アルダンside
パーマー「えぇ~っ!?それじゃあ、もういきなり結婚前提のお付き合いをする事になったの!?お婆様と伯母さん達の登場だけでっ!?」
アルダン「え、えぇ……最初はただのお付き合いだけの話だったのですが、お婆様と両親が殊の外強く八幡さんに圧をかけておられましたので……」
ライアン「そういう事だったんですね~……けど、トレーナーさんは大丈夫だったんですか?」
アルダン「八幡さんも少々お困りのご様子でしたが、最終的には了承してくださいました。」
パーマー「そっかぁ~……まぁでもおめでとうって事ですよね!しかもトレーナーが断らなかったって事はアルダンさんの事は多少なりとも嫌いって事は無いでしょうし。」
ドーベル「嫌いって事は絶対無いでしょ、それだったら3年間も一緒に居ないし。」
……今更ですが、八幡さんは他人の事が嫌いになる時はあるのでしょうか?あまり好き嫌いをするようなイメージがありませんね。
アルダン「八幡さんが特定の誰かを嫌いになる時ってあるのでしょうか?」
ライアン「ん~無いと思いますよ?だってトレーナーさんがあからさまに嫌そうな態度を取るのって見た事無いですし。面倒そうな顔をする時はありますけど。」
ブライト「シービー様とおられる時は決まってそういうお顔をしますわね~。マックイーン様の時もそのお顔をされる事が多いですわね~。」
ドーベル「そうね、確かにそういう顔してる。呆れ顔みたいな。」
パーマー「あっでもでも、皆は知ってる?同期3トレーナー。」
ドーベル「知ってる………トレーナーの同期の人でしょ?良い評判は聞かないけど。」
パーマー「その人の研修先の先輩1と先輩2とは結構仲悪い感じだったよ~。話してるところ偶々見たんだけど、険悪って感じだったなぁ~。」
ドーベル「あたしもあの3人の担当の子達と話すけど、担当変えたいって言ってる子も居るし。」
ガラガラ
八幡「留守番ご苦労さん、助かったわ。」
ライアン「お帰りなさいトレーナーさん!」
アルダン「八幡さん、理事長からのご用件はどのような内容だったのでしょうか?」
八幡「まだ確定ではないが、メジロ家とシンボリ家が合同で組んでるみたいでな。簡単に言うとメンバーの増員だな。」
パーマー「凄い事じゃん!でもそれだとメジロ専属じゃなくなるって事だよね?」
八幡「あぁ、だからシンボリ家が出てきたんだろう。ルドルフとシリウスは既にデビュー済みだから対象外だが、クリスエスを任せたいって事らしくてな。しかもそれだけじゃない、所謂名家や名の知れた実業家ってところにはこれから話をする段階みたいで、返事次第ではウマ娘を抱える数が増えてくるって事になる。」
ドーベル「名家って言っても色々あるよね?聞いたの?」
八幡「聞いたよ、俺からすれば勘弁してほしいレベルだった。アイルランドの姫殿下だろ、アグネス家、サトノ家、ヴィクトリー倶楽部、海外進出もしている資産家令嬢、元野球選手とアイドル並みに人気があったウマ娘んとこの3姉妹……どうだ、吐き気するだろ?」
ア・ド・パ・ブ・ラ「………」
レース界隈では名の知れている名家に精通しているお家柄ばかりですね……確かにこれは八幡さんの心労も察するに余りあります。
八幡「幸いなのが、まだ決定していないという事だ。俺からすれば、お願いだから俺抜きで話を進めないでくれって事だけは釘を刺しておいた。あの理事長はウマ娘の事になると猪突猛進だからな、セーブする駿川さんが居ないと大変な事になるのは確定だし。」
アルダン「しかし、それだけ八幡さんの手腕がお認めになられたという事だと思うのですが。」
八幡「そうは言うがなアル、俺はまだお前1人を育てただけだぞ?他のメンバーだってまだジュニアクラス2人とデビューしていないのが2人、これだけじゃ全然分からないだろ。最低でも3人以上の実績が無いとこの話には乗って来ないだろう。シンボリ家は既に同じ船に乗ってるからもうどうしようもねぇけどよ。」
アルダン「でしたら八幡さん、早い話ライアンとパーマーで実績を出さなければなりませんね。あぁでも、既に結果は出していましたね。今年のホープフルSではパーマーが勝利してGⅠを勝利しています。ライアンも差の無い2着でしたから。」
八幡「ジュニアクラスでは、な。来年の3冠路線も一応は全てに出走させるつもりだし。まぁ少なくとも重賞ウマ娘とGⅠウマ娘を輩出しているという意味では結果は残せているのか。」
アルダン「その通りです八幡さん。先程まだ1人育てただけで何も分からないと仰っていましたが、八幡さんは既に実績を残せていますよ。私の他にパーマーとライアンの事もそうですが、八幡さん自身の事をお忘れになってはいけません。貴方は1年未満で私をGⅠウマ娘に育て上げ、僅か3年でGⅠを7勝しているという、素晴らしい実績を収めているですから。」ギュッ!
八幡「……ありがとうな、アル。」
アルダン「いいえ、本当の事ですから。」
パーマー「あっつぅ~……それに口の中が甘ぁ~……ねぇ、コーヒー置いてなかったっけ?」コソコソ…
ライアン「あたし達が居る前で堂々と……凄いなぁ///」コソコソ…
ドーベル「しかもちゃっかり名前呼びにあだ名呼びだし……ホントいつの間に。」コソコソ…
ブライト「すっかり恋人さんですわね~。」コソコソ…
八幡「どうかしたのか、お前等?」
パーマー「いやぁ~何ていうか、早速ラブってるなぁって思ってさ~。ねぇトレーナー、コーヒーってどこだっけ?」
ライアン「なんか本当にお付き合いしてるんだなって思っちゃいました……仕草も自然体でしたし///」
八幡「……なんか済まん、そんなつもりは全く無かったんだが///」
アルダン「えぇ、私も無意識でした……///」
ドーベル「無意識でアレなんだ……意識してたらもっと凄いって事じゃない?」