八幡side
八幡「とてもデビュー戦とは思えないような熱狂ぶりだったな。まさかファンサービスの時間まで設けられるとは思わなかったぞ……」
カレン「だね~。でもでも、カレン的には色々人とお話出来たから、とってもいい時間だったよ。」
八幡「今後カレンが出るレースには、少し注意が必要になって来るかもな。」
カレン「え、何で?」
八幡「さっきのがあるからだろ、毎回毎回こんなサービスなんてしてられない。」
今日はきっとURAの職員の人達が融通を利かせてくれて対応してくれたんだと思うが、また次もって事にはならないと思う。
八幡「まぁとにもかくにも、これで初勝利だな。」
カレン「うんっ、ウマスタでも凄い反応っ♪もう10万いいねを超えてるから、その内50万いいねもいけちゃうかも!」
八幡「その数字ってやっぱ凄いんだな。」
ーーー部室ーーー
八幡「さて、今日のレースは2バ身差で勝った。この次のレースだが、俺は11月の短距離重賞、GⅡの京王杯ジュニアSが候補に挙げられる。それとあえて候補にしてなかったが、京都同じ京都レース場で行われるGⅢ、ファンタジーSもある。大きな差はあまり無い、期間が早いか遅いかくらいだな。お前はどっちのレースに出たいとかってあるか?っていうか重賞じゃなくても全然構わないけどな。」
カレン「ん~カレンは特に無いかな~。あっでもでも、注目されやすいレースが良いから最初の京王杯ジュニアSがいいなっ!」
八幡「そうか、じゃあ京王杯ジュニアSに登録しておくからな。」
カレン「ねぇねぇ、ウマスタに投稿してもいい?」
八幡「あぁ、別に構わない。けどまだ確定はしてないから予定って文字は入れておけよ。」
カレン「は~いっ♪」
次は東京レース場だから坂のトレーニングもしないとな。それと左回りの練習も並行してだな。
カレン「ねぇねぇお兄ちゃん、この次のレースに出たとして、その後のレースは何に出るの?」
八幡「京王杯ジュニアSの内容次第だな。いくらお前に短距離の適性があると分かってはいても、コースの違う1,400mを全て走り切れるかどうかまでは分からない。京都の1,400mは走れても阪神の1,400mは走り切れないって可能性もある。」
カレン「どうして?」
八幡「コースの特性が違うからだ。阪神や中山は直線に急坂がある。そこで脚が伸びず失速するって事もあり得るからな。逆に京都や新潟の直線なんかはほぼ平坦な作りになっているから、最後まで脚を伸ばしやすい。」
カレン「そっかぁ……じゃあ次の東京レース場は?」
八幡「東京は下ってからの上りだな。けど急坂じゃないから脚は残りやすい。課題はスパートしてから最後までしっかり脚を使えるかどうかだな。」
カレン「それじゃあ、明後日からは坂路でトレーニングかな?」
八幡「そうだな、そのトレーニングがメインになってくるだろう。」
カレン「お兄ちゃん、明日はカレンもお兄ちゃんも学園もお休みなんだからデートしようよっ!」
八幡「しねぇよ。俺はトレーナーの仕事があるんだ。次のレースの登録にメニュー作りとか色々あるんだよ。」
カレン「えぇ~お兄ちゃんってちゃんと休んでるの?」
八幡「休んどるわ。それにちゃんと計画した上で動いてるんだから大丈夫だ。」
カレン「ホントかなぁ~?」
何故そこまで疑われるのだ……そんなに働いているように見えるのか?
八幡「まぁ今日はもう終わりだから明日も合わせてゆっくり休んでくれ。移動も含めて疲れただろうしな、好きな事やってリフレッシュしてくれ。」
カレン「じゃあ今日はもう解散?」
八幡「あぁ、今後の話を軽くしておきたかったから此処に来たってだけだったからな。話は終わったからもう解散でいいぞ。」
カレン「それじゃあ、カレンは次のレースの予定をウマスタにアップするね!背景はどうしよっかなぁ~?」
八幡「此処でアップするのは構わないが、書類とか映らないようにな?」
カレン「あっ、じゃあホワイトボードに次の予定を書いてから写真撮ろっと♪」
そしてカレンはホワイトボードに次走予定の京都ジュニアSを書いて、それを背景に自撮りをしてからウマスタに投稿した。俺も投稿が気になったからネットでウマスタを開いて投稿を見てみたら、既に数千のフォローがされていた。流石はフォロワー数300万の人気ウマスタグラマーだ。
カレン「それじゃあお兄ちゃん、カレン寮に戻るね!アヤベさんにも今日おレース勝ちましたって報告もしたいしっ!」
八幡「おう、気を付けて帰れよ。」
カレン「そうそうお兄ちゃん、この前はラヴちゃんの生配信したんだから今度はカレンの生配信だからねっ!」
八幡「えぇ~しなくてもいいだろ、普通の投稿だけにしとけよ。」
カレン「だってあの配信以来、皆から今度はカレンのチャンネルでやってほしいって声がたくさん来るんだもんっ!負けていられないっ!」
八幡「対抗心燃やすところ間違えてないか?」
そこはせめてレースで出してほしいところだ、カレンにとっては大事な事なのかもしれないが、使い時を間違えてる気がする。