比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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トレーニングと手料理

 

 

アルダンside

 

 

9月に入って夏合宿に参加していた皆様が学園に期間してきて、本格的に秋のシーズンが始まりました。私も10月には毎日王冠に出走しますので、それに向けてトレーニングをしています。因みにオグリさんも毎日王冠から天皇賞・秋のルートで行くみたいで、宝塚記念で一緒に走ったイナリさんもオグリさんと同じ路線で、私達3人は2度ぶつかる事になりますね。

 

 

アルダン「兄様、どうぞ。」

 

八幡「あぁ、ありがとう。」

 

 

そして本日はトレーニングがお休みの日なのですが、私が学園に行くと兄様がジムに行く姿が見えましたので、今は兄様のお手伝いをしているところです。

 

 

アルダン「それにしても、こうして兄様がトレーニングをしているところを見るのは初めてです。それもどのトレーニングも見た事の無いメニューばかり……」

 

八幡「自分で作ってるからな。自分で試して良いと思ったらメニューに組み込んで、ダメだと思ったらダメな部分を治して再試行ってところだ。」

 

アルダン「そのおかげで私達のトレーニングが充実しているのですね、とてもありがたいです。それに他のトレーナーの皆様が言っていましたよ、兄様のトレーニングは数年先の時代まで進んでいると。」

 

八幡「買い被り過ぎだろ、それ。俺だって絞り出してやっとなんだから。それに本当に凄いのは俺よりもこの原型を作った人なんだから。」

 

アルダン「ふふふ、兄様はいつも謙虚ですね。」

 

八幡「まぁ、それはお前達ウマ娘も同じ事を言えるけどな。代表的な例がルドルフとラモーヌだ。」

 

アルダン「会長と姉様が、ですか?」

 

八幡「ラモーヌはこれまで誰も成し遂げた事の無かったトリプルティアラを達成しただけで無く、過程のトライアルも全て勝利した事で【完全3冠】を達成した。ティアラ路線のGⅠだけでなくトライアルレースも全てを先頭で走り切ったのはラモーヌだけだ。それにそんなローテーションを組むトレーナーはまず居ないだろうしな。桜花賞と秋華賞のトライアルはまだ理解出来るが、桜花賞を勝って出走権を得ているのにオークストライアルに参戦する意味は無いに等しいしな。ルドルフに関してもだ、何と言っても無敗の3冠だ。これに関しては説明なんて不要だろう。」

 

 

確かにそう聞くと姉様と会長が成し遂げられた事は普通のウマ娘では到底達成出来る偉業ではありませんね。

 

 

八幡「アル、お前に1つ聞くぞ。今のお前の目標は何だ?」

 

アルダン「それはこれまでと変わらず、私の蹄跡を刻む事です。身近な目標で言うのであれば天皇賞制覇です。」

 

八幡「そうか、じゃあ天皇賞は勝ちに行かないとな。春の中距離最強のウマ娘が秋初戦で負けるわけにはいかないからな。」

 

アルダン「はい、よろしくお願いします。」

 

 

それから程無くして兄様はトレーニングを再開して、数十分後にはトレーニングを終えて帰宅する準備に入りました。

 

 

アルダン「っ!兄様、首に下げているその蹄鉄のネックレスは?」

 

八幡「コレか?コレは先生からの贈り物だ。あるレースを勝った時に記念品として贈呈された物でな、普通には販売されていない貴重品だ。」

 

アルダン「まぁ、セクレタリアトさんが……となれば、私もダービーを勝たせてくれたお礼として、兄様に何かお贈りした方が「やめてくれ、高価な物は受け取りたくない。」……何故です?」

 

八幡「このネックレス、首は純銀、装飾は純金を使ってるから。もう分かるだろ?」

 

 

そ、そのような品をセクレタリアトさんは兄様に?凄いです………

 

 

八幡「まぁそういうわけだ。それに俺はアクセサリーとかをジャラジャラ付けたいって性分じゃないし、こうやって目立たない場所で身に付けるのが良い。」

 

アルダン「でしたら兄様が貰って1番喜ぶのは……食材や実用的なものでしょうか?」

 

八幡「そうだな、それが1番だ。ところでアル、いつまでついてくるつもりなんだ?」

 

アルダン「兄様、ご自宅にお邪魔させてもらってもよろしいでしょうか?邪魔はいたしませんし、兄様に昼食を作ろうと思っています。」

 

 

八幡(此処まで来て追い返すのもアレだし、仕方ないから入れてやるか。)

 

 

八幡「分かった、じゃあ昼食の準備は任せる。食材は何使っても構わないから。」

 

アルダン「ありがとうございます♪」

 

 

やりましたっ♪

 

 

ーーー八幡の家ーーー

 

 

アルダン「こうしてに兄様のご自宅に来るのは2回目ですね。」

 

八幡「俺も何か手伝おうか?」

 

アルダン「いえ、兄様はゆっくりなさってください。お食事の用意が出来たらお呼びしますので。」

 

八幡「了解。」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

アルダン「兄様、お食事の用意が出来ましたよ。」

 

八幡「あぁ、今行く。」

 

アルダン「昼食は照り焼き丼に具だくさんポトフにしてみました、どうぞ。」

 

八幡「美味そうな匂いに美味そうな見た目だ、それじゃあ食べるか……ん?お前の分は?」

 

アルダン「え?1人分しか作っていませんが?」

 

八幡「自分の分を作らなかったのか?じゃあお代わりの分は?」

 

アルダン「それなら作りましたが……」

 

八幡「ならそれをお前の分にしろ。他人が作ってくれた料理を1人で飯を食うのなんて後味が悪過ぎる……なら一緒に食べた方が美味いに決まってるしな。」

 

アルダン「でしたら、お言葉に甘えて。」

 

八幡「甘える必要なんて無い。元々アルが作ってくれた料理なんだ、1番に食べる権利はお前にある。俺がご相伴の預かる方なんだから遠慮なんてするな。」

 

アルダン「……はい。」

 

 

それから私は兄様と一緒に昼食を食べました。兄様からは『美味い。』と褒めてくださったので、また兄様に料理を振舞いたいと思いますっ♪

 

 

 

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