比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ふわふわソムリエール

 

 

八幡side

 

 

今日はトレーニング休みの日曜日。俺は今、自分のトレーナー室で昼食を済ませてからとある人を待ってる最中だ。その相手はアヤベさんで、お試し用のクッションも既にソファの上に置いてある。別に餌のつもりじゃないんだが、すぐに反応するかなって俺の勝手な推測だ。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ん、どうぞ。」

 

アヤベ「失礼するわ……お疲れ様。」

 

八幡「あぁ、お疲れさん。お前もトレーニング後か?」

 

アヤベ「えぇ、その方がよく試せそうだと思ったから……そのクッションがそうなのかしら?」

 

八幡「あぁ、そうだ。少し大きく作っちまったかとも思ったが、別に大きくても困る事は無いと思ったし、まぁ後は成り行きだな。じゃあ後は好きにしてくれ。」

 

アヤベ「えぇ、それじゃあ少し借りるわ。」

 

 

アヤベはその一言だけ言うと、俺が作ったクッションに向かって頭からダイブした。ダイブしたと言っても、ソファに座ってからクッションに向かってゆっくりだけどな。こっちから見るアヤベの様子は………ウトウトしてるように見える。

 

 

アヤベ(想定していた以上にふわふわ……トレーニングの後だからかしら?眠気も急に出てきたわ。触れた瞬間に分かったけれど、触り心地も肌触りもとても優しいからすぐに眠れてしまうくらいには素晴らしい性能だわ………これなら………)

 

 

アヤベ「すぅ……すぅ……」

 

八幡「……え?」

 

 

え、寝た?クッションに頭乗せてものの数十秒なんだが?それなのにもう寝たのか?トレーニングそんなにキツかったのか?それともクッション効果?

 

 

八幡「何にせよ、起きるまでは俺もカレンのメニュー作っておくか。終わるまでには起きてほしいが、どうなるか。」

 

 

ーーー3時間後ーーー

 

 

アヤベ「………ん、んぅ………」

 

八幡「………」

 

アヤベ「……ごめんなさい、寝てしまったみたい。」

 

八幡「ん?おぉ起きたか、おはよう。グッスリだったみたいだな。」

 

アヤベ「グッスリ………っ!?15時っ!3時間も寝ていたの!?」

 

八幡「トレーニングで疲れていたんだろう。起こそうかとも思ったが、野暮だと思ったからそのままにしておいた。寝顔とかは見てないしカレンも来てないから安心しろ。」

 

アヤベ「……そう。あの、ごめんなさい……私のせいで待たせてしまって。今日、お休みだったんでしょう?」

 

八幡「確かにその通りではあるが、そんなに気にするな。俺も読書する時間が出来たし、ちょうど良かった。寝てたからまだ正しい評価は出来てないとは思うが、眠れたって事はそれなりに使えるって事で良いのか?」

 

アヤベ「いいえ、即戦力よ。」

 

八幡「………そう、なのか?」

 

アヤベ「えぇ、間違い無いわ。頭は何とか引き離せたけれど、今ももう1度埋めたくて仕方ないもの。手だけで我慢しているような状態よ。」

 

 

普通に高評価をもらってしまった……

 

 

八幡「因みにソレ、どうする?作ってはみたが、改善点をもらってないんだが。」

 

アヤベ「私はこのままで良いと思っているわ。」

 

八幡「そうか……じゃあ、持ってってもいいぞ?元々そういう約束だしな。」

 

アヤベ「えぇ、ありがとう。これで今夜は快眠出来そうだわ。」

 

 

実を言うと、俺とアヤベはLANE交換をした後にそれなりのやり取りをしている。カレンのSNSのやり取りから始まった事だが、ふわふわが好きだという情報を得て、クッションを作ろうという流れになった。そしてクッションを作って完成してから、アヤベをこうしてトレーナー室に招待して試運転をしてもらったら、秒で寝て3時間の快眠。本人曰く『すぐにでも埋めたくて仕方ない。』という評価だ。

 

 

八幡「一応忠告しておくが、その辺で試そうとか思うなよ?絶対寝るから。」

 

アヤベ「そんな事はしないわ。寮に帰って夜になってから試すから。」

 

八幡「ならいい。」

 

アヤベ「……カレンさんの調子はどう?」

 

八幡「そうだな、まぁ順調だ。後は当日に良い調子に持っていけばってところだな。まだ調整段階じゃないから、追い込めるところは追い込んでいきたい。」

 

アヤベ「……適性は合ってないけれど、貴方が許してくれるのなら、トレーニングに付き合うわ。」

 

八幡「本当か?併走相手が少なかったからそれはありがたいな。とりあえず併走トレーニングをしているのは金曜日だから、空いてたら俺に連絡くれ。調整するから。」

 

アヤベ「分かったわ。」

 

 

よし、クッションを作った甲斐があった。ダービーウマ娘との併走だ、得られるものは多いだろう。それにアヤベの脚質は追込、後ろから追われるって感覚もカレンには絶対に必要になってくる。良いトレーニングが出来そうだ。

 

 

アヤベ「質問なのだけれど、貴方の住んでる寮部屋にはコレと同じような物は他にもあるの?」

 

八幡「いや、無いな。俺も今回作ってみてそういうのも良いと思ったから、同じようなのが売られてたら見てみるかもしれないけどな。」

 

アヤベ「……もし購入したら、私にも使わせてもらえないかしら?」

 

八幡「………店に行って試せば?」

 

アヤベ「他のお客さんの迷惑になるでしょう。そんな事は出来ないわ。それに正当な評価が出来ないかもしれないから。」

 

八幡「………有資格者みたいな言い方するな。アレだ、ふわふわソムリエールだな。」

 

アヤベ「変な言い方をしないでくれるかしら?」

 

 

いや、だって事実じゃん。

 

 

 

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