カレンside
カレン「はぁ……はぁ……」
マーチャン「はぁ……はぁ……」
八幡「カレン~マーチャンを追い抜けとは言わないが、せめて離されないようにしろ。タイムは悪くないが、これだと及第点レベルであってもギリ合格点ってレベルだ。」
カレン「はぁ……はぁ~……ギリ合格点ってそれじゃあダメなの?」
八幡「ダメ……とは言わないが、今の内に出来るだけ土台はしっかりしておきたいってのがある。後々になって基礎の部分が疎かにしていたせいで初歩的なトレーニングからやり直しなんて事はあまりしたくはない。」
カレン「う、うん分かった。」
八幡「マーチャンも手加減とかは要らないから全力で相手してやってくれ。」
マーチャン「分かりました。マーチャン、次の併走でも全力で走ります。カレンさん、次もマーチャンは全力で走りますっ!」
カレン「うん、分かった!よろしくねっ♪」
デビュー戦から3日が経って今日は併走トレーニングの日。お兄ちゃんがアストンマーチャンさんに併走をお願いして、一緒にトレーニングをしてるの!マーチャンさんは私よりも先にデビューして、今はもうドリームトロフィーリーグに移籍してるんだけど、短距離の重賞とGⅠを優勝した事のある凄いウマ娘なんだよっ!
八幡「よし、後2本だけだからな。カレン、しっかりついて走れよ。」
カレン「が、頑張りま~す……」
その後の併走でも同じようにマーチャンさんには突き離される結果になっちゃった。だけど成果はあったんだよ、最後まで脚を使えていたしバテる事も無く走り切れたよ!トレーニングの時にもお兄ちゃんに言われたんだけど、及第点ではあっても合格点じゃない。タイムも悪くはないって。後は少しでも経験者を……今日のマーチャンさんのような相手と互角で渡り合えるようにならないとっ!
カレン「あ~ぁ~……今日はなんかダメダメだったなぁ~………」
八幡「気を落とすな。併走なんて今日始めたばかりなんだ、大きく差が開いていないだけまだマシだ。」
カレン「でもお兄ちゃん、マーチャンさんの走りは全然落ちてないよ?どうしてなの?」
八幡「ラップを刻みながら走ってるからだ。アイツは1ハロンを11.5~12.0秒の間で正確に走ってる、最後の直線ではそれよりも少し速いタイムで走ってるけどな。」
カレン「じゃあカレンは?」
八幡「バラバラだ。速い時もあれば遅い時もある、最大で0.5秒くらいの差があった。ウマ娘のお前ならこの差は分かるよな?」
カレン「うん……2~3バ身差、だよね?」
八幡「そうだ。短距離においてこの着差ってのは大きい、だから今はマーチャンや他の併走相手にこの差を埋めていく事を目標にしろ。」
カレン「うん、分かった!」
八幡「じゃ、今日の反省会は終わりだ。明日のトレーニングは筋トレにするから明日はジムに集合な。」
カレン「じゃあ明日は配信しようねっ♪」
八幡「はぁ……分かったよ。じゃあ明日は配信な。」
カレン「それじゃあウマスタで明日のトレーニングは生配信するって上げておかないとっ♪」
ーーー栗東寮ーーー
カレン「ただいまぁ~……って、アヤベさんはやっぱりまだかぁ~。」
今の内にウマスタの更新更新~♪そういえば最近、アヤベさんとデートしてなかったから久々に何処かに行きたいなぁ~。お兄ちゃんと一緒に行った喫茶店に行こうかなぁ?でもあのお店にはアヤベさんの好きなふわふわしたスイーツって無いからなぁ……また探しに行かないと。
カレン「やっぱり綿あめかな?それともスフレとか?スポンジケーキとかも捨てがたいよね~。皆にも聞いてみようかな~?」
カレンsideout
八幡side
八幡「………これでいいのか?」
マーチャン「はぁ~い、ありがとうございますトレーナーさん。此処にもマーちゃん人形を置いていただけて嬉しいです。」
八幡「人形を置いてほしいと言われた時は少し驚いたが、これで本当にいいのか?」
マーチャン「はい、マーチャンはこれで満足なのです。いずれは全世界にマーチャンという名を轟かせるのが私の夢なのです。」
凄いな、とてつもなく壮大な夢だな。でも、方法ってまさかこのマーちゃん人形を置いていくって方法じゃないよな?これ以外にも方法ってあるんだよな?
八幡「じゃあとりあえずこの人形は預かっておく。」
マーチャン「ちゃんとお世話してくださいね。」
………どうやって?
その後は特に話す事も無く、マーチャンはトレーナー室を去った。それにしても併走条件がトレーナー室に人形を置く事とは、予想外にも程がある。
八幡「京王杯ジュニアS……現時点で注目されているのはききようSを勝ったダッシャーゴーゴー、カレンと同じ週の東京レース場で後ろに2バ身以上の差をつけて勝利したドロ、函館ジュニアSで2着に入ったキョウエイアシュラ、まだ登録段階だがこれから増えていくだろう。」
それにカレンもこの前のデビュー戦で後ろに2バ身差で勝っている。他のウマ娘の戦績次第になってくると思うが、大丈夫だろう。