比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1358 / 1583
ささやかな祝勝会

 

 

アルダンside

 

 

ヒリュウ「トレーナーさん、せっかく来てくださったのですからごゆっくりしていってくださいね。」

 

チェイサー「ヒリュウさんの言う通り、気を楽にしていいですからね。」

 

ファンタジー「紅茶もお茶菓子も遠慮せずに食べてくださいね。どれもトレーナーさんが教えてくださったレシピから作ったものですけどね。」

 

 

私達は今、メジロ本家の屋敷に赴いております。叔母様達がささやかながらメイクデビューの勝利祝いという事で兄様と私、ライアンとパーマーの祝勝会を開いているというわけです。ブライトとドーベルは残念ながら参加する事は出来ませんでしたが、また次の機会にいたしましょう。

 

 

ライアン「母さん、伯母様達もありがとうございます。このような席を開いてくださって。」

 

チェイサー「ライアン、初勝利なのだからこのくらいさせなさいな。娘の初勝利を喜ばない母など居ないわ。」

 

ファンタジー「パーマーもおめでとう。メジロ家にはこれまで逃げを得意とするウマ娘は居なかったから、これからが楽しみね。」

 

パーマー「いやぁ~それもこれもトレーナーのおかげだよ~。あたしに逃げの戦術を教えてくれたのもトレーナーだからさ、逃げの一言が無かったらきっと今も燻ぶっていただろうし。」

 

八幡「けど今、お前の母親が言った通り、これまでメジロ家では逃げのウマ娘が居なかったんだろ?ならお前がその1人目だ、それでGⅠでも獲ればもっと凄いだろうな。」

 

パーマー「ちょ、やめてよトレーナー!まだデビュー戦を勝っただけなんだから!そ、それで、次のレースって決めてるの?」

 

八幡「パーマーが芙蓉Sでライアンが京都ジュニアSだ。」

 

ヒリュウ「OPレースと重賞ですか。その理由を聞いても?」

 

八幡「はい。まずパーマーからご説明します。彼女の実力であれば重賞に出走させても良い結果になると思いますが、良い結果になるだけです。1着は獲れません。なので少しでもパーマーには逃げの経験を取らせつつ、レース間隔を養わせるのが目的です。幸い協力者に関しては充実しておりますので、普通よりも早い時間で逃げの経験を得られる事が出来ると思っています。そしてパーマーの1番の強み、それは最初から全力で走る為に、他のウマ娘のペースを乱す事が出来るという点です。その分自分自身のペースも何もありませんが、自由自在にペースを左右する事が出来るようになれば、強い武器にもなります。話が脱線してしまいましたが、パーマーのOPレースの出走理由は逃げの経験と自身の走りを理解、これが主な理由です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファンタジー「まさかあの1戦明けからそこまでお考えになってくださっていたなんて……」

 

八幡「いえ、これが担当トレーナーである自分の務めですから。」

 

ファンタジー「パーマー、トレーナーさんが貴女の為にここまでしてくださっているのですから、貴女もそれに答えられるようにするのよ。」

 

パーマー「も、勿論だよ!次のレースだって絶対勝ってみせるから!」

 

チェイサー「それじゃあ次はライアンのレースですね。」

 

八幡「はい。此処に居る皆さんも既に承知している事だと思いますが、ライアンのデビュー戦で走り切った時の上がり3ハロン2番目のウマ娘に1.2秒差をつけていました。短い函館の直線だけでなくコーナーを曲がり切る前からの加速でこのタイムなら確実に同世代のトップクラスに居ます。しかしまだデビュー戦を勝っただけ、しかも直線の短いレース場であれば力技と展開だけで勝てたとも言われかねません。なので直線が長くて駆け引きも多く使える京都レース場でと思いました。他にも中山や東京を考えましたが、直近のレースとなると距離適性が合いませんので、11月の重賞を選択しました。他の条件レースも選択肢に入れましたが、ライアンでは物足りないでしょうしね。まぁ簡単に言うならば、ライアンの力を誇示させるとでも言っておきましょう。それに、もし2人が順調に勝つ事が出来れば、年末のホープフルSで戦わせる事も視野に入れてますしね。」

 

パーマー「えっ!?」

 

ライアン「GⅠにっ!?」

 

八幡「何を驚いてる?普通の事だろ、強いウマ娘が大きな舞台に立つ事なんて。アルダンなんてデビュー戦の後すぐにホープフルSに直行したんだぞ?それに比べたらクッション1つあってまだ良い方だと思うぞ。」

 

チェイサー「成る程……しっかりとした理由があるのであれば、私からとやかく言う事はありません。それ以前に、言うつもりもありませんでしたし。」

 

八幡「そうでしょうね、雰囲気的にそうじゃないかと思っていましたよ。」

 

チェイサー「娘達の今後の事も聞けましたし、安心ですね。あぁ、少し冷めてしまいましたね……」

 

「すぐにお取替えの準備をいたします。」

 

ヒリュウ「お願いね。トレーナーさん、アルダンとは良好な関係性を築けているみたいですが、ラモーヌとはいかがでしょうか?」

 

八幡「自分の口からはそれなりにとだけ申し上げます。まぁ、良い方だとは思いますが……」

 

ヒリュウ「少々分かりずらいところはありますが、よろしくお願いしますね。」

 

 

 




次走の説明会になってた………
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。