、これが1番ベストだと俺の中で決まった。それにこれは本来俺達のあるべき姿だと思った。
八幡「……なんか、久々によく寝られた気がする。目覚めも良い、良い感じだ。」
さて、朝飯食って色々準備するか。昨日トレーニング出来なかった分、今日はそれなりのメニューにするか。まぁエアグルーヴは追い切りだからそんなキツいのは用意しないけどな。
ーーー食堂ーーー
葵「比企谷君、今日は何だか機嫌良さそうですね。」
八幡「ん、そうか?」
葵「はい、何だかいつもより少し明るく見えます。」
八幡「……そうか?あんまり変わった事はしてないつもりなんだが?」
まぁ、きっとエアグルーヴの件で解決出来そうだからだろう。だからか少しマシになってるんだろう。昨日寝る時から今に至るまで調子良いしな。
東条「けれど最近の貴方と今日の貴方は違って見えるわ。最近の貴方は少しだけやつれて見えてたけど、今日の貴方は幾らかマシに見えるわ。」
八幡「え、そんなにですか?」
同期1「おハナさんと葵ちゃんの言う通りだよ?ところでさ〜比企谷君、今日は眼鏡は付けないの?」
八幡「………何で?」
葵「だって比企谷君、ここ最近あんまり眼鏡付けてないじゃないですか。」
東条「偶には付けたらどう?」
八幡「付けるのはいいんですけど、付けてたら耳裏痛くなるんで嫌なんですよ………それと一応聞いておきますけど、俺の近くに居る女性達って俺の眼鏡姿目当てですか?」
同期1「あははぁ〜……やっぱ分かる?」
すると周りに居る2〜30代の女性トレーナー達は目を逸らす、苦笑い、ニッコリ笑顔と様々な反応を見せてきた。そんなに良いもんなのか?
八幡「………今は眼鏡持ってないって言ったら?」
女性トレーナー達『えええぇぇぇ〜………』
八幡「何なんすかその反応………てかあれ伊達眼鏡だから付ける意味無いんですけど?」
「良いじゃないですか!比企谷先輩の眼鏡姿、カッコ良いんですから!」
「そうよ、減るものじゃないんだから!」
八幡「………ご馳走様でした〜。」
「あっ、逃げた!」
葵「ちょっ、比企谷君!」
逃げるが勝ち!それに俺、今眼鏡持ってねぇし〜!さて、トレーニングまでどうすっかなぁ………
ーーー放課後ーーー
なんか今日は1日中良い気分で過ごせたなぁ。
シービー「あっ、は~ちまん♪」
八幡「おぉ、シービー。」
シービー「ねぇねぇ八幡、今日あたしトレーニングに参加してもい〜い?」
八幡「おう、いいぞ。今日は少し強度上げてくつもりだ。それで良いなら来い。」
シービー「………」
八幡「……どうした?」
シービー「八幡さ……今日良い感じだね!」
八幡「そうか?なんか誰からもそう言われるんだが、そんなに違うのか?」
シービー「だって八幡、普通ならあたしの参加断るじゃん?なのに今日は最初からいいって言うんだもん、機嫌良いでしょう?」
八幡「まぁな。んでどうする?まだお前の答え聞いてないけど。」
シービー「する〜♪」
ーーー部室ーーー
ガチャッ
八幡「居るか〜?」
フジ「やぁ八幡トレーナーさん、待ってたよ。」
八幡「おう、今日はシービーもトレーニングに参加するからよろしくな。」
エアグルーヴ「……トレーナー、少しいいか?」
八幡「ん、あぁ。俺からも少し話がある。ちょっと外に行くか。」
エアグルーヴ「あぁ。」
ーーーベンチーーー
エアグルーヴ「……昨日の事で色々考えた。私は「少し待ってくれ、俺からでいいか?」……あ、あぁ。」
八幡「俺もお前と同じで、昨日の夜に色々と考えてみた。この前の事はお前も理解はしてるな?」
エアグルーヴ「あぁ、もう理解している。私の勘違いだった。」
八幡「なら良かった、あの時の俺達は互いに関わり過ぎていたと思う。」
エアグルーヴ「な、何?」
八幡「俺は……俺達は忘れてたんだよ。お前と俺が契約する時に互いに利用し合う関係だった筈だ。それにお前も『トレーニングとレースにのみ』気を配るように言っていた。それを今更思い出した。」
エアグルーヴ「………」
八幡「だからよ、また前みたいに戻ればいいって思ったんだよ。俺とお前はレースとトレーニングだけで繋がってる関係だ。お前の言っていた私的な時間に口は出さないようにするべきだと俺は結論付けた。」
エアグルーヴ「なっ………」
八幡sideout
エアグルーヴside
今、トレーナーが言ったのはどういう事だ?前に戻ると言ったのか?これからは互いに理解し合って行くのではないのか?
八幡「だから俺はこれから『トレーニングとレース』にのみ力を入れる。」
エアグルーヴ「ま、待て……それでは我々の関係は良好にならないではないか。」
八幡「その必要も無いだろ、元々は利用し合うだけの関係だ。それに戻るだけだ。その方が良いだろ。」
エアグルーヴ「い、いや……だが………」ボソッ
私は……これから、お前の事を………何故だ、どうして私がなす事全て裏目に出るのだ………