比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お土産とご招待

 

 

八幡side

 

 

2人のデビュー戦が終わって、俺達チーム・メジロは学園に戻ってきた。殆どの学生達は夏合宿に参加しているかレースに出ているかで学園には少数の生徒しか残っていない。だから学園にはいつものような騒がしさは無く、今までに見た事無いくらいの静寂っぷりだ。

 

今後の予定としてはアルダンは毎日王冠に出走させるつもりだ。ライアンとパーマーに関してはまだ検討中の段階で、重賞に出すかそれともOPレースにするかで2人と相談するつもりだ。デビュー戦を勝った2人はこの勢いのまま次走も勝ちたいところだが、アルダンはそう簡単ではない。まだ分からないが、毎日王冠には去年もレースに出走したオグリが出てくる可能性が高い。これからはオグリも参戦する事を想定したトレーニングが必要になるだろう。

 

 

八幡「どうぞ、函館のお土産です。」

 

タリアト「ほう……ワインか。今日は良い酒が飲めそうだな。」

 

八幡「良い肴も作りますね。」

 

タリアト「期待している。そうだな、ワインだからやはりチーズを使ったものが良いな。」

 

八幡「じゃあチーズを使った料理は絶対に用意しますね。他に何か希望とかありますか?」

 

タリアト「いいや、他はお前に任せる。」

 

八幡「それじゃあ他の料理もなるべくワインに合いそうな料理を作りますね。」

 

 

東京に帰った俺は先生と会う段取りを事前に済ませて、今は俺の家でお土産を渡すと同時に今晩の料理のリクエストを聞いている。

 

 

タリアト「八幡、ちょうど今この家に私達が揃っているからこそ聞いておく。師と連絡は取り合っているのか?」

 

八幡「いえ、プロフェッサーとはあまり……」

 

タリアト「偶には連絡してやれ。あの人の数少ない楽しみだろうからな。今、してやったらどうだ?」

 

八幡「……でしたら先生は余計な事を言わないでくださいよ?先生が横から出てきたら絶対四面楚歌になりますし。」

 

タリアト「そうなったら師は確実に此処に来ると言うだろうな。」

 

八幡「今ってアメリカは忙しいんですか?」

 

タリアト「これから忙しくなるといったところだな。お前も分かるだろ?」

 

八幡「10月末のBC……ブリーダーズカップですね?」

 

タリアト「師は毎年のようにそのレースの来賓に招待されている。かく言う私もだがな。」

 

八幡「他の方を招待されないんですか?お2人以外にも活躍されたウマ娘はまだまだいるでしょう。」

 

タリアト「確かにいる、それは確かだ。だが八幡に1つ聞く、私達【ビッグレッド】以外に著名なウマ娘を知っているか?」

 

八幡「………3冠ウマ娘以外で自分が知っているのは異名持ちくらいですね。【キング・ケリー】ケルソ、【灰色の幻影(グレイファントム)】ネイティヴダンサー、【スピードキング】ドクターフェイガー、【ザ・プリンス】マジェスティックプリンスくらいですね。他はよく知りません。名前だけって感じです。」

 

タリアト「そういうわけだ、他のウマ娘を招待しようにも師と比べるとその名前は無いに等しい、言いたくはないがな。」

 

 

先生の言う通り、【ビッグレッド】のネームバリューとは比較も出来ない。それくらいデカ過ぎる名前だからな……

 

 

タリアト「八幡、今すぐ師に連絡をしてこっちに招待してみたらどうだ?先に予約を取っておこうというわけだ。」

 

八幡「先生、そんな事すればプロフェッサーはこっちを選びますよ?100%。」

 

タリアト「だろうな。よし……」

 

 

え……携帯イジり始めたんだが?もしかしてプロフェッサーに?

 

 

タリアト「ほら、お前が誘え。今言ったのだからな。」

 

八幡「いやいや、俺やるなんて一言も『どうしたタリアト?こんな時間に?』………」

 

マンノウォー『タリアト?』

 

 

……もうやるしか無いか。

 

 

八幡「あの、先生じゃなくて比企谷です。ご無沙汰しています。」

 

マンノウォー『八幡っ!?何でお前がタリアトの電話からかかってくるんだ!?』

 

八幡「今先生と2人なので。それでプロフェッサー、少々お聞きしたい事があるのですが、今お時間大丈夫でしょうか?」

 

マンノウォー『他ならない孫弟子からの質問なら何でも答えるぞ、言ってみろ。』

 

八幡「ありがとうございます。プロフェッサーは今年のBCにご出席されますか?もしくは招待とかってされてますか?」

 

マンノウォー『確かに招待状は受け取っている。だがそれがどうした?』

 

八幡「実は………」チラッ

 

タリアト「………」コクッ

 

八幡「自分の担当のメジロアルダンが10月末の天皇賞・秋に出走する予定なのですが、観戦に来る事は出来ないかと思いまして。」

 

マンノウォー『お前からそんな事を言うなんてな……しかしそれだけか?それだけであればBCの招待を断ってまで行く必要性は感じないな。』

 

八幡「まぁ、そうですよね……すみません、レース観戦していただくと同時にプロフェッサーにも自分の家に招待をと思ったんですが、次の機会に『ちょっと待てっ!!』は、はい?」

 

マンノウォー『家とはどういう事だっ!?』

 

八幡「今年の4月からトレーナー寮ではなく、賃貸の物件を借りまして。それでせっかくならと思って。」

 

マンノウォー『そういう事なら早く言え八幡っ!!行くに決まってるだろ!!BCなんてどうでもいい、八幡の家に行く事の方が重要だっ!!』

 

 

いや、普通なら招待の方を選ぶと思うんですけど……

 

 

マンノウォー『八幡、私の仕事が片付き次第そっちに行く!お土産も持って行くからな!!』

 

八幡「は、はぁ……急がなくてもいいですからね?」

 

マンノウォー『急いで仕事を終わらせるっ!!ではな八幡っ!』

 

八幡「………プロフェッサー、急いで仕事を終わらせてこっちに来ると言っていました。」

 

タリアト「ふっ、これから忙しくなりそうだな。」

 

八幡「そうですね。でもまずは今晩の夕食ですね。」

 

 

けど先生、いつ来るんだろう?

 

 

 

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