エアグルーヴside
……新入生の入学式が終わって、今漸く椅子や弾幕やマイク等の小道具の片付けが終わったところだ。幸いしたのはブライアンが手伝ってくれた事だな。面倒くさがってやらないと予想してたが、正直に言うと助かった。おかげで私が予定していたよりも早く終わらせる事が出来た。
さて、この後の予定は特には何も無かったが、会長はどちら行かれたのだろう?生徒会室にはいらっしゃらなかった………とすれば理事長室、学食堂、グラウンドが考えられるが、何処に居るのだろうか?
ブライアン「どうした?」
エアグルーヴ「いや、会長は何処に居るのかと思ってな。生徒会室には居なかったからな。」
ブライアン「………おい、お前大丈夫なのか?」
エアグルーヴ「………あぁ、今はもう、な。」
ブライアン「そうには見えないが……まぁいい。」
………やはり他人からもそう見えるのだろうか?
「ねぇ聞いた!?会長がレースするんだって!!しかも相手はシービー先輩とフジ先輩っ!!」
「嘘っ!?何そのとんでもレース!!?」
「これは絶対に見に行かないと!!」
会長……貴女は一体何をしているのですか?
ブライアン「ほう……あたし達に仕事を押し付けて自分はレースか、良い度胸だ。」
エアグルーヴ「では我々も行くか。」
ブライアン「あぁ……アイツ等に着いて行けば場所は分かるだろうしな。」
ーーーコース場ーーー
噂をしていた生徒の後をつけてトレーニングコースへと向かうと、そこには大勢の生徒やトレーナーが遠巻きにコース場を見ていた。ジャージ姿になっている会長にシービー先輩、フジ………だけではなくオグリキャップを始めとし、ライスシャワーにミホノブルボン、メジロアルダン、マンハッタンカフェ、スーパークリークが準備をしていた。6人も増えているのだが?
ブライアン「……どうなってる?」
エアグルーヴ「事情は知らんが、私のトレーナーが関係している事は確かだ。」
ブライアン「みたいだな。それで、お前はあそこに行かないのか?」
エアグルーヴ「行かん……と言いたいところだが、こうなった事情は聞いておきたい。」
八幡「………はぁ、何でこうなった?」
エアグルーヴ「ト、トレーナー、聞きたいのだがいいだろうか?」
八幡「エアグルーヴ……この状況について、だろ?」
エアグルーヴ「あぁ。」
八幡「いやもうホント何でこうなったって思うんだが、ルドルフが休みに出掛けようって提案したら、シービーがそれに乗っかって、あれよあれよと人が膨れ上がって今は3倍の数になっちまった………」
エアグルーヴ「そ、そうなのか………」
トレーナーとお出かけ、か………今考えると、トレーナーとは1度もそんな事は無かった。今更そんな事を望んでも無意味なのだが………
八幡「いつの間にか景品になっちまってよ、この様だ。逃げるに逃げられない。」
エアグルーヴ「………送る言葉が見つからん。」
八幡「いや、それだけでもありがたい。」
エアグルーヴ「っ!?く、口にしていたか?」
八幡「?あぁ。」
な、何たる事だ、まさか口に出していたとは………だが気を悪くはしていないようだ。
ルドルフ「やぁエアグルーヴ、ブライアンも。片付け作業ご苦労だったね。」
ブライアン「アタシ達が片付けをしている間、アンタはレースの準備か?いい気なものだ。」
ルドルフ「済まない、譲れない戦いが出来てしまったものでね。」
シービー「にしても、いつの間にか大勢集まっちゃったね。いつ広まったんだろうね?」
エアグルーヴ「私達も噂を聞いて此処に来たのですが、意図して広めたわけではないようですね。」
マルゼン「なんか知らないけど、いつの間にか集まってたのよね。私達も驚いてるくらいよ。」
エアグルーヴ「それよりトレーナーから聞いたのですが、このメンバーはトレーナーと出かけるのを希望してるメンバー、という事でよろしいのですか?」
シービー「もっちろん!八幡とデートしたいもん♪」
ルドルフ「提案したのは私だからね。」
フジ「私も八幡トレーナーさんとは1度お出かけしてみたいと思ってたからね。」
オグリ「トレーナーと出かけてみたいと思っていたのは私も同じだ。」
ライス「ライスもね、お兄様とお出かけしたい!」
ブルボン「ステータス【願望】を確認。私もトレーナーとの外出を希望します。」
アルダン「勝てば兄様との物見遊山、楽しみです。」
カフェ「トレーナーさんとコーヒーを巡る旅……楽しそうです。」
クリーク「うふふふ〜私もトレーナーさんとはお出かけしてみたかったんですよ〜。」
ブライアン「……随分とモテているな、トレーナー。9人からのアプローチと来た、どうするつもりだ?」
八幡「俺に聞くなよ……俺は景品にされてるんだぞ?今からやる模擬レースで1着だった奴と出掛けるって事になってる、らしい。」
エアグルーヴ「不憫な立場に居るのだな……今ばかりは少しばかり同情する。」
八幡「………ありがとう。」
マルゼン「さぁ!もうレースをするのは確定なんだし、パパッとやっちゃいましょう!周りの子達も貴女達の走りを早く見たいでしょうし。」
ルドルフ「うむ、そうだな。では準備運動を済ませてからレースに臨むとしよう。八幡君、アップを見てくれるかい?」
八幡「トレーナーをいいように使いやがって………まぁいい、お前達の準備は……大丈夫だからすぐに行けるな。」
ふ、増えてる………