比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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トレーナーの凄さ

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「どうぞ。」

 

カレン「失礼しまぁ~す。お兄ちゃん、持ってきたよ♪」

 

八幡「あぁ、じゃあ確認するから少し待っててくれ。」

 

 

この後はカレンとのトレーニングだが、今日は改めてカレンの走りを見る。先日の模擬レースでも走りは見たが、あの日は短距離だけだったし、他の距離の適性がまだ分からない。けど九分九厘、短距離特化の適性だろうとは思っている。

 

 

八幡「ん、不備は無いな。じゃあ駿川さんに提出してからトレーニングに行くか。」

 

カレン「その前にお兄ちゃん、今日はちょっとお願いしたい事があるんだけど、いいかな?」

 

八幡「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カレン「皆~こんにちは~カレンだよ~♪今日はカレンの担当が決まってから初めてのトレーニングッ!初めてのLIVE配信だけど、これには理由があるの。昨日のカレンの投稿を見てくれてる人ならもう分かってると思うけど、皆カレンのトレーナーさんの事、悪く言うんだもん!カレンちょっと許せないから、カレンのトレーナーさんが凄いんだって今日はLIVE配信をしてトレーニングの様子を見てもらう事にしたの!あっ、因みにカレンの事を映してくれているカメラマンさんはカレンの同室のアヤベさんで~す♪」

 

アヤベ「私の紹介はいいから。」

 

カレン「じゃあ、カレンのトレーナーさんを紹介しま~す!」

 

八幡「俺の紹介とかもしなくていいから。」

 

カレン「ダメダメッ!今日の主役はカレンとお兄ちゃんなんだから!皆も知ってると思うけど、この人がカレンのトレーナーさんだよ~!今年からトレセン学園に入った新人のトレーナーさんなんだけど、学園では有名なトレーナーさんなんだよ♪それでお兄ちゃん、今日は何をするの?」

 

八幡「はぁ……今日は改めてお前の走りを見る。カレンに短距離の才能があるのはこの前の模擬レースで分かってはいるが、マイルを走ってから他の距離の様子を見ようと思っている。まずはアップから行くが、いつも通りのアップをやってくれ。」

 

カレン「はぁ~い♪」

 

『え、新人のトレーナーなの?』

『何で中堅とかベテランじゃないんだろう?』

『カレンのトレーナーなら女の人が良かったなぁ~……』

『その方が映えるしね~。』

『っていうかいつも通りのアップをやってくれって……このトレーナー真面目に見る気あるのかな?』

 

 

アヤベ(言いたい放題ね……見えるのを追ってるだけだけど、良い反応ではないわね。)

 

 

ーーーアップ終了後ーーー

 

 

カレン「お兄ちゃん、アップ終わったよ~。」

 

八幡「じゃあ水分補給と少々の休憩が終わったら、走ってくぞ。右回りの芝1,200mだ。それが終わったら同じ右回りで1,600mだ。」

 

カレン「うん、分かりましたっ!あっ、アヤベさんもずっとカメラを持ってると疲れちゃうと思うので、ちゃんと休憩取ってくださいね♪」

 

八幡「必要無いとも思ったが、ドリンクは用意してあるから好きに飲んでくれ。」

 

アヤベ「どうもありがとう。」

 

カレン「そうだお兄ちゃん、どうして右回りなの?」

 

八幡「先の事を想定してだ。カレンに短距離の適性があるのは理解してる。だがマイルの適性もあると仮定するならば1番近いGⅠで阪神JFか朝日杯FS、クラシックでは桜花賞になる。もし適性が無い場合は来年の秋のスプリンターズSまでは短距離特化のトレーニングをしていきたいと思ってる。まぁどの道、今日の走りを見れば分かる。」

 

カレン「そっか!ジュニアクラスとクラシッククラスのGⅠってどれも最初は左回りっ!そしてスプリンターズSも左回りだからそれを想定して走るんだね?」

 

八幡「まぁそういう事だ。準備が出来たらマーカーコーンが置いてあるから、そこに行ってくれ。」

 

カレン「うんっ!」

 

 

水分補給を終えてから適性確認を行った。まず最初に走った短距離は申し分無いと言っておこう。ジュニアクラスであれだけ走れるのだから、大したものだ。やっぱり短距離に関しては高い素質を感じる。次にマイルだが、適性は感じられるが1着を獲るのは厳しい。これからは短距離一筋になるだろうな。さて、残った時間は……少し矯正を入れるか。

 

 

八幡「カレン、少しだけ走りに矯正を加えるが、構わないか?」

 

カレン「うんっ、勿論いいよ♪」

 

八幡「最初に腕の振り方からな。」

 

 

俺はカレンに改善した方が良いポイントを教えて、動きの確認をしてからもう1度だけ1,200mを走る事にした。

 

 

カレン「お兄ちゃ~ん、準備オッケーだよ~!」

 

八幡「よし、じゃあ行くぞ。」

 

 

ガッコン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カレン「凄い凄いお兄ちゃん!さっきよりも全然走りやすかった!タイムはっ!?」

 

八幡「さっきよりも0.4秒速い。これがタイムだ。」

 

カレン「わっ、自己ベスト更新~っ!!何でこんなに速くなったの!?」

 

八幡「さっき少しだけ矯正しただろ?カレンの走りは短距離の走り方に適してはいたが、どちらかと言えばマイル寄りの走りだった。その部分を短距離向けに変えたってだけだ。たった1つの工夫でも大きく変われる事だってある、今回もその例だ。」

 

カレン「そうなんだ~……やっぱりお兄ちゃんに選んでもらえて正解っ!皆も見てもらえた?お兄ちゃんはカレンの走りを3回見て少し動きを変えただけでこんなに速くしてくれちゃった!本当に凄いトレーナーさんだっていうのは分かってくれると嬉しいなっ!」

 

 

『トレーナーの人っていますか?このトレーナーのした事って凄い?』

『陸上でもタイム縮めるの大変だけど、ウマ娘もそうなのかな?』

『地方のトレーナーです。カレンの言葉を信じるなら、3回見て矯正を少し入れただけでタイムを縮めるのは普通出来ません。ベテランでも無理です。私、トレーナー歴10年ですけど、出来ません。カレンもですけど、このトレーナーさんの技術は最早新人レベルじゃないです。』

『マジで?じゃあこのトレーナーって本当に凄い人?』

 

 

アヤベ「カメラマンだけど、言わせてもらうわ。最初のカレンさんの上がりは37.3秒だったけれど、2回目の時は36.7だったわ。全体で見るタイムは0.2秒速くなっただけに思うかもしれないけれど、最後の直線では0.6秒も速くなっているの。手足の矯正だけでこれだけ速く走れるのは凄い事よ。」

 

 

『ウマ娘のアヤベさんが言うのなら間違い無いのか。』

『確かに直線でそれだけ違うのなら、モノホンだな。』

『このトレーナー、もしかしたら本当にヤバい人?』

 

 

画面の向こう側でどんな事が起きているのかは知らんが、こうして俺とカレンの初めてのトレーニングは終了した。

 

 

 

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