比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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学園での暇潰し

 

 

八幡side

 

 

アルダンには今年や今後の方針をどうするかを委ねたからそこは本人の意思に任せるとして、後は2人のレースだな。パーマーは予定通りホープフルSまでトレーニングをしてパフォーマンスを上げていって、ライアンも次のレースを勝てばホープフルSに出走予定だ。今はこの2人を注力してやるべきだな。ドーベルとブライトについてはまだもう少し時間が必要だ、実力的には問題無いとは思いたいが、ドーベルがメンタル面でブライトがペース配分といったところだ。細かなところで調整が必要な2人だから、もう少しだけトレーニングを積んでからデビューさせる事にしている。子の事は2人にも伝えてあるし、了承済だ。

 

 

八幡「さて、こんなところか……さて、この後はどうするか。」

 

シービー「未担当の子のトレーニングを見るのはどう?ほら、ちょうど目の前にうってつけのウマ娘が居るんだからさっ♪」

 

八幡「成る程……でもチームメンバーを放置してまで見る気にはならないな。どこぞのノラ娘の面倒も見る気は無いしな。」

 

シービー「じゃあ週1限定で数量限定特別ランチを作るとかっ!ほら、味見役なら目の前に適任者が居るじゃん♪」

 

八幡「ふむ……途中から顔も知らぬウマ娘の為じゃなくライスの為に作りそうだな……後、味見役なら厨房スタッフが居るからどこかのイヌ娘はお呼びじゃない。」

 

シービー「それならお勉強会とかはどう?講師は八幡で経験者のウマ娘が傍に居るんだからっ♪」

 

八幡「ん~……経験者の自由人が途中で抜け出さないかとか、変なところでしゃしゃり出て来ないかとか、色々と心配な事が多いからやりたくはないな。」

 

シービー「ちょっと八幡、何であたしが提案する事全部否定するのさ?しかも遠回しにあたしの事遠ざけてるよね?」

 

八幡「いや、早くこの部屋から出て行ってくれないかなって思ってる。」

 

シービー「余計悪いからそれっ!!出て行ってくれないかなって何!?あたしが邪魔って言いたいのっ!?」

 

 

一言一句違わずその通りなんですけど?担当トレーナーでもないのに普通に入って来ないでほしいものだ。

 

 

ガラガラ~

 

 

ラモーヌ「失礼……あら、貴女も居たのね。」

 

シービー「あれ、ラモーヌじゃん。どうしたのこんな所に来てさ?あっ、八幡ならあたしが相手してるから後でね。」

 

ラモーヌ「そのお相手をしている比企谷さんは貴女の事を見ていないようだけれど?」

 

八幡「まぁお前の言う通りだな。」

 

シービー「ちょっと八幡、余計な事言わなくていいから。普通にお話しているだけだから。この後あたしと八幡の2人で「そんな予定は無い。」余計な事は言わないのっ!」

 

八幡「こっちの台詞だから。言っておくがラモーヌ、お前の相手をするつもりも無いからな。」

 

ラモーヌ「あら、残念……貴方のお話を聞きたかったのだけれど。」

 

八幡「他所に行け、お前の担当の所に行って聞いてこい。」

 

ラモーヌ「ダメよ彼では、貴方みたいに面白い話の構成が出来ないもの。」

 

八幡「(自分の担当に向かってこの言い草、コイツらしいな……)俺だって面白く話を作ってるわけじゃないんだが?」

 

ラモーヌ「そうでなくても貴方のお話は面白いもの。」

 

 

………トレーナー室から出るか。此処に居たらいつまでもこの2人と相手しなくちゃならないし。

 

 

ーーー校庭ーーー

 

 

……っと思い立ってみたものの、やりたい事は特に無いんだよなぁ~。この時期は東京やら京都やらでGⅠが繰り広げられるから、学園も大盛り上がりだ。特に11月のGⅠは国際重賞競走だから海外からも参戦してくるウマ娘が後を絶たない、特に欧州や香港のウマ娘が。

 

だから今は学園のウマ娘が比較的手薄になっている。今日は土曜日だから最高でもGⅡで、明日が大舞台のエリザベス女王杯……ウチのメンバーからはドーベルが興味を示している。まぁ元々ティアラ路線を希望していたから、将来的にも見ておいても損にはならないだろう。

 

 

ルドルフ「おや、八幡君。こんな所で会うなんて奇遇だね。」

 

八幡「ようルドルフ、生徒会の業務はひと段落したってところか?」

 

ルドルフ「あぁ、そんなところだよ。私は明日京都に行く予定だけど、君はどうするんだい?」

 

八幡「俺は学園に残る。」

 

ルドルフ「そうなのかい?君の解説があればより良いレース観戦が出来そうなのだが……残念だ。」

 

八幡「解説ねぇ……何度もレース観戦をしているお前よりも俺の方が上手いとでも?」

 

ルドルフ「理由は分からないが、君は京都レース場についてかなり詳しい。それも数十年前の事まで殆ど熟知していると言っても過言じゃない、そんな君に解説をお願いしたいと思うのは当然の事だとは思わないかい?」

 

八幡「(気付いてたのか……)まっ、京都は俺の好きなレース場でもあるからな。」

 

ルドルフ「ほう、1番活躍している東京ではなく、かい?」

 

八幡「1番の活躍=1番のお気に入りってわけでも無いだろ。それに京都レース場はアルダンとの距離適性とは合わなかったからな、出走したのも京都大賞典の1回だけだしな。」

 

ルドルフ「ではもし、京都に出られるのであれば出たいのかい?」

 

八幡「そうだな。特に菊花賞には、な。」

 

ルドルフ「ほう、初めて君から何かを成し遂げたいという欲を聞けた気がするよ。」

 

 

………確かに、誰かに言ったのは初めてかもしれないな。日本ダービーはアルダンが勝ってくれたし、後はオークスと菊花賞になる……けど、やっぱ菊花賞が1番勝ちたい。

 

 

 

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