比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お付き合いって何だろう?

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

 

結婚ねぇ………俺には一生無縁なものだとずっと思っていた。それこそ願望はおろか付き合う相手も出来るわけが無いと思っていた人生で、あんな話をされてしまったら嫌でも意識はする。

 

そしてご両親が推しているのは担当のアル。まぁ少なくとも2年半以上の付き合いになるから、その辺りの信頼関係は築けているからというのもあれば、アルの将来の事を考えた結果というのが1番だろう。将来か……確かに実績面だけを見るのであれば、間違い無く男は寄ってくるだろう。アルに限らずラモーヌも史上初のトリプルティアラを達成したウマ娘、こんなに美味しい話は無いだろう。名家の連中はこぞって2人を狙ってくるだろう。

 

………その辺の事情とか全然知らないから憶測と俺の偏見で言っちまったけど、そんなもんだよね?今の時代に似合わない政略結婚とかそんなじゃ無いよな?パーマーとドーベルの父親は一般男性だって言ってたし。

 

 

八幡「………」

 

アルダン「兄様、どうかされましたか?」

 

ドーベル「珍しく思い詰めた顔してるけど。」

 

八幡「……なぁ、交際するってどう思う?」

 

アルダン「っ!」

 

ドーベル「も、もしかしてアンタ……相手が「んなわけねぇだろ、至って仕事一筋だ。」……ならいいけど、何で急に?」

 

八幡「いや、偶々知人でそういう話をしてきた人が居てな(目の前に居るウマ娘の両親だけど。)、どういう感じなのかと思ってな。いや分かってるぞ?この学園に同年代の男なんて居るわけねぇし、そもそも片方は男が苦手だから相談する相手間違えてるのは分かってるけどよ、そういうのを既に諦めてる俺からすればどうなのかなぁって思うわけなんだわ。」

 

ドーベル「ふぅん……ま、まぁ別に深く考える必要は無いんじゃないの?だって色々あるでしょ?大人の交際はちょっと分からないけど、食事に行ったりとかお買い物したりとかじゃないの?」

 

八幡「だよなぁ……そんな感じだよなぁ。」

 

ドーベル「その知人ってもしかして、この前の?」

 

八幡「違う違う、別の人だ。先生そういう人じゃねぇし。」

 

ドーベル「他の人に聞けばいいじゃん、例えば学生時代の友達とか。」

 

八幡「小中高大と16年間ぼっちだったからそういう奴いねぇし。それに居たとしても携帯新しくした時にデータ移行してなかったから連絡先も知らない。」

 

ドーベル「………アンタってホント凄いわね。」

 

八幡「ほっとけ。」

 

アルダン「では、兄様が想像するお付き合いはどのような感じなのか、具体的に教えていただいても?」

 

 

……何で具体的に?

 

 

八幡「そうだな……最初は手探りだと思うから、互いに色々聞きながらになると思う。だから相手の情報を聞きながらの散歩かウィンドウショッピングが中心だと思う。そこから共通の何かを通じて話が広がって〜みたいな?」

 

アルダン「確かに、お相手の事をよく知らなければ今後の対策も練りづらいですからね。因みに兄様はどのようなお付き合いをしてみたいですか?」

 

八幡「俺?まぁ今の職業の忙しさもあるから、出来るだけ静かな時間を過ごしたいな。」

 

アルダン「成る程……」カキカキ

 

ドーベル「ねぇトレーナー、さっきアンタ諦めてるって言ってたけど、仮に交際を申し込まれたらどうするの?」

 

八幡「まずは正直に俺の職業について話して、それでもOKしてくれるかの確認だな。大前提そこを許可してくれない限り、俺は誰とも付き合う気にはなれない。だってそうだろ?」

 

ドーベル「まぁ、確かに……そこは理解してもらわないとね。」

 

 

けど男のトレーナーって未婚しか居なくね?沖野さんも南坂さんも黒沼さんも独身だ。六平さんは………あの人って結婚してんのか?分からん………

 

 

八幡「まぁ俺ならそうする。付き合うよりも先に自分の職業の状況を確認してもらう事だな。付き合う女性もいきなりウマ娘のトレーナーだって知ったら別れるかもしれんし。」

 

ドーベル「意外としっかりしてるじゃない。それなのに出会いを求めてないの?ひょっとして誰か特定の人が居るとか?」

 

アルダン「そうなのですかっ!?」

 

八幡「居ないってそんな奴。俺みたいな奴に居るわけが無いだろ。まぁでも、色々と聞けたから感謝はする。ありがとうな。」

 

アルダン「では兄様、これも参考までにお聞きするのですが、お付き合いするのであればどのような女性が良いとお考えですか?」

 

八幡「ドーベルにも言ったが、俺の職業を理解してくれるのは大前提として………見た目は良いに越した事は無いが、髪は長い方が好きだな。」

 

アルダン「ふむ……」カキカキ

 

八幡「……何でメモってんの?」

 

アルダン「お気になさらず。続けてください。」

 

 

何でアルがメモを取っているのかは気になるが、聞いても答えてはくれなさそうだし、そのまま進める事にした。

 

 

アルダン「ありがとうございました、とても参考になるご意見でした♪」

 

八幡「ねぇ、こんだけ話したんだからお前達も1つや2つ話してくれてもいいんじゃねぇの?」

 

ドーベル「乙女の秘密を探らないでよね。」

 

アルダン「ご安心ください兄様、すぐに分かります♪」

 

八幡「要は教えてはくれないって事ね?」

 

 

1人暴露大会しただけじゃん……

 

 

 

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