比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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先輩達の模擬レース ②

 

 

八幡side

 

 

はい、皆さんお疲れ様です。只今何故か担当でもない9人のウマ娘のトレーニング(いや、アップか?)を見ている比企谷八幡です。さて、どうしてこうなったのかという説明は省くが、いつも俺がやっているアップを終わらせて、いよいよレースという事になる。

 

ルドルフが言うには、左回りの2,400mで枠もさっき俺がくじ引きで決めた。気のせい……じゃないから言うんだけどさ、アップが終わってから全員のやる気が半端じゃないんだけど………何あれ、ガチじゃん。いつもは出さないオーラ皆出しちゃってんだけど?え、そんなに俺とお出掛けしたいの?つまんないよ?面白くないよ?需要ゼロだよ?お得どころか損しかないよ?

 

………自分で言ってて悲しくなるからやめよう。

 

 

ルドルフ「ふぅ……久しぶりに本気で走れそうだ。」

 

クリーク「あら、会長さんは普段は本気で走らないんですか?」

 

ルドルフ「時と場合によるさ。だが今回は譲れない条件がある。、負けるわけにはいかんさ。」

 

オグリ「それは私も同じだ、ルドルフ。今日は勝たせてもらう。」

 

ルドルフ「ふふふっ………受けて立とう。」

 

ブルボン「胸を借りるつもりで走りますが、狙うは勝利です。全力でぶつかりに行きます。なのでライスさんも手を抜く事は無いようにお願いします。」

 

ライス「うん、勿論だよ!ライスだってお兄様とお出かけしたいから負けられないもん!」

 

ブルボン「……そうですね。」

 

アルダン「今回はお手柔らかにお願いします。」

 

フジ「あはは、そうだね。でも勝負をするからには負けないよ?」

 

シービー「そうだね、八幡とのデート権を譲るわけには行かないからね。勝たせてもらうよ。」

 

アルダン「ふふふっ、私も兄様とお出掛けしたいので、頑張りますわ。」

 

 

ホント、すげぇやる気なの……そのやる気、レースで出そうね?そんでもって………

 

 

八幡「カフェ、何でこうなってんの?」

 

カフェ「……さぁ、何ででしょう?」

 

八幡「いや俺に聞き返さないでくれない?お前とお友達に挟まれて身動き取れないんだけど?」

 

カフェ「トレーナーさんとは最近、会えていなかったのでその分の触れ合い、です。それに、お友だちもトレーナーさんと居るのが好きみたいなので。」

 

八幡「聞きたいんだけどよ、俺って幽霊に好かれる体質なのか?そういうのある?」

 

カフェ「さぁ?」

 

八幡「さぁって………なんか理由くらい「マンハッタンカフェ、そろそろ始めるぞ。」………」

 

カフェ「分かりました……では、行ってきます。」

 

八幡「おう……お前は居るのな。」

 

『ーーーっ!!』

 

八幡「何言ってんのか分かんねぇけど、取り敢えず楽しんでる事だけは分かったわ。」

 

『www〜っ!!』ケラケラ

 

 

………ん?これ笑ってんのか?わっかんね。

 

 

ルドルフ「さて、先程八幡君が説明してくれた通り、距離は2,400mの左回りだ。此処に居る全員が走り切れる内容になっている。枠順も八幡君がくじで決めてくれた通りだ、何か質問はあるかい?」

 

シービー「そんなの無いに決まってるじゃん?後は走るだけなんだから。」

 

ルドルフ「……ふっ、愚問だったみたいだね。ならばゲートに向かおう。真剣勝負の始まりだ。」

 

 

……おっ、ゲートに向かってるって事はもう大丈夫って事か。んじゃ、やりますか。

 

 

八幡「んじゃあスタートの合図は無しでゲートが開いたらスタートって事で。その方が分かりやすいだろうしな。ほんじゃ、行くぞ〜。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

さて、スタートして……やっぱブルボンが行くか。その後にはクリークとライス、後ろにアルダン。フジとルドルフが並んでオグリ、カフェ、1番後ろにシービーか。まぁ大体は予想通りだな。しっかしどうなる?誰が伸びてくるんだ?予想つかんな………

 

 

ブライアン「誰が来ると思う?」

 

八幡「さぁな〜予想つかん。普通ならルドルフだろうが、色んな脚質色んな戦術の混じり合い、しかも作戦を練る時間すらも無い。誰が来るのか本当に分からん。1番勝つ可能性があるとすれば、状況判断の早い奴だな。そして1番周りを見ている奴、これに限る。今回のレースでは力量というよりもセンスだろう。」

 

エアグルーヴ「つまり、このレースでは会長でも勝率は五分という事か?」

 

八幡「半分正解だ、正確には全員五分五分だ。あのメンバーはこの学園の中でも折り紙付きの実力を持ってる。うっすらでも相手の力は把握しているだろう。だが完全じゃない、そこが決め手だ。その完全じゃない力をどの場面で使うかが勝負の鍵だ。お前もよく分かるだろ?最後の直線は本当の力勝負でそれまでの走りは技と駆け引きだ、それが重要になってくる。おっ、そろそろ帰って来るぞ。ほう、意外な奴が先頭だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリーク「これでも、走りの粘り強さには自信があるんです……よっ!!」

 

ブルボン「くっ、まだ負けるわけにはっ!!」

 

シービー「一気に行くからね〜!!」

 

ルドルフ「行くぞ、ここからが勝負だ!!」

 

 

やっぱり実力的に頭1つも2つも抜けてるシービーとルドルフも追い込んできてるな。ん?一緒に上がってきてるのは………アルダンか?

 

 

アルダン(この一瞬に、全てを懸けて!!)

 

 

ルドルフ「っ!」

 

シービー「嘘っ!?追い越せない!!」

 

カフェ「まだ…終われません!!」

 

フジ「そう簡単には勝たせないよ!!」

 

ライス「ライスだって……!」

 

オグリ「まだ……いけるっ!!」

 

 

アルダン(まだ……まだ……私はまだ、やれます!!)

 

 

横一線になり、クリークも最後まで粘りの走りを見せていた。だがアルダンのどこから出しているのか分からない驚異的な追い上げでレースは決まった。

 

 

アルダン「はぁ……はぁ……か、勝ちましたっ!」

 

シービー「うがああぁぁぁ!!負けたああぁぁぁ!!」

 

クリーク「アルダンさん……とても、凄い追い上げでした………」

 

ライス「うん!途中からビューンって伸びてた!!」

 

カフェ「はい。私も後ろから追い上げてましたが、届きませんでした。」

 

ブルボン「ステータス【驚愕】を感知。あの追い上げは見事なものでした。」

 

フジ「まさか私がびっくりする方に回るなんてね〜恐れ入ったよ〜。」

 

ルドルフ「まさか私とシービーと同じ速さで上がっていくとは思わなかった………完敗だ。」

 

オグリ「むぅ……あまり力を発揮出来なかった。もっとご飯を食べておくべきだった。」

 

 

結果、勝ったのはメジロアルダンだった。最後の直線にルドルフとシービーのスピードとほぼ同じ速度で前に上がってそのままゴールした。いやマジで凄かった、あんだけの脚を溜めていたなんてな………

 

 

 




勝者、メジロアルダンでした!!まさかルドルフとシービーのスピードと匹敵する力を出すとは………これが兄様の力?
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