比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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聖夜の晩餐

 

 

アルダンside

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

アルダン「よくお眠りになられていますね。」

 

 

兄様が……いえ、八幡さんがお眠りになってから1時間が経ちました。あのままの状態では身体に支障が出ると思いましたので、今は八幡さんの頭を私の膝に乗せています。膝枕というものです。八幡さんの頭を撫でてみて初めて気付きましたが、意外にも兄様の髪は柔らかかったです。頭頂部の毛だけは撫でても元に戻ってしまいますが、いつもの事ですのでそういう髪質なのでしょう。

 

少し前までは1人が退屈でしたが、今は八幡さんの頭を膝に乗せ頭を撫でられていますので、退屈を感じる事がありません。

 

起きる気配が全く無いという事はそれだけお疲れだったという事の裏返し。あまり寝心地はよろしくないとは思いますが、少しでもお休みになってくださいね?

 

 

ーーー更に1時間後ーーー

 

 

八幡「……ん、んんぅ……ん?」

 

アルダン「お目覚めになりましたか?」

 

八幡「あ?あぁ……今って何時だ?」

 

アルダン「15時を回りました、よくお眠りになっていましたよ。」

 

八幡「っ!?2時間も寝ていたのかっ!?」

 

アルダン「大丈夫ですよ八幡さん、私は退屈はしておりませんでした。まだお休みになられても大丈夫ですよ。」

 

八幡「………」

 

アルダン「お眠りになる前にも申しましたが、八幡さんが無理をされるのは誰も望みません。それにまだ時間はあります、横になっていても全く問題はありません。私もこの時間が気に入っていますので。」

 

八幡「……俺、今お前に頭を押さえつけられているから起きられないんだが?」

 

アルダン「まぁ、それは失礼いたしました。ですがこの手を退けるのは少々抵抗を感じますので、もう暫くこのままでいさせてください。」

 

八幡「……分かったよ。行きたい所とかは無いのか?」

 

アルダン「特にございません。したい事といえば、八幡さんを休ませる事ですね。」

 

八幡「何だよそれ……まぁいい。今日はお前のプランに乗っかってるからな、言う通りにする。」

 

アルダン「それはありがたいですね。有マ記念もこうやって寝ながら観戦しませんか?」

 

八幡「そうだな、その時には俺も座る事にしよう。」

 

 

その後、有マ記念の出走時間となってからは八幡さんは私の隣に座ってスマホで観戦しました。結果はイナリさんが優勝して、クリークさんが2着、オグリさんは直線で伸び悩み5着となりました。ヤエノさんはオグリさんに次ぐ6着となりました。

 

 

八幡「今年も良いレースだったな。」

 

アルダン「えぇ、私の同期にこれだけ強い方々が集まっているのは嬉しい限りです。それでこそ競い甲斐がありますから。来年が今から楽しみです。」

 

八幡「……ところで、この次はどうする?」

 

アルダン「そうですね……では、少しだけ街を歩きませんか?ちょっとした物見遊山です。」

 

八幡「じゃあ、行くか。」

 

 

それから私達は再び街へと戻って色々なお店を見て回りました。お買い物をする機会はありますが、私達が歩いている場所は学園の近場ではありませんから、この風景は新鮮です。

 

 

ーーー数時間後・レストランーーー

 

 

八幡「此処って……なんか、高そうだな?」

 

アルダン「一応、ドレスコードが必要なお店ではありますから。」

 

八幡「成る程、だからあの店でスーツとドレスを用意されていたのか。」

 

アルダン「えぇ。お時間もちょうど良いですし入りましょうか。」

 

「いらっしゃいませ。」

 

アルダン「この時間に2名で予約しましたメジロと申します。」

 

「メジロ様ですね、お待ちしておりました。お席へご案内いたします、こちらへどうぞ。」

 

 

案内された席に着席すると、兄様はすかさず……

 

 

八幡「なぁアル、この店の格式でしかも窓際の席……これってそういう事なんじゃないのか?」

 

アルダン「いえ、私がこの席を予約したわけではありません。私はどの席でも構わなかったのですが、この席に案内していただいたという事は、このお店のご配慮という事でしょう。」

 

八幡「そうなのか……しかし、この店は人気の筈。よくこの席が空いていたな。」

 

アルダン「そうですね。」

 

「失礼いたします。本日は当店にご来店いただきありがとうございます。本日はコース料理となっております。お料理をお運びする前にお飲み物をお伺いいたします。」

 

アルダン「私はノンアルコールの白ワインをお願いします。」

 

八幡「同じ飲み物を。」

 

「かしこまりました。すぐにご用意いたします。失礼いたしました。」

 

アルダン「……ご遠慮なさらなくてもいいのですよ?お酒を飲まれても私は文句は言いません。」

 

八幡「学生も居るのに俺だけ飲むわけにもいかないだろ、その気持ちだけ受け取っておく。しかしどんなコース料理が出てくるのか楽しみだ。」

 

「失礼いたします、こちらノンアルコールの白ワインとなります。」

 

八幡「……とりあえず、乾杯にするか。」

 

アルダン「そうですね。乾杯、でも構いませんが、本日はせっかくの祝日……なので言い方を変えましょう。メリークリスマス。」

 

八幡「あぁ、メリークリスマス。」

 

 

 

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