比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夏の初戦

 

 

八幡side

 

 

函館に来てから2週目の日曜日に突入して、今は午前11時半。もうすぐ函館3レースのメイクデビュー戦が始まろうとしている。このレースにはライアンが出走登録をしていて、今は1番人気に支持されている。距離は2,000mで天候も晴れているから申し分無いと言えるだろう。既にパドック紹介も終わってこれから本バ場入場というところ。

 

 

ライアン「じゃあトレーナーさん、行ってきます!」

 

八幡「おう、行ってこい。」

 

ライアン「はいっ、勝ってきますね!」

 

 

作戦会議を終えたライアンはまっすぐコース場の方へと向かって歩いて行った。

 

 

八幡「……さて、俺も戻るか。」

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

八幡「戻った。」

 

アルダン「お帰りなさいませ、兄様。」

 

八幡「あぁ、ただいま。」

 

ブライト「それで、ライアンお姉様はどうでしたか?」

 

八幡「あぁ、変に緊張した様子も無かったし、あのままの調子で行けば楽々勝てると思うぞ。不安面があるとすれば、他のウマ娘達がどんな戦略で来るかだな。」

 

ブライト「ん~?気になる事でも?」

 

八幡「ライアンを含めて3レースのメンバーの殆どが後方脚質を得意としているウマ娘なんだよ。ライアンには中団もしくは少し後方にって指示は出してあるが、状況によっては前に行かざるを得ないって事だってあり得る。その場合は不利を承知で頑張ってもらうしか無いな。」

 

ドーベル「大丈夫かな、ライアン……」

 

アルダン「ライアンならきっと大丈夫ですよ。」

 

パーマー「アルダンさんの言う通りだって皆。だってあれだけそれにあたし達が不安な表情してたらライアンも不安にさせちゃうよ?普通に応援するに限るでしょ!」

 

八幡「そうだな、お前達は普通に応援してやれ。もしかしたらこの不安が杞憂に終わる事だってあり得るかもしれないんだからな。」

 

 

そして発走時間の45分になって発走の音楽が函館レース場全体に鳴り響いた。6人のウマ娘がゲートに向かって歩き出し、ライアンも集中した表情でゲートへと向かった。

 

 

実況『函館3レースが間も無く発走されます。6人のウマ娘達が最初の勝利を掴みに争います。1番人気にはメジロライアンが支持されています。2番人気にはワコーラツール、3番人気にはジングウドリーム。このメイクデビューを制するのは果たしてどのウマ娘でしょうかっ!?』

 

 

ガッコン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーマー「いやぁ~ホントに杞憂だったね!まさかあそこまで完璧に勝っちゃうなんてね~!」

 

ドーベル「うん、だって5バ身差だったもんね。」

 

ライアン「ありがとう2人共!でも良かったよ、無事に勝つ事が出来て。」

 

 

結果は今聞いた通りなのだが、メイクデビューの結果はライアンが2着に5バ身差をつけて勝利した。展開としては予想していた通り、ライアンは中団よりも前のポジションどころか、2番手でレースを進める事になってしまった。それからも位置を変える事無く直線まで良い展開で迎えると、一気に脚を使って直線を駆け抜けた。直線だけで5バ身、しかも函館は直線は短いからこれがもし京都や東京、新潟だったらもっと差がついていたかもしれない事を考えたら、次は重賞でもいいかもしれないが、適性の合うレースが無いからOPレースになるだろうな。

 

 

八幡「さて、ライアンは無事に勝つ事が出来たから、次はパーマーの番だぞ。」目指すは5バ身以上の着差だ。」

 

パーマー「ライアン以上に差をつけて勝つのが目標っ!?」

 

ライアン「良いですねそれ!パーマー、頑張ってね!」

 

パーマー「ちょっとライアン、デビュー戦が終わって緊張感が抜けたからって無茶ぶり言わないでくれるっ!?出来る限り頑張るけどさっ!」

 

ドーベル「じゃあパーマーの目標はデビュー戦の勝利と5バ身以上の差をつけて勝つ事ね。出来なかったらどうしよっか?」

 

八幡「1日中お嬢様言葉とかどうだ?」

 

ライアン「あっそれ良いですね!」

 

パーマー「じゃあもしあたしが5バ身以上の着差で勝てたら、ライアンがお嬢様言葉ねっ!」

 

ライアン「うん、いいよ。」

 

アルダン「でしたら、もしパーマーが5バ身差以上で勝てた場合は、トレーニング後のプロテインを1週間禁止にしませんか?」

 

ライアン「えっ!?」

 

パーマー「アルダンさんナイスッ!それにしよっか!よぉ~しやる気出てきたぁ~!」

 

八幡「とりあえず施設に戻るぞ。」

 

 

ーーー宿泊施設・大広間ーーー

 

 

八幡「よし、夕食にする前に今後の事な。明日は休みにするからこの前と同じように観光を楽しんでも構わない、明後日からトレーニングを始めるからな。ライアンの次走については学園に帰ってから決めたいと思ってるんだが、走りたいレースとかはあるか?」

 

ライアン「今の時点ではありません。なのでトレーナーさんの言う通り学園に戻ってから決めます!」

 

八幡「ん、了解。じゃあそういう事で。じゃあいつものように夕食の時間になったらまた集合な。」

 

ドーベル「それじゃあ1回部屋に戻ろう?」

 

パーマー「ライアン、レースの事色々と教えてよ~!」

 

ライアン「勿論だよっ!」

 

アルダン「良いスタートを切れて良かったですね。」

 

八幡「そうだな。後はパーマーが勝つ事と、誰1人怪我無くこの函館を過ごせる事だな。」

 

 

 

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