比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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面倒事

 

 

八幡side

 

 

3日前に初のカレンとのトレーニングを行ったのだが、それが思っていた以上に好評だったとの事。最後のアドマイヤベガの説明もあったおかげなのかどうかは知らんが、俺が少しは出来るトレーナーだと知られたみたいだ。そのおかげで、この学園内ではまたおかしな方向で話題になりつつある。っというのも、

 

 

『トレーナーさんも遂にウマスタデビューですかっ!?』

 

『もし続けるんでしたらトレーニングメニューとか効率の良いトレーニングの方法とか投稿してくださいっ!』

 

『可能なら解説動画とかも載せてくださいっ!』

 

 

とか、まるで俺がウマスタをする前提で話が進んでいるのだ。俺はやるつもりなんて無いし、前のはカレンの提案があったから許可したってだけだ。だから自分のアカウントを作る気なんて全然無い。

 

 

八幡「だというのに……」

 

カレン「ねっ、お兄ちゃん?お兄ちゃんのアカウント作ろっ?ね?ね?」

 

八幡「作りません。大体何で俺がそんな事をしなくちゃならないんだよ?やるんだったらお前だけで充分だろ。」

 

カレン「でもお兄ちゃんだって言われてるでしょ?アカウント作ってほしいって。」

 

八幡「確かに言われてはいるが、作る気は無い。俺は別に社会的な評価が欲しいわけでも有名になりたいわけでもない。この前のだってお前のお前が言い出してきたから許しただけであって、他の意図なんて何も無い。」

 

カレン「えぇ~……」

 

八幡「ごねても無駄だ。」

 

カレン「私の学年でも注目されているんですよ?」

 

八幡「そんな事は分かってる。ウマ娘だけでなくトレーナーの間でも話題になってるくらいだからな、俺だって困ってるくらいだ。仮にもし俺がアカウントを作ったとしよう、色々と厄介な取り決めが出来るに違いない。赴任したばかりでそんなのはごめんだ。」

 

カレン「……じゃあカレンの投稿に載るのは大丈夫?」

 

八幡「正直それも進まないんだが、過度に干渉しないのであればまぁいいだろう。後はトレーニングメニューが漏洩しないようにしてくれれば構わない。此処での投稿とかも避けてくれよ?あらぬ事でさっきも言った情報漏洩しかねない。」

 

 

カレンのウマスタ投稿には気を付けないとな。トレーナー紹介とトレーニングのライブ配信はコース場だったからまだセーフだが、このトレーナー室での投稿は控えてもらおう。そうだな、投稿出来る範囲も制限させないとな。投稿しても問題無い条件が揃っていればいい事にしよう。

 

 

ーーー数時間後・厨房ーーー

 

 

カレン「お兄ちゃんは何を頼むの?やっぱりハンバーグとかステーキみたいなお料理?」

 

八幡「いいや、定食にする。」

 

カレン「じゃあカレンもお兄ちゃんと同じのにしよ~っとっ♪」

 

八幡「お前も分かってると思うが、既にデビュー戦の用意はしている。まだいつにするかは決まってないが、短距離にするのは確定している。いつにするかも検討段階だ。まぁそれについてはトレーニングの出来次第だな。」

 

カレン「うん、その辺りの事はお兄ちゃんに任せるから!」

 

八幡「本当にいいのか?何か出たいレースとかは無いのか?距離適性的にスプリンターズSと高松宮記念は最大の目標になるとは思うが、お前からは本当に何も無いのか?」

 

カレン「今は何も無いんだよね~。」

 

八幡「……そうか。」

 

 

……これも何とかしないとな。今はよくとも、来年の秋までにはこの意識は変えさせたい。カレン本人も分かっていると思いたいが、軽い気持ちで勝てる程GⅠの舞台は甘くはない。出来る事なら少しは意識を高めておきたい。けど今は目の前の事に集中するか。

 

 

八幡「とりあえず食べるか。」

 

 

ーーー昼食後ーーー

 

 

今後のトレーニングはスピードを中心にするとして、少しは持久力もつけさせないとな。いくら短距離とはいえ最初のGⅠになるかもしれないスプリンターズSは中山レース場で開催される。最後の直線では急坂があるから、そこの対策もしておかないとならない。今の内に速度と共に粘れる脚を身に付けておくのも良いだろう。

 

 

ルドルフ「やぁ比企谷トレーナー、最近また話題になっているみたいじゃないか。」

 

八幡「不本意ながらって形だけどな。俺は厄介事に自ら突っ込む気は無いからな。」

 

ルドルフ「私は少し面白いと思っていたのだがね、トレーナーのウマスタというのは何人か例はあるが、トレセン学園公認というのはこれまでに例が無い。そういう意味では新しい何かが生まれるかもしれないと思っていたんだけどね。」

 

八幡「それならそっちに詳しい奴にやらせるんだな、俺はSNS系は全く分からんし全く興味も無い。」

 

ルドルフ「ははは、それもまた理事長との協議が必要かもしれないな。」

 

八幡「するなよ?絶対にこっちに要らんとばっちりが来るかもしれないんだから。」

 

ルドルフ「そうかな?君ならば適任だと思うんだけどね。」

 

八幡「絶対に嫌だ。俺はトレーナーとして活動していけばそれで充分だ。」

 

 

それ以外の事をやろうなんて思わない。ただでさえ今が面倒な状況なのにこれ以上ややこしくしたくないし。

 

 

 

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