八幡side
八幡「………なぁカレン、集合時間って17時だったよな?」
カレン「うん、その筈……カレンも伝えたよ?勿論お兄ちゃんからも………」
八幡「じゃあアレは何だ?」
時刻は15時、集合時間の2時間前だ。それなのに校門前には画面越しで見覚えのある4人の姿があった。そう、カレンの家族だ。
カレン「あはは……」
八幡「……とりあえず此処に連れてくるか。カレン、お前は家族の所に行って此処に案内しろ。俺は許可証貰ってくるから。」
カレン「うん、お願いね。」
俺は駿川さんの所に行って許可証を貰ってきた。駿川さんも察してくれたのか、既に4人分の許可証を用意してくれていたので、そのままトレーナー室に戻ったら、既に家族が集まっていたのだが………
ママ「あぁぁぁぁぁ~やっぱり生のカレンちゃんが1番カワイイわぁ~!!」ギュ∼!!
姉「迎えに来てくれた時なんて、天使が来たのかと思うくらいだったもんね~!」ギュ∼!!
弟「カレンお姉ちゃん、去年よりもっと可愛くなってるよねっ!」
パパ「当たり前さ、何せ僕達の自慢の家族なんだからねっ!」
カレン「もぉ~皆、来るのが早過ぎるよ~。」
……既に身内でパーティーを始めていた。とは言っても再会を喜び合っているような感じだが。
カレン「あっ、お兄ちゃん!」
八幡「おう。」
ママ「まぁ、トレーナーさん!これはこれは失礼いたしました。カレンちゃんの母です。いつも娘がお世話になっております。」
パパ「父です。」
弟「弟です!」
姉「姉です。」
八幡「ご丁寧な挨拶、痛み入ります。トレーナーの比企谷です。お早い到着でしたね。」
パパ「いやぁお恥ずかしい……愛娘に会える衝動が抑えきれず。妻も子供達も時間の誘惑に勝つ事が出来ず………」
弟「ねぇねぇトレーナーさん!カレンお姉ちゃんっていつGⅠに走れるのっ!?僕、早くお姉ちゃんの勝負服見てみたいっ!」
八幡「そうだな……順調に行けば来年の10月には見られるかもな。」
弟「来年の10月っ!?そんなに先なの~?」
カレン「カレンの適性に合うGⅠが最短だと来年の10月なんだ~。だからそれまでは勝負服のお披露目はお預けっ。」
ママ「仕方ないわね、それまではしっかりカレンちゃんの応援をしましょう?体操服で走るカレンちゃんの姿だって充分カワイイもの。」
小町達と話し合った結果、カレンの家族を俺の実家に招待する事になって、俺が実家まで送迎する事になった。相談したら小町は乗り気で、両親も特に問題無いと言っていたらしい。まぁアレだ、カレンを見たら素っ気無い反応も変わるだろう。
姉「トレーナーさん、1つ質問してもいいですか?」
八幡「何だ?」
姉「カレンの次走についてお伺いしたいんです。まだ未定としか報道されていませんので。」
弟「あっ、それ僕も気になってた!」
八幡「今のところは2つに絞ってるが、カレンの意思次第だな。1つはフィリーズレビューでもう1つは葵Sだ。」
姉「4月と5月の重賞ですね?」
八幡「あぁ、でも俺の中ではフィリーズレビューに出走する意味はあまり無いと考えている。知っているとは思うが、フィリーズレビューは桜花賞トライアルのレースだ。だが桜花賞の距離は1,600m、カレンにマイルの適性は無いから勝ってもスルーする事になるのは目に見えているから、葵Sから夏を越えてセントウルSからスプリンターズSって予定を組んでる。まぁあくまでも1つのルートだけどな。」
ママ「カレンちゃんは出たいレースってあるの?」
カレン「ん~今お兄ちゃんが言ってた予定で良いと思うんだけど、カレン的にはどっちも出たいかな。確かに桜花賞ってティアラ路線の1つで出てみたいって思うけど、お兄ちゃんの言う通りカレンが出走しても良い結果にはならないと思うから。それだったら短距離だけでコツコツ積み上げていきたいかな。」
八幡「そうか……じゃあ次のレースはフィリーズレビューに決定だな。勝っても桜花賞には出走せずに葵Sに行く、この予定で行くか。それか他にレース挟むか?」
カレン「ううん、大丈夫!フィリーズレビューに向けてトレーニング頑張るからっ!」
パパ「よし、カレンが勝てるように僕達も全力で応援するからねっ!」
カレン「わぁ~いありがとうパパ~!」
それから時間が大分経過して、俺はカレン一家を車に乗せて千葉に向かう事にした。向かっている最中で車の中で音楽を流しているのだが、その歌に合わせてカレンが鼻歌を歌うもんだから、それに合わせて皆が盛り上がるから車内が凄い事になっていた。
ーーー千葉ーーー
カレン「千葉県の標識を越えました~!千葉県に突入~♪」
『やったぁ~!!』
八幡「(盛り上がってんなぁ~。)何も用事が無ければこのまま実家に向かいますけど、大丈夫ですか?」
ママ「はい、このまま向かってくださって大丈夫です。」
弟「トレーナーさんの実家ってどんな家なんだろう~?」
八幡「期待なんてしない方がいいぞ?どこにでもあるただの一軒家なんだから。」
カレン「カレンは楽しみだけどね~♪」
パパ「僕も楽しみだよっ!」