比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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函館の夜

 

 

八幡side

 

 

ライアンのデビュー戦から早3週間が経ってもうすぐ7月が終わろうとしているのだが、7月だというのに暑いと感じる方が少ないと感じるのは、やっぱり北海道に居るからなのだろう。パーマーのデビュー戦までは残り2週間を切っていて、本人もやる気を徐々に上げていってる。本人が言うには『ヘリオスも応援に来てくれるみたいだから、恥ずいところは見せられない。』という事らしい。そんなに気負わず、アイツらしい走りをしてくれればそれで良いんだけどな。

 

そんで今はトレーニング終わりで夕食を済ませた後で、俺は夜の函館の街を歩いているところだ。学生のアイツ等には行かせられない大人の店に行くってところだ。

 

最初に言っておくが、決して怪しい店に行くわけじゃないからな?俺だって偶には酒を飲みたいって思う時がある。だからこれから行く場所は………バーだ。

 

 

カランカランッ

 

 

マスター「いらっしゃ~い。」

 

八幡「………」

 

 

事前に調べたが、このバーはあまり騒がしくなく、静かに飲む人がよく集まると口コミが多かった。だから俺もこうして此処を選んだってわけだ。

 

 

マスター「こちらアラカルトとドリンクメニューね。」

 

八幡「……シンガポールスリングとアラカルトはソーセージ盛り合わせで。」

 

マスター「はいよ~。お兄さん見ない顔だけど、この辺の人?」

 

八幡「いえ、仕事で来てます。今住んでる所は東京です。」

 

マスター「東京かぁ~都会中の都会だね~。お仕事は何してるの?」

 

八幡「ウマ娘のトレーナーです。」

 

1「え、トレーナーさんっ!?超エリートじゃん!」

 

2「もしかしてお仕事ってウマ娘をレースに出させるとか?」

 

八幡「そんなところです。来月に1人レースに登録させてます。職務関係上、名前は言えませんけど。」

 

2「聞く気無いって~。でもそっかぁ~トレーナーさんかぁ~。」

 

マスター「はい、シンガポールスリングね。ソーセージはもうちょっと待ってね~。」

 

1「じゃ、函館と東京の出会いに乾杯~!」

 

2「かんぱ~い!」

 

八幡「乾杯。」

 

 

おいおいどこが静かなんだよ、普通に絡まれてんだけど……

 

 

1「それで?此処に来たって事は悩みでもあるの?」

 

八幡「……いえ、ありませんけど。ただ静かにお酒が飲めればと思って此処に来ただけです。」

 

1「あぁ~そういうね?成る程成る程~。」

 

2「お兄さんね、その情報ちょっと古いかも。このバーって確かに前までは静か~な感じだったんだけど、雰囲気少し明るくなったから、それなりにうるさい人も来るよ?」

 

八幡「そうですか……まぁ俺はマイペースに飲めればそれで構いませんので。」

 

2「達観してるね~。」

 

1「余裕のある大人って感じするね~。」

 

マスター「ほらほら、静かに飲みたいって言ってる人の邪魔したらダメだよ。はい、ソーセージ盛り合わせ。」

 

1「えぇ~別に邪魔してるわけじゃないんだけど~マスタ~。」

 

八幡「騒ぎ過ぎなければ気にしません。それに、このくらいでしたら大丈夫です。」

 

2「流石東京の人っ!懐が深い~!」

 

 

……このくらいだったら、あの小うるさい大型犬ウマ娘で慣れてるしな。

 

 

マスター「それにしても、トレーナーさんが此処に来るのは初めてだよ。こっちにはいつから居るの?」

 

八幡「7月初めからです。それからずっとですね、来月のレースが終わったら向こうに帰ります。」

 

1「すぐ帰っちゃうんだ~勿体な~い!もうちょっと居れば良いのに~!」

 

八幡「担当してるのは1人じゃないので。まだ他にもレースを控えているウマ娘が居ますので長居は出来ないんですよ。」

 

2「やっぱ大変なんだね~。」

 

八幡「大変なのはもう慣れました。」

 

 

カランカランッ

 

 

マスター「いらっしゃ……い。」

 

「どうも~あっ、1ちゃんに2ちゃ~ん!今日も会えたね~!」

 

1「あ………どうも。」

 

2「こんばんは……」

 

 

明らかにトーンダウンしたな、この人と何かあったのか?

 

 

「ん?見ない奴が居るな、お前誰だよ?」

 

八幡「………」

 

「おいっ!お前に言ってんだよ、聞こえねぇのか!?」

 

1「あ、あの、お兄さん……」

 

八幡「何ですか?」

 

1「この人には逆らわない方が良いよ、だって……」

 

「俺はこの函館の市長の息子だからなっ!」

 

八幡「………」

 

2「だ、だからこの人には「質問、いいですか?」え、な、何?」

 

八幡「この人、今市長の息子と言いましたけど、現在のご職業は?」

 

「はぁ?お前に何の関係が「言えないようなご職業なのですか?それはさぞかしご立派なのでしょうね?」何だとっ!?」

 

八幡「それとも市長の息子である事でしか周りにひけらかす事の出来ない方なのですか?」

 

「何様だお前はっ!?俺はこの町の市長の息子だぞっ!?俺に歯向かったらどうなるか分かってるのかっ!?」

 

八幡「分かりませんね。一体どうなるのか詳しく説明してくれませんか?貴方が言った事全てを聞き終わってから函館の市長に電話で確認しますので。」

 

「ぐぬぬ……」

 

八幡「マスター、確かこのお店には犯罪防止の為に防犯カメラが付いてますよね?パッと見で4台程。どのカメラにも音声機能は付いてますか?」

 

マスター「っ!うん、付いてるよ。映像と音声両方対応してるよ。」

 

八幡「そうですか。ではそのデータを市長宛にプレゼントしてみてはどうです?きっと大喜びすると思いますよ、自分の息子がこんなに立派な事をしているんだと知る事が出来るんですから。」

 

「ま、待て!余計な事はするなよ!どうなると思って「言えるものなら言ってみろ。ただし、その時はお前も覚悟しておくんだな。」ぐぬぬ……覚えてろよっ!!」

 

 

バタンッ!!!

 

 

八幡「……さて、じゃあ俺も帰ります。あぁそれと……念の為にこのボイスレコーダー置いてきますね。どうするかはマスターに任せますので。というわけでお勘定お願いします。」

 

1「いいよいいよ、お姉さん達が払うからっ!!」

 

八幡「え、いや「助けてくれたお礼っ!それとマスター、そのボイスレコーダーと防犯カメラの映像、市長に送っちゃおうよ!アイツ絶対に我が物顔でこの町徘徊してるだろうし~!」……」

 

マスター「そうだね。この際だし色々な人に聞いて回ってから市長に送ろうかな。あの様子だとあちこちで悪さをしているだろうしね。」

 

2「賛成っ!私達の方でも色々とやっとくから!」

 

1「じゃあマスター、金額教えてっ!」

 

 

その後、俺は本当にバーで出会った女性に奢ってもらう事になって、そのまま帰路に着いた。

 

そして1週間後、函館市長がこれまで息子が行ってきたであろう様々な非行を公開と共に謝罪し、息子にも土下座で謝罪させた。しかも町のど真ん中でだ……全部テレビで見たものだったが、息子の顔は酷いものだった。相当お灸を据えられたんだろう………因みに息子は無職だったらしく、簡単に言うと親のすねかじりだった。それなのによくもまぁあの態度で来れたものだと感心してしまった。

 

 

 




何でこれを書いたのかは自分でもよく分かりません……

※ようつべでそういうスカッと系のを見てるからかも。
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